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新一とカオスと競馬場(3)

 「いい加減にしろ」

 真琴は言いたかった。


 もともと統計学の勉強と、将来の投資のために始めたのに、一緒に競馬場に来た男どもの悪ノリにつられて、当たりもしない馬券を買っているのである。



 もちろん、当たらなかった。

 そして、さらに悪ノリで1000円つぎ込んだ。そして、失った。今日だけで3000円の損失である。



「なかなか当たらないなぁ。やっぱり、ちゃんと勉強しないとなぁ」

 カオスが言う。

「だから私は、最初から確率の勉強のために始めたって言っているじゃん。適当にやったって当たるわけがないってことはわかったでしょ。統計学的な根拠で予測できるようにならないと」

 真琴が細い目でカオスを睨む。

「だな」と、新一も真琴の横で頷いた。




 真琴は家に帰ると、ベッドに放物線を描き倒れこんだ。

「あーあ、なんなんだよー、あいつらー」

 真琴は枕に頭を埋めて、呟いた。



 『真琴のレース収支;マイナス5200円』

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