そしてもう一つの物語が回り始めた
第一刺客を殺戮天使から殺戮天女に変更いたしました。
なんか前にアニメで出ていたのでパクリとか言われそうですので(^^;;
まあ、何だかんだあってピエロ再開致しました!
ちょっとテストの結果が酷すぎた結果色々言われちゃいまして今まで投稿することができなかったぜ(๑˃̵ᴗ˂̵)テヘッ♩
今日からちゃんと投稿するから許してね(何度目だよ)
そんなさも感動的な感じにはなったもののはっきり言って私はこのあとのことを全く持って考えていなかった。
そもそもとして私は自分の技術を伝授したことは確かにあるが、彼女の場合それが使えない。そのため、普通の戦闘技術を教え込まないといけない。
だが、残念ながら私はそんなものを知らないためどう教えようか頭を悩ませていた。
「むむむ~…。」
「どうかしたの?お姉さん?」
そんな無垢なる表情で私に問いかける彼女を見て改めて自分が最低なことをしていることを自覚する。別に選択を間違えているわけじゃない。ましてや後悔なんてもってのほかである。
だけど私は人間だった者として正しいことをしているとは永遠に言えないであろう。
「別にどうもしていないよ。ただ君を鍛えるにしても何から鍛えるか模索していただけだよ。」
「つまり私はそこまで悩まないといけないほど才能ないんですね…」
「君、たまに面倒くさい子って言われない?」
私はそういいクスクスと笑う。だが、彼女が俯いている間に被り直した仮面の下の表情は、ピクリとも動かなかった。
「まぁやっぱり実践あるのみだよね!ということで訓練所に行くよ、サリエンテ」
「い、いや、やっぱり実践より先に体力作りとかの方が…」
「ん?そんな覚悟で本当に人のことを守れるとでも思ってるのかなぁ~?」
先程あんなに大声で決意を叫んだというのにそんな甘いことを言い始めた彼女に私は若干の呆れと怒りのような感情を向けながらそう言った。
「はぁ〜。そんなんでこれから先やっていけると思ってるんですか?流石に私がサリエンテをSランクにすることは出来ないけど最低でもBランクにはなってもらう予定なんですよ?」
「も、もちろん私もそのつもりですよ!で、でも、もう少しゆっくりめでもいいんじゃないかなぁ〜っと」
私は懲りずに甘いことを言っている彼女に盛大に溜息を吐く。
「はぁ〜。君をアホなのかい?確かに体力は必要だし筋力も必要だけど無駄な体力や筋力は要らないんだ。必要な分だけあればそれでいいのにそもそもとして目指すものが明確に定まってなければすぐに挫折するよ?」
「え?そもそもとして無駄な体力や筋力なんて有るんですか?」
彼女は不思議そうに首をかしげる。まぁこれに関しては仕方ないだろう。冒険者というものは大抵が脳筋でありひたすら体力トレーニングや筋トレををしているような連中である。
わざわざそんなことを考える人なんてほぼ皆無であろう。
「まぁ、普通の冒険者はそんなことは考えないだろうね。でも、私が育てる君は普通じゃない。SSランク冒険者である私の弟子という肩書きを持った冒険者だ。もしそんなんでよくそこら辺にいるような冒険者を育てて見たまえ。そしたら私は指導能力のない無能冒険者のレッテルを貼られてしまうよ」
私がそういい、あからさまに深い溜息を吐くとサリエンテは申し訳なさそうにこうべを垂れて、しょぼ〜んとしていた。
一瞬慰めようかとも考えるが、あまり甘やかすとこの後の訓練で支障が出ると考えそのまま先ほど食べ終わった食器を置いたままカウンターに金貨一枚を置き、「さっさと行くよ」と促した。
丁度カウンターにウェイトレスの女性が慌ててお釣りを渡そうとしてくるが「面倒くさいからいい」と言いい、サリエンテを連れ訓練場へ向かう。
その時にウェイトレスの子が「ありがとうございました」と言っていたがただの業務であろうからあえて無視した。
訓練所に着くと複数人の冒険者志望の少年少女が集まっており、冒険者適性試験を受けていた。最近の帝国は人員が魔物との戦闘や戦争によって極度に減少しており、急遽としてこのように冒険者を募集していた。
「へぇ〜。もうこんなことを始めてたんだ。数だけ揃えても仕方ないことは上も重々承知だろうにね」
そう帝国のギルドはそんなことは理解している。そう、理解しているのだ。なら何故こんなことをしているのか。そんなことはきっと一度でも殺し合いを経験したものにはすぐに理解できるだろう。
「彼らは肉盾だろうね」
「肉盾、ですか?」
「なぁ、少女よ。この世で最も使い勝手が良くて戦闘力を削ぐことができる盾はなんだと思う?」
「うーん、魔道具の盾とかですか?あと、私はサリエンテです」
「あぁ、ごめんごめん。それで答えはね、人間だよ。人というのは自分で持たなくても勝手に動いてくれるからとても使い勝手がいいんだ。それに、人の血が付けば剣の切れ味が下がって簡単に殺されづらくなるだろう?」
それを聞いたサリエンテの表情は先ほどの疑問を問う純真な目から打って変わり、その瞳には確かな怒りがちらついていた。
「そんなの、おかしいですよ」
「世の中そんなものさ」
そう、この世界は腐っている。知っている者が得をし、知らない者が損をする。弱いものは物は道具のように使われ死に強い者は生き残る。そのことを私は前の世界で知った。
「それに今の帝国は兵士にも戦闘力を求めていない。守りなら不動要塞、攻めなら殺戮天女あたりがいるからいるから正直言って今の兵士たちも時間稼ぎくらいにしか思われていないだろうしね」
「なら…」
「………」
「なら、そんなの私が否定してみせます。私が恵まれた人間じゃなくても強くなれるって証明してみせますよ」
「そうかい」
まぁ、こう煽ててみたけど実際帝国の場合は別に国と冒険者ギルド繋がってないから戦争に関しては彼らは本当は関係ないんだどね。そして私は雑魚魔物の間引きのためだけに使われるであろうそして上位冒険者のストレス発散要員として使われるであろう新人冒険者を見ながらそんなことを考えつつ信念に燃える彼女をみていた。
誤字の部分の修正と最後のあたりの文章を少し変更させていただきました。自身で読んでみて分として意味不明になっておりましたことすみませんでした。




