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幼馴染に押し倒されて同居することになりました  作者: 『月猫』
修学旅行編
26/84

「こんな修学旅行でいいのかよ!」No.7

「眠い……」


 昨日の夜のおかげで全然眠れなかった……


「眠そうだな、昨日俺が寝た後なんかあったのか?」


「い、いや 暑くて寝苦しくてな」


 雄二はなんでそんなに感がいいんだ……


「ふーん、まあいいか それより早く行こうぜ!」


「ええ、そうね」


 今日は離島に行ってガラス細工の工房を見学することになっている。

 未来がすごい推しているので行くことにしたのだ。

 前の旅行と言い、未来はガラス細工が好きだな。


「まずはフェリーに乗らなきゃねー」


 離島とは言っても今いる本島からそこまで離れていない。



「うう、思ったより寒いぞ……」


 そりゃそうだ、沖縄とはいえ五月だからな。

 だがたしかに寒い……





 「あ、暑い……」


 島に着き工房内に入ると今度はかまどによる熱気で猛烈に暑くなった。


「やっぱり職人さんってすごいね!」


「ああ、全部の動作がきれいなくらいだな」


 この暑さの中でも長袖の作務衣を着てガラスの元となる玉の形を整えている。


「ねえ、つっくん」


「なんだ?」


 職人さんを眺めていると未来が声をかけてきた。


「小さい時のこと覚えてる?」


「小さい時のこと?」


 俺は頑張って思い出してみる、が小学生あたりの記憶からもやもやしていてあまり思い出せない。

 まあ普通だろう。


「なんかここと関係するのか?」


「そっか…… 覚えてないんだね……」


 そんな大事なことなのか? 

 ガラスに関することか……


「つっくんのバカ」


「う、そんなに言わなくていいじゃんか」


 あ、思い出した!

 そうだ! その時も喧嘩をしていたはず……

 それで俺がなけなしの金でガラス玉のついたヘアゴムを買ったんだった…… 


「だからそのヘアピンも気に入ったのか」


「あ、思い出したんだ!」


「まあな」


「えへへー、あの時のもちゃんと持ってるからね!」


 言うな、恥ずかしい。


「あのー、もうそろそろ体験の時間なんだけど……」


「「あっ!」」


 くそ、恥ずかしすぎる……


「もうちょっと二人の惚気話聞いてたかったんだけどなー」


「雄二、歯食いしばれよ」


「お、おい そんな笑顔でこっちくんな……」


 一発かましてやった、あとで記憶の消し方でも調べてみるか。


「いてて、ちょっとは手加減しろよ……」


 雄二なら車に撥ねられてもピンピンしてそうだけどな。



「つっくんうまいね!」


「おー! たしかにうまいな!」


 やめろ、こっちは集中してんだ。


「よしできた」


 俺はこれからの夏のために涼しげな風鈴を作った。

 未来は桜をイメージしたという箸置きらしい。


「俺はコップにしたぜ!」


 雄二は自慢げに見せてくるがコップは難易度的に一番下だぞ……


「杏樹は何作ったんだ?」


「私はガラス玉にしてネックレスにしたわ」


 杏樹の首からは中が宇宙のようになっているガラス玉がぶら下がっていた。

 みんなありがちだがなんかいいな、こういうの。




 体験を終え島の港付近のカフェにでも行こうと話していると


「え!? もしかして紗月なの!?」


 褐色の肌をした少女に声をかけられた。

少しばかり投稿が遅い時間ですみません……

修学旅行編7話目はいかがでしたでしょうか?

思い出話に謎の少女、はたしてどうなるのでしょう……

それでは立場的にきつくなってきた紗月くんをよろしくお願いします!

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