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「こんな非日常があっていいのかよ!」No.9

「原稿OKです! お疲れさまでしたー」


「こちらこそ小説バトルに参加できただけでもありがたいです!」


 編集さんから確認の電話を受け見事一発合格がもらえた。


「今回のは読んでみて私も面白いと思いましたよ! 優勝できるんじゃないですか?」


「お世辞はいいですって、何も出ませんよ?」


「ところで海竜先生、今回の小説って実体験ですか?」


 ……?


「一応近しいことをモチーフにしましたがそれが何か?」


「そうなんですね、やけに会話や情景がリアルだったので」


 なんだ、そういうことか。


「それでは海竜先生、朗報を期待してます!」


 電話を切りあとは雑誌の発売を待つだけとなった。

 頼むから上位に入ってほしい、肩書きが増えるのはどう転ぼうと得だからな。




 「また紗月は眠そうだな」


「まあな、俺はいつでも眠いぞ」


 最近は特に執筆に熱が入っているからな。


「何やってるかは知らないが根は詰めすぎんなよ、倒れたら俺くらいしか見舞いに来ないだろうしな」


 俺はそんなに友達が少なくないぞ、少なくともあと三人は来るだろ。

 あれ? 少ない?


「そんぐらいわかってるっつーの、あと倒れても雄二は見舞いに来るな」


「ひどっ!」


 まあ、ほんとは来てくれたら嬉しいんだがな。

 絶対言わないけど。


「そういえば俺のよく読んでる雑誌で今度小説のグランプリがあるみたいなんだが紗月も読んでみないか?」


 なっ…… もしかしてそれって……


「なあ雄二、そのグランプリに参加してる作家の中に海竜って奴いるか?」


 頼むから、違う雑誌であってくれ……


「ああ、いるぞ」


「終わった……」


「急にどうしたんだ!? 机に頭をこすりつけて……」


 なんで雄二なんだよ…… 杏樹とかならまだ説明できるのに……


「そういえば紗月の名字と一緒だな、もしかして……」


「雄二、実は……」


「名字が同じだから応援してるのか! でも俺はちゃんと読んでから投票するぞ」


「雄二がバカでよかったよ……」


「はあ!?」


 雄二は変なとこで勘はいいが基本バカだったな……

 とりあえず誤魔化せた……




 遂に発売日となった、今回は新人作家限定ということで俺的には自信はある。

 学校が終わると同時にコンビニに向かい雑誌を買って家へと走った。


「俺は絶対に負けない、負けるときは死ぬときだけだ」


 俺は辛い時や緊張しているときにいつもこの言葉を呟く。

 この言葉は俺の両親の受け売りだがこの言葉にはいつも支えられてきた、何度も投稿しては落選を繰り返したときも、最近だってそうだ。


「絶対に優勝してやる」


 俺は小説バトルに参加している短編をすべて目を通した。


「俺でも戦えてる、あとはどの作品が選ばれるかだけだ」


 そう思い雑誌を閉じると。



 ピンポーン



 宅配便か?


「はーい」


「お、帰ってたんだね」


 そこには佐藤さんが立っていた、でもなぜかいつもより視線が鋭い気がした。


「ど、どうしたんですか佐藤さん?」


「ああ、ごめんね睨んじゃって」


 やっぱり睨んでたのか、でもなんでだ?


「今日は話が合ってきたんだ、紗月君、いや海竜先生」


 ……!

 なんでわかったんだ……!?



さあ、これからどうなるんでしょうか

佐藤さんはいったい誰なんでしょうか?

答えは次回!

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