第四話
「ところでリル、この世界について教えてほしいんだ。」
「いいですよ!私はこれでも500年はこの世界にいますからねっ!」
リルはえっへん!と胸を張る。
無いけどな、お前。何がとは言わないぞ、無いけどなw。
「何か悪口を言われたような気が…」
「きっ、気にするな。説明頼む。」
「むぅ。話をそらされたような…」
翔はついでに頭をなでなで。あっという間に目がトロンと……
お前、チョロいな。
「では、説明しましょう!この世界はですね…」
長かった。伊達に500年以上生きてるわけじゃないらしくごちゃごちゃです。
お前語彙力なさすぎな。
というわけで纏めると…
王都がありそこを中心に周りに4つの国がそれぞれ発展しているそうな。元々1つだったが種族や宗教を理由に別れたっぽい。風の上位精霊シルフを崇めるエルフを中心とした国、ドワーフだったらノーム、というように。ちなみに王都は主に人間が住んでいて無宗教らしい。王都とその4つの国は今のところ互いに友好的である。平和っていいね。
というのが地理について。その他にも…
・お金
銅貨 銀貨 金貨 白金貨が存在
銅貨100枚=銀貨1枚
銀貨10枚=金貨1枚
金貨100枚=白金貨1枚
銅貨はだいたい100円らしい
・属性
4つの属性 火 風 土 水がありこの4つを主属性という。
そしてこの4つを元とした雷 氷 石などその他諸々。これを副属性というらしい。
水は火に、火は風に、風は土に、土は水に強いらしい。
「なるほどぉ。」
なんとか理解する。もちろん頭を撫でる手はノンストップです。気持ちいいんだもん。
「そういえば俺はどの属性に適正があるんだ?」
固まった。文字通りリルが固まった。横を向き口笛を吹いてる……吹けてないがな。
「おい、俺を見ろ。そして俺の属性を言え。」
「えぇっと… 全ての人は必ず主属性を1つそしてそれに近しい系統の副属性の適正が何個かあるはずなんですが……」
「はず?」
「主様には主属性が感じられません…副属性、しかもとても弱い魔力しか感じられません。それが何かは同じ従魔のデーモンならわかるはずですが…」
えっ…じゃあ俺魔法使えないの?うっ、でもまだ希望はある筈…。その副属性でどうにかして…
「しかもその魔力も何か強い魔術でも打とうものならすぐにすっからかんになって死にかけます。」
「……………。」
泣いた。
というわけで次話では主人公の属性が判明するのと同時に従魔登場です。
王都とその周辺都市の名前が思いつかない(´・ω・`)
そのうち考えときます(泣)
いやぁ、それにしても翔君弱いですねぇ(ニッコリ)