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幼馴染に押し倒されて同居することになりました  作者: 『月猫』
修学旅行編
29/84

「こんな修学旅行でいいのかよ!」No.10

「なあ、雄二 これからどうすればいいと思う?」


 あんなことがあって眠れないから俺は雄二を道連れに夜更かしすることにした。


「どうって紗月の好きにしたらいいんじゃないのか?」


「その加減っていうか、今まで家族みたいなもんだと思ってたからどう接すればいいかわかんないんだ……」


 帰ってからも気まずくなりそうだな……


「んなもん決まってんだろ」


「なんだ? 教えてくれ」


「今まで通りでいいに決まってるだろ」


「そ、そうなのか?」


 でもそれだとあんま変わんないような……


「今日のことは単に事実にしただけで、お前らはいつも熟年夫婦みたいだったぞ?」


 周りからはそう見えてたのか……


「むしろこれ以上ベタベタしてたらキモイくらいだ」


 おい、言い方があるだろ。

 てか雄二たちもベタベタじゃねえか。


「わかった、いつも通りでいいんだな?」


「ああ、それでいいんだ」


「じゃあ、もう寝るな 明日も長いだろうし」


「え!? ちょ、朝まで話す約束は!?」


 そんな約束した覚えがないぞ。




 

「おはよ……」


「なんだ雄二眠れなかったのか?」


「ああ、先輩のこと考えてたらな」


「ベタ惚れじゃねーか」


「まあな」


 うらやましいくらいだ……



「そろそろ時間だし行くか」


「そうだな」


 部屋をきれいに掃除し荷物をもってロビーに向かう。



「おっはよー!」


「おはよ」


 ややテンション高めの未来が迎えてきた。


「えへへー」


 なんかニヤニヤしている、そんなに昨日のことがうれしかったのだろうか。


「あのなあ未来、俺はいつも通りに接するからな……」


「え、そなの……?」


 なんでそんな悲しそうな顔するんだよ……


「ま、まあ いつもよりちょい増しくらいならいいぞ」


「紗月甘すぎね……」


 しょうがないだろ、意識しちゃうんだよ!



「おーい、もう行くぞー」


「じゃあ雄二 荷物よろしくー」


 積み込む分の荷物を雄二に託してバスに乗り込む。


「えっと、俺の席は……」


「ここだよー」


 未来が呼ぶ先はバスの一番後ろの五人席だ。

 四人しかいないから広々使えそうだな。



「なあ、なんとなくわかってたけどなんで隣が未来なんだ?」


 先に座っていたのに雄二に窓際を譲らされた。


「そりゃなあ、気を使ってだよ」


 余計な気だよ……


「まあいいじゃん、空港までいっぱい話そ?」


「わかった、折れるよ……」


 こうして空港まで永遠とこれからについて話すことになった……




「って帰りの飛行機も隣かよっ!」


 気を利かせすぎだよ……

 少しくらいゆっくりさせてくれ……




修学旅行編はいかがだったでしょうか?

行く前と行った後で関係が色々変わってしまいましたが楽しんでいただけましたか?

次回は二日目の夜の番外編を上げる予定ですのでお楽しみに!


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