嘘と決意と決意。
私は転移して戻って来た。しかしながら私は気づいてしまった。ーーーーーーーーーーゴブリン狩るの忘れた(^o^)
はっきり言って勇者とかそっちのことばかり考えていてゴブリンのことがすっかり頭から抜けてしまっていた。後悔はしていない。そして、反省もしていない(^ ^)
でも今回のことは少々まずいことは私自身理解している。私がこの付近で現れた。それは、この王都への警戒態勢の向上を意味している。 後輩君にバレたら殺されそうだけどまぁ…なんとかなるだろう。
そもそもとして今の私はFランク冒険者のエレンであり、それ以外の何者にもでもないと自分に思い込ませる。そうするとくるりと回り、再び森に向かうために歩き出す。
「今日は一体どんな出会いがあっるかな~♪」
そういい、鼻歌を歌う。今はフードで顔が見えないため、ただの不審者にしか見えないだろうがきっとフードをかぶっていない状態で今の彼を見れば皆こう言うだろう。
「あれは天から舞い降りた天使なんじゃないか?」っと。それはきっと間違いであり、間違いじゃない。だって、ピエロとは何者でもあり、何者でもない者を指すのだから。
優秀な少女サイド
私はよく分からなかった。理由は簡単。世界の悪と言われたピエロを名乗る殺人鬼に命を救われる。とても奇妙なことのはずなのに私はすぐにそのことを受け止めている。そんな自分に驚かずにはいられなかった。
別にあのピエロにキュンと来たとかカッコイイって感じたとかそんなことは決して無かった。むしろ逆かもしれない。触れられているだけでまるで包まれているかのような安心感があった。その声をかけられるだけでまるで思い出を噛み締めているような感覚に襲われた。はっきり言おう。私はピエロに――――――
安らぎを感じたのだ。
きっとその手は人を幾度となく殺した血塗られた手なのだろう。しかし私は思う…なんで自分の手は血濡れていないと思っているのだろう?っと。
これはあくまで私の考えでもしかしたら間違っているのかもしれない。でも、私にはこうとしか思えない。生き物って言うのはほぼ全生物――――生きているだけで血濡れているのでは?ってさ。
これを聞いたらきっと反発する人はいくらでもいるだろう。それでも私はこの自分で出した答えを間違えとは思わない。だから問おう、彼奴の考えを。だから聞こう、彼の意思を。
だから、だからこそ私は勇者に認められて見せよう。もう一度彼奴に会って問うために。いや、これは建前だ。そうだ。そうだからこそ私は願おう―――――――もう一度あの温もりを味わうことを。
私はそう決意し歩みを進める。人によっては呆れるかとしれない。理解に苦しむかもしれない。もしかしたら嘲笑されるかもしれない。
だけどそれがどうしたって言うのだろう?呆れられる?好きなだけ呆れるといいよ。理解に苦しむ?理解されたいとは思わない。嘲笑される?嘲笑したければいくらでもすればいい。
私はきっとそれくらい…温もりに飢えていたのだと思う。
勇者サイド
「ん、んぅ~?ここは一体?」
目覚めると見知らぬ部屋―――っと言うことも無く普段の自分の寝室にいた。まだ少し意識が朦朧としていて状況を確認しようと体を下ろそうとするが、
「うっ…痛ぅ~…」
全身にくまなく痛みが迸る。しかしそのおかげだろうか頭が冴えてきて気絶する前のことを思い出す。自分がまるで赤子を捻るかのように一方的に嬲られたこと、そして何よりも彼の言葉。
「やっぱり弱いねぇ~。」この言葉から察すると今まで俺が退いてきたピエロ達は彼奴の部下、またはもっと別の組織が真似事をしていたかのどちらかしかない。
今回負けたのは、俺が最初から本気を出さなかったのが1つの原因だとはわかっている。だけど、もし俺が最初から本気を出したところできっと負けていただろう。
俺は主人公なんだ!無敵でイケメンでハーレムを作るそんな主人公なんだ!あんな巫山戯た仮面を付けたピエロなんかに邪魔されてなるものか。
俺はそう思い悲鳴をあげる体を無理やり起こし立ち上がろうとするが、どうも足に力が入らなく前に倒れてしまう。するとドアが開き一人の女性が入ってくる。
「リヒトさん起きてますかって!何をしてるんですか!?そんな体じゃまともに動くわけないじゃないですか!」
エレヴァは俺の部屋に入り俺が床で膝をついているのを見ると慌てて駆け寄ってきて俺を再度ベットへと運んでくれる。
「ごめん。あんな風に負けたことなくて頭に血が上ってた。」
「いえ、仕方ないことだと思います。さすがに私達もリヒトさんがあのような事態になるなんて予想もしていませんでしたから。」
エレヴァはそういうと落ち込んだように顔を俯かせる。こんな顔をさせているのは俺のせいだなんてよく分かっている。でも彼奴の強さは他とは常軌を逸していた。
もしかしたらあれが幹部クラス。いや、もしかしたらボス級かもしれない。他にもあんなのがいるのかと考えると冷や汗を書いてしまう。
「はっきり言って今の俺じゃ彼奴に勝つどころか触れることすら出来ないと思う。」
「…」
これは事実だ。実際俺は今回の戦いで彼奴に一太刀を当てるどころかたったの一発で戦闘不能にまで追い詰められてしまった。だから俺は、
「だから俺はもっと強くなる!」
「えっ?」
「もっと、もっと強くなってエレヴァもカナリアも王国の皆も全部守れるくらい強くなってみせるさ。」
「ッッ!!…そう、ですね。リヒトさんならきっとそれだけ強くなれます♪」
「あぁ。絶対に強くなってみせるさ!」
俺は絶対に強くなってみせる。確かにハーレムを築きたいとかいろんな欲もある。だけど、それとは別に俺は皆を守りたい。だからあんなピエロよりも何倍も、何十倍だって強くなってみせる。
俺はそう決意するのであった。
冒険者ギルド
「ゴブリン倒してきました~」
「いや!倒しすぎですよ!」
一方その頃冒険者ギルドでは新人がゴブリンを100体以上倒したことによってしばらくはその事で話がもちきりになっていたのだった。
はっきり言ってしまうとめちゃくちゃ面倒な感じで進めちゃった(´^p^`)
一応質問なんですけどこの未だに名前の出ていない少女の物語や勇者視点の物語書いて欲しいですか?まぁ何も来なかったらこれからもこんな感じで書いていくことになるんですけどね(´・ω・`;)
あとしばらく後輩君の出番ないけど許してね?
王国との戦争はもう少しあとになりますが、
これからも読んでいただけたらと思います♪