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幼馴染に押し倒されて同居することになりました  作者: 『月猫』
肌寒い冬!(ただの終幕編)
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「こんな冬があってたまるかよ!」No.1

 すっかり秋の涼しさを通り越して冬の寒さが身に染みる季節の教室。 俺はいたって真面目に授業を受けていた。


「ねえつっくーん」


「なんだー?」


 今は授業中なんだからあんまり話しかけてこないでほしいな。

 ただでさえ俺は勉強に遅れ気味だというのに……


「消しゴム貸してー」


「ああ、いいぞ。 はい」


「ありがとー」


「消しゴムくらいちゃんと買っておけよー。 いい迷惑だぞー」


「う、うん……」


 消耗品はすぐなくなるからな。 ちゃんと俺みたいに新しいの常にを用意しておかないと。

 そんなことを思っていた。 俺はこの時に異変に気付いていたらあんなことになってはいなかったのにな。




「ふうー、やっと終わったー!」


「紗月ー! ちょっと付き合えー」


「まったくゴリラはしょうがないなあ」


「誰がゴリラだ」


 いつもの放課後。 俺は雄二と先生の荷物を運ぶため職員室に向かった。


「失礼しまー、って多っ!」


 職員室に入ると目の前に教科書や課題になっていたノートなどが山積みになっている。 ざっと二メートルといったところか。

 いや、二人じゃ無理だろ。



「お、終わった……」


「雄二、後生だ。 おぶって行ってくれ。」


「俺だって死にそうなんだけど……」


 三時間ほどかけてやっと各教室へと運び終えた。 最後に先生からお礼としてケーキをもらったが正直疲れすぎていて食欲すら湧かない。


「とりあえず帰るか」


「だな、早く帰って寝よう」


 明日はきっと筋肉痛と眠気で授業どころではないな。

 帰って風呂に入って未来にでもマッサージしてもらおう。 そういえば未来には何も言ってないけど大丈夫かな。

 俺は気になって雄二と別れ教室と下駄箱に見に行くことにした。


「うん、やっぱり帰ってるよな」


 どちらにも未来が学校に残っている形跡はなく、まっすぐ家に帰ったみたいだ。

 なんか胸騒ぎもするけどきっと疲れているからだろう。 俺もこんなところで油を売ってないで早く帰ってご飯を食べよう。


 プルルルルルル


 ん? こんな時に電話か? 


「もしもし! 紗月! 聞こえてる!?」


 急になんだ? こんなに焦っている声の六実は見たことがない。


「な、なんだ!? 何かあったのか!?」


「紗月はまだ家に帰ってきてないよね!?」


「ああ、まだ学校を出てすぐだが」


「なら急いで自転車か何か探して!」


 自転車!? 俺はそんなもん持ってないぞ! 俺は焦って周りを見渡す。

 するとものすごいスピードで自転車に乗ってくる雄二の姿が見えた。 自転車をこぐ早さからしておそらく何かこの電話のことについて知っているのだろう。


「とりあえず自転車は何とかなりそうだ! で、一体どうしたんだよ!?」


「落ち着いて聞いてね。 未来ちゃんがいなくなったの!」


 俺は今日一日悪寒がしていた。 でも風邪か何かだと思っていた。 

 しかし話を聞いて俺はとてつもない吐き気を催した。

 

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