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幼馴染に押し倒されて同居することになりました  作者: 『月猫』
青春の夏!(ただの日常編)
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「こんな青春な夏が来ていいのかよ!」No.10

「あのね、つっくん」


「なんだ?」


 俺は未来と手をつなぎながら家に向かっている。

 例の花火大会の後で恥ずかしいし気まずくもありながら手をつなぐことはできた。


「私たち付き合ってるよね?」


「付き合ってるな」


 あたりまえなことを聞いてきた。


「でさ、同居もしてるよね?」


「してるな」


「なんで私たちいまだにキスもしてないんだろうね」


「さあ、なんでだろうな」


 俺は考えるのをやめていた。

 だって恥ずかしいじゃん!


「雄二と先輩とかってラブラブなんだよね?」


「まあ、見た感じバカップルだな」


「私もバカップルしたい!」


 正直イチャイチャするのは嫌いじゃない。

 でも、そういうことが多いと長続きしないっていうし……


「じゃあ、前みたいに取材しよう! 今度は佐藤さんなしで二人で!」


「えー、取材じゃなくてデートがいいなー」


「じゃあ、そっちはそういうことで」


 俺の場合意識しちゃってデートどころじゃないからな。

 未来には悪いが名目は取材にさせてもらう、これだけでもだいぶ違うからな。


「まあ、いっか! 夏休みももうすぐ終わりだし楽しもっか!」


 もう夏休みも終わりかー。


「あ!」


「ど、どうしたの!? 突然大きい声出して!?」


 俺は大変なことを忘れていたみたいだ。


「夏休みの宿題やってない!」


「ええ! わたしは全部終わってるよ?」


「頼む未来! うつさ」


「だーめ、自分の力でやんなきゃだめだよ?」


「はい……」


 ここでお姉ちゃんモード発動かよ……

 夏休みもあと一週間もないからな、ここは徹夜してでも早めに終わらせよう。

 じゃないとあとで未来になんて言われるかわかったもんじゃない……




「じゃあ、おやすみー」


「ああ、おやすみ」


 どうやったら効率的に宿題を終わらせられるかを考えていたらあっという間に時間が過ぎていた。

 多分宿題が進まない理由はこれだろう、考えるだけでやろうとしない。

 しょうがない、何も考えずまじめにやろう。



「おは…… って昨日と体勢変わってないじゃん!」


「あれ? もう朝か?」


 やっと宿題が終わってもうすぐ発売の俺の日常ラブコメのエゴサをしていたらもう空が明るくなっていたのか。

 小説バトル大賞作と言うこともあってか期待値がすごいみたいだ、これはまた重版になるといいな。


「つっくん凄いね…… 私なら一時間もすれば集中力切れちゃうのに」


「まあ、そういう仕事をしてるわけだしな」


 要は慣れだな。

 というか絶対俺がラノベ作家だということを忘れている奴いただろ。

 って俺は誰に言ってるんだ!?


「私には一番遠い仕事だなー、第一ずっと座ってるだけでも苦手だもん」


「まあ、未来は人と触れ合う仕事のほうが向いてるだろ」


 あれから蕎麦屋も繁盛してるみたいだしな。


「そうだね! それより忘れてないよね?」


「ん? 何がだ?」


 えーと、なんか今日やることあったっけ?


「え、忘れちゃったの!? 約束のデー」


「ああ、取材な」


「むー」


 絶対言わせないからな。


「わかったよ、行ってやるから三時間寝ていいか?」


 集中しすぎて脳が悲鳴を上げ始めている気がする。

 だって普通立ち上がろうとするとめまいがすることなんてないだろ?


「しょうがないなー、絶対だよ?」


「はいは、い……」


 睡魔に勝てず俺はベットに倒れるように眠りについた。

 なんかいい匂いもするような……

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