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哀・真琴

 真琴は競馬場に来ていた。今日は一人だ。



 真琴が単勝で1000円を買ったナリタブラリアーンは真琴の期待にこたえ、1位になった。倍率は1.6倍である。まだ、真琴の黄金比のジンクスは続いている。

600円のプラスである。



「私の計算は完璧よ、外れるわけがない。馬はサイコロを振らないのよ。そうよ私は、黄金比の女」

 真琴は小声でポツリとつぶやいた。メガネはクイッとしない。

 真琴は右手で当たり馬券を握りしめていた。目にうっすらと涙が浮かぶ。



 いつもなら一緒に喜んでくれる友達がいたのだが、今日はいない。最初は一人で来ていたはずだ。元々一人だった。元に戻っただけ。それだけだ。


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