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幼馴染に押し倒されて同居することになりました  作者: 『月猫』
食欲の秋!(食欲関係ありません)
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「こんな爽やかな秋があるのかよ!」No.6

「おはよー」


「おう、おはようゴリラ」


 台風休みも終わり三日ぶりの学校だ。

 休み明け最初に合ったのがゴリラなのは残念だがみんな元気そうだ。

 昨日はあの後、未来を部屋に連れていきさっさと寝かせてやった。 一時はどうなるかと思ったがどうやら六実(母)が持ってきていた梅酒が原因だったみたいだ。

 家族そろって厄介ごとが多いなあ……


「俺はゴリラじゃねえぞ……」


「まあまあ、落ち着けってゴリラさん」


「だからゴリラじゃねえ!」


 はいはい、そういうことにしておきますよ。

 ところでほかの杏樹とかは……


「はあはあ…… 何とか間に合ったわね……」


「ど、どうしたんだ? 杏樹が時間ギリギリなんて珍しいな」


「ちょっと蘭と話し合っててね、気づいたらもうこんな時間だったのよ……」


「な、なるほど。 何を話し合ってたんだ?」


「それは言えないわ、ちょっと話せない事情があって」


 なら詮索はしないほうがいいな。

 

「まあ、間に合ってよかったな」


「ええ、ほんとにね……」


 時間に厳しい杏樹が遅れるほどって……

 一体何を話していたんだろうな。 ううむ、気になる。




「やっと終わったー! つっくん! 買い物行こー」


 特に用事もないしいいか。


「ああ、いいぞ」


「やったー! あ、そうだ! 杏ちゃんもどう?」


「え、私!? ま、まあスーパーは行く予定があったからいいわよ」


 杏樹が何か驚いているがなんだ?

 俺が買い物に付き合うのがそんなに珍しいか?


「杏樹も行くなら俺は邪魔じゃないか?」


「えー、全然そんなことないよー」


「そうよ、私は大歓迎なのに」


 誤解がある言い方するなよ……

 勘違いしちゃうだろ。


「なら行くか」


「あいさー!」





「つっくんの好きなご飯ってカレー以外に何かないの?」


「ん? カレー以外か……」


 買い物を進めていると未来が突然聞いてきた。

 カレー以外となると特に何にもないんだよな。


「うーん、サーモン丼とか?」


「うわ、美味しそうね」


 すぐに杏樹が反応してきた。

 杏樹はサーモンが好きなのか、覚えておこう。


「サーモン丼ねー、りょーかーい」


 了解とは言ってもそんなに安いものでもないしどうする気なんだ?


「じゃあ、私はサーモン買って行こうかな」


 杏樹は欲に負けたのかカートにサーモンの切り落としを入れている。

 そんなに好きなのかよ……


「未来、今日のご飯はなんだ?」


「今日はー、何にしようかな?」


 決まってないのかよ。


「じゃあなんでスーパーに来たんだよ……」


「スーパーにいればいい献立が浮かぶんじゃないかと思ってー」


「流石はみーちゃんね…… 行き当たりばったりがこんなに似合う人はなかなかいないわよ……」


 同感だ…… ここまで天然の人なんて俺も見たことないからな。

 正直どんな奴が来てももう驚かない自信があるんだよな……


「ひどいよ二人ともー」


「はいはい、ごめんなー」


「むー」


 帰ったら色々と手伝ってやるか。

 それで機嫌がよくなればいいんだけど……


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