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「こんな非日常があっていいのかよ!」No.1

「もう10時だよー、起きてー」


「んん、あと五分……」


 修学旅行が終わり、今は振り替え休日だ。

 なのにどうして寝かせてくれないんだ……

 俺は三日間まともに寝てないんだぞ……


「もう、お昼ご飯なしにするよ?」


「わかった起きるから……」



「未来は早起きだな」


「まあねー、学校は休みでも家事は休みにならないからね」


「いつもありがとな、それからこれからもよろしくな」


 日に日に未来の主婦力が上がっている気がする……

 俺のやることが減って少し居心地が悪いんだがな……


「それってプロポー」


「違うぞ」


 たしかに未来が嫁なら困らないだろうな、とは思ったことはあるが……



 

 ピンポーン



 ん? こんな平日に誰だ?

 雄二か? だったら速攻で追い出すけど。



「はーい、どちらさまでしょう」


 扉を開けるといかにもOLって感じの女の人が立っていた。


「あ、どーも 隣に越してきた佐藤って言いますー」


「わざわざご挨拶ありがとうございますね」


 タオルをくれた、最近は蕎麦でなくてもいいのか。


「そんな固くなんなくてもいいよー、これからよろしくねー」


「あ、はい よろしくです」


 とりあえずトラブルとかはなさそうな人っぽいから安心だな。

 それに少し可愛いような……


「つっくん、だれー?」


「ん!? 誰その子!?」


 うん、まずいね。

 ご近所で変な誤解は良くない。


「未来、戻ってくれー」


「えー、わかったー」


 変な勘違いされてないといいけど……


「今のってもしかして……」


「姉です!」


 そう誤魔化すしかないだろ……


「そ、そっか 仲良さそうだね……」


「ところで佐藤さんはどこから来たんですか?」


「んー? 私は長崎から来たんだよー」


 遠すぎないか? 


「だからこの辺のこと全然知らないんだー、今度色々教えてね」


 なんか妙に馴れ馴れしい気もするが…… まあいいか。


「そのくらいならいつでも聞いてくださいね」


「おー、ありがとー!」




 「つっくん、さっきの誰?」


「隣に越してきた佐藤さんだってさ、長崎から来たらしい」


「へー、遠いねー」


「だな」


 佐藤さんに関してはなんかこの先色々ある気がするが……

 まあ、きっと気のせいだろう。



 「そろそろご飯にしよっか」


 起きてまだ二時間だがもうお昼だしな。


「そうだな、今日はなんなんだ?」


「ナンだよー」


「ややこしいな」


 思わずつっこんじゃったじゃねえか。



「それにしても六実のことと言い、引っ越しの話が多いな」


「そうだね、なんなら私も引っ越してきたしね」


 そういえばそうだな、妙になじんでいるからか頭に出てこなかった。


「ふう、ごちそうさまー」


「お粗末様でしたー」


 やっぱり未来の作るご飯はうまいな。

 いつもありがとう、と心の中で言うことにした。



戻ってまいりました日常編!

お隣さんがこれから二人にどう関わっていくのでしょうか

そんなこんなの日常編をどうぞよろしくお願いします!

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