第三話
そんなこんなしてる間にもゴブリンとの鬼ごっこ(笑)も再開である。再び死にかける翔。
「助けて!フェンリル助けて!お願いそのゴブリンどうにかしてえぇ(泣)」
叫ぶ。と、その時。翔とゴブリンの間にできる魔法陣。白い光の後に残ったものが…
「アオオオオォォォン‼」
(ドゴオオオォォン)
雷が降ってくる。大量に。視界を白く染め上げる。
「えぇ…(困惑)」
何これぇ。もうゴブリンいた所何も残ってないよ?クレーターができてるよ?
そこには白い狼…ではなく女の子がいた。白髪で金色の目をした中学生くらいの女の子が。目が合う。
「あなたが主様ですね!お話は聞いております!私はフェンリルのリルと申します!よろしくお願いしまーす。」
かわゆい。何この子、尊い。そもそもなんでこんなに嬉しそうな目してるの?初対面だよ?
「だって神様から聞いてどんな人かなと思ったら、主様からはとても優しい匂いがします!」
と言って全速力で駆けてくる。
「お前も心読めるのかよおぉぉ!」
絶叫。そして駆けてきたリルはというと…
「ガハッ!」
俺の胸にダイビング。ニートである翔にとって女の子の耐性などもちろんあるはずもなく…
(ブフッ)
鼻血のオンパレード。
「アアアァァ!どうしたんですか主様ぁ!鼻から…鼻から血が出てきてますよ!」
「死んだはずのじいちゃんとばあちゃんが手を振ってる。待ってて…今そっちに行くよ……。」
「駄目ぇぇ!逝っちゃラメええぇぇ!」
〜10分後〜
目の保養になりすぎて逆に死にそうになるので狼verになってもらった。目の前には白くてフサフサな毛並みが………うわあああああああ
モフりまくる。体中のモフモフとした毛という毛を感じながら。おっと、これはセクハラとか痴漢とかなんかじゃなイいゾ。セーフだ!セーフ。
〜少年錯乱中〜
「フゥ、スッとしたぜぇ。」
(うぅ。体中弄られました。次からはちゃんと言ってください。別に嫌なわけじゃないですから。)
念話(?)を通して言ってくる。
「分かった分かった。リル、これからもよろしくな。」
ついでに頭も撫でる。
………嬉しそうだなお前。それに尻尾が凄いぞ。グルングルン回ってるぞ。それはもう扇風機だぞ。
お前………………犬だろ。
今回主人公はただ錯乱していただけですが次話では従魔達が他の魔物と比べてどれほど強いのかやこの世界の地理やお金、魔法についてをリルに教えてもらいます。