「こんな非日常があっていいのかよ!」No.6
「紗月ー、消しゴム貸してー」
なんで、隣が六実なんだ。
たしかに一番後ろの席で隣は誰もいなかったけど……
「ねえ、貸してってば」
「あ、ああ いいぞ」
やっぱり違和感しかない、そして未来がとんでもない形相でこっちを見ている……
あとでパンでも買ってあげるか……
「紗月ご飯行こー」
なんでそんなに絡んでくるんだ……
「だめ! つっくんは私と食べるの!」
未来が乱入してきた。
俺的にはまず教室でその手のやり取りをしないでほしい……
「紗月、帰り道気をつけな」
「ぶっこ〇すぞ」
ほら、クラスメイトの怨嗟の声が聞こえてくるじゃん。
「みんな、やるなら雄二で」
「あ、てめ 親友を売りやがったな」
そう言いながら雄二は教室から消えていった。
逃げ足だけは早いな……
「「で、どっちと食べるの?」」
「さ、三人じゃだめですか?」
「「だめ!!」」
さて、どうしよう……
いつも通り未来と食べるか、それとも六実と食べるか。
俺の答えは一つだ。
「すいませぇぇぇん!」
俺は二人をおいて雄二を追いかけた。
なに? 甲斐性なしだと? 勝手に言ってろ。
俺は迷わず空き教室に向かった。
扉を開けると見覚えのある二人がいる、先輩と雄二だ。
ちょうど先輩からあーんをしてもらっているところだった。
「雄二、先輩からあーんはいつもなのか? 答えによっては明日がないぞ?」
「ま、待て いつもではないぞ」
「そ、そうなの! 私がお願いしてやってたの! だからゆー君を責めないでね」
さすが先輩だな、天使オーラがすごい。
先輩に免じて許してやるか。
「雄二、俺もご一緒していいか?」
「大方予想はついたが、先輩はいいですか?」
「私は大丈夫だよ」
今度二人に映画のペアチケットでも買おう。
なんか最近出費の予定が多いな……
「じゃあ、ほとぼりが冷めるまでいさせてもらいますね」
「もうそろそろ俺行きますね、匿ってくれてありがとうございました」
「また困ったら来いよー」
「いつでもいいからね」
雄二はいいとして先輩マジで天使だった……
「あー! いたー!」
「げっ! 見つかった!」
二年の校舎に戻るとすぐに未来に見つかった。
「つっくん、なんで逃げたの?」
笑顔で聞いてくる、やばいお怒りモードだ。
「え、えと 反射で……」
「もう! 明日からは一緒に食べようね」
あれ? そんなでもないのか?
「ただし、私の言うこと一個聞くことね」
結構重めの来たぞ……
「変なのはやめてくれよ……」
「それはつっくん次第かな」
「はい……」
「あららー、先越されちゃったかー」
「お前らもうちょっと周りのこと考えてくれ……」
「えへへ、ごめんねー」
まあ、クラスの奴らはあとで懐柔するからいいか……
「つっくん! 買い物行こー」
いつも任せっきりになってるしいいか。
「行くか」
「え、いいの!? じゃあ行こっか!」
「今日のご飯はなんだ?」
「今日はねー、カレー」
「未来、なんかやましいことでもあるのか?」
「な、なんで?」
「やっぱりか、まあカレーなら許してやる」
「ええ!? それでいいの!?」
たしかに甘いかもしれない、でもカレーには勝てない……
「で、なんなんだ?」
「それは家帰ってから、ね?」
な、なんだ!?
急に艶っぽく言ってきたぞ。
どうなっちゃうんだ俺……
いかがでしたか?
まだまだ二人の物語は続きます




