第一話
初投稿です。
なるべく毎日投稿目指していきます。
読んでいただけたら嬉しいです。
「やぁ、どうも神様です。」
「は?」
俺 中橋 翔はいつの間にかよく分からない場所に居た。
白い…。周りが真っ白すぎて奥行きもよくわからん。そして誰だお前、人間?
「いや違うよ?神様だよ?」
「読めるんかい!心読まないで!やめてくれ!」
どうやらこの人にはプライバシーという概念が存在しないらしい。そして神様が俺になんの用があるというのか。
「そうだね。本題に入ろうか。君、異世界いかない?」
「は?」
「僕はね。神様として何千年、何万年も死んだ人達や世界の管理などの仕事をしてきた。けどね、退屈なんだよ。」
はぁ。どうやったら異世界の話とつながるのか全く見えてこない。
「まぁ最後まで聞いて?それでね、ちょうど今から20年前、僕は人間の暮らしに興味を持った。人間として暮らしてみれば少しは退屈な時間も紛らわせるかなぁと。だから職務放棄して人間に生まれ変わったんだよ。そしたらね?結構ハマっちゃったの。」
「おい…。」
何やってんだこの神様。いまなんつった?職務放棄って聞こえたよ?世界の管理とかしてるって言ってたよ?この人放棄しちゃったの?
「大丈夫!仕事は後輩に丸投げしてきたからね!」
やっちゃいけないでしょそれ。何笑顔で大丈夫とか言ってんのこの人?
「それでね、つい最近僕は小説を書き始めたんだ!よくある転移もののやつだよ?けどね?…亅
ごくり。一応雰囲気は真面目なので緊張しながらも次の言葉を待つ。
「………ネタ切れたんだよ。」
殴りますよ?あなた神様ですよね?そんなのどうにかしなさいよおぉ‼腹立つはこの神(*^^*)
「だから君に異世界に行ってもらって僕はそれを観察しようと思ったんだ!」
「自分勝手すぎない?!」
「でも君ニートだし、さっきまで人生つまんないしやり直したいとか思ってたじゃん。見てたんだからねっ。僕はちゃんと見てたんだからねっ!」
「ハウッ!」
そういえばこの人心読めるんだった!この人嫌い(*^^*) でもまぁ未練もないし結構楽しそうだけど俺が異世界に行きたいっていうようなあと一押し欲しいところなんだよね。
「じゃあさ、何でもいいから一つだけ願いを叶えてあげるよ。さぁさぁ、何がいい?」
なるほどそうくるか。じゃあ……
「強い従魔とかそんな存在が沢山欲しいね。」
「以外だね。理由を聞いても?」
「だって動きたくないし。」
「…」
「どうせ戦ったりするんでしょ?なら僕は一切を従魔にまかせて自分は寝ていたい!」
「………」
「そして気が済むまでモフるのだああぁ‼」
「……………」
おっと、あれだな。残念なやつを見るような目つきだな。
「あとついでに皆人化できるようにしてほしいな。執事みたいに家の管理してもらったりとか色々役目をもたせたい。あと獣人みたいな女の子とか………ハァハァ」
「こいつ、やばいな。まぁ了解だよ。あっちについたら右手の手のひらを握ってからパッと開くんだ。そしたら呼び出せるやつのリスト開けるようにするから。それで魔獣の名前を読んだら召喚できるぞ。亅
「分かった、ありがとう。」
「あと人になったときの姿は決められないからランダムだと思ってね?さて、それじゃあそろそろあっちに送るよ?」
「了解。いつでもこ〜い!」
その途端俺の周りが光り始め魔法陣のようなものが足元に描かれる。だんだん神様の姿が薄くなる。
「あと十分なネタできたらまたここに呼ぶからねー‼ご褒美と一緒にもとの所に返してあげる!」
全く、自分勝手なやつである。そして意識は薄くなっていった。
これが主人公と最強の従魔達との冒険の始まりである。
あれ…。俺ニートだったよな。確か50メートル全力で走っただけで息切れするよな。
………。
「俺あっち行ったら絶対最弱だろおおぉぉ‼」
付け足すと主人公は異世界では10歳の男の子に負けるほど弱いのであった。