ピエロは少年を抱く
ブックマーク200いきました!ドンドンパフパフ〜♩♩♩
初めて出した小説で一度失敗をした私がここまでのブックマークをしてもらえるなんてとても感激です!
まだまだ初心者でミスなども多いでしょうがどうかよろしくお願いしますm(_ _)m
私は先ほどの少年をほぼ無理矢理引っ張りながら受付嬢の元に辿り着く。受付情は一瞬驚いたような表情をするが、すぐにいつもの営業スマイルに戻る。
「こんにちわメリザ様。今回はどのようなご要件でしょうか。」
受付嬢は笑顔を貼り付けてはいるのだが、目がひきつっているため動揺していることがまるわかりでだったため、思わず口元を手の甲で隠しクスクスと笑う演技をする。
そんな私を見て自分の貼り付けている笑顔が崩れていることに気付いたのか私と合わせるかのように苦笑いを返してくる。
「でね~今回はこの子とのパーティー申請をしようと思ってね♪」
私はそういいながら先程から右手に持っている名前も知らぬ少年を、受付嬢が見える位置まで持ち上げる。
「あの~………僕を物みたいに扱うのやめてくれます?」
「大丈夫だよ少年。私は君を物みたいに扱っているんじゃない…………………物として扱っているんだよ!」
「いや悪化してますよね!?!」
私がそんな風に断言すると少年はいきなり感情が爆発したかのようにそう叫んだ。きっと今までそんなふうになるまで頑張ってきたのだろう。
「そうかそうか、そんな風に怒りが爆発してしまうくらい今まで辛かったんだな…」
「ちょっと待って!?今の会話のどこに昔の話要素あったの!?」
「まぁ冗談は置いといて、君の名前を教えてくれるかな?チャチャっと書いちゃうから。」
私がそう言いながら微笑みかけると彼は警戒するように目を細め、こちらの瞳を覗き込んできた。
だが、残念ながら私に人の瞳を見て感情を読み取るといったことは出来ない。だけど今の彼が何故こんな事をするのか理解することは出来た。
そう、私は知っているのだ。人というのは基本的に他人を信用しない生き物だということを。それが友人であれ、恋人であれ、例え妻・夫であろうとも。
違うという人もいるだろう。そして実際にそういう人間もいるのだろう。そうだとしても大抵の人間というのは成長とともに人を信用しなくなる。
誰にでもある。もし友人Aが友人Bと二人で内緒話をしていてそれを教えてくれなかったら不安になるだろう?もし彼女が自分以外の知らない男と親しげに話していたら疑ってしまうだろう?
確かに友情は存在しているし本当に愛しているからこそ疑ってしまうのだろう。だがそれはつまりは友情・愛情=信用ではないということの証明とも言える。
だからこそ私は信用しろなんて言わない。その代わりに最も確かで信用の得られる選択肢を選ぶ。
「そんな他人を信用すること…いや、他人に裏切られることが怖いかい?」
「…… 」
私がそう言うと少年は俯きこちらから視線を外す。図星なのだろう。しかしそんなことは私には関係ない。私は少年の顎を強引に掴み顔を上げさせる。
「なら信用しなくてもいいさ。所詮人とはそう言う生き物なんだ。ここは手っ取り早く契約といこうじゃないか。」
「……?」
私が首を少し斜めに傾けながら人差し指を立てながらそう提案すると、少年は可愛らしく首をコテンッと傾げながら頭の上に疑問符を浮かべている。…いや、そこらの少女に可愛いのはどうかと思うけどね?
「契約というのはペナルティーのある約束だ。」
「ぺなるてぃい?」
「発音が違う気がするけどまぁそれで合ってるね。ペナルティー、簡単に言えばそれを破った際の罰だね。そしてその罰は二人とも共通のものになる。つまりは君が約束を破った際の罰を破った者の死にすればそれは私と君の両方に適用されるというわけさ。」
「う、うん?わか、った?」
私がそういうと少年は分かっているような分かっていないような微妙な反応をするがそれがどこか可愛らしく自然と微笑みかける。
そして私が紙を取り出そうと収納袋(説明は他作品で知ってそうなので省略)から契約用紙を取り出そうと探っているとその手を掴まれ少年の方に顔を向ける。
そこには先程の悲しげな表情をした少年でなく嬉しそうに、それでちょっぴり恥ずかそうに頰をほんのりと赤らめはにかむ可愛らしい少年がいた。
「ううん。そんな契約なんて物騒なもんはいいよ。」
「………君はそれでいいのかい?君は今さっき仲間に裏切られたんだよ?そんな状態で制約もなしに他人に背を任せることができるのかい?それともそもそもとして私と組むのが嫌だったかい?」
少年の発言の意味が理解できなかった私は頭に疑問符を浮かべながら、それでいて少年の真意を探るかのように少年の目を真正面から覗き込む。
そうすると少年はより一層恥ずかしそうにするがそれと同時に笑みも増す。その純粋な笑みを見ると心が落ち着くような不思議な感覚に陥る。
「ん?僕はお姉さんと組む予定だよ?」
どこまでも純粋で無垢な瞳が私の見透かすかのように向けられる。その瞳は仲間に裏切られたというのに曇ることもなくキラキラと輝く。
そして私が生み出すことの出来ない純粋な笑み。私にそれを生み出すことはできなくてどこまでも嫌いだったはずだった。
だと言うのに私にその表情を向けられていると思うと心がぽかぽかと温かくて、愛おしくて手放したくないといった感情が溢れ出てくる。
「確かにさ、仲間に裏切られて辛かったし、悔しかったし、憎んでいる気持ちだって今でもあるよ?でもさ、お姉さんはそんな僕に自分にリスクを背負ってまでパーティーに誘ってくれた。そんな人ならきっとまた笑顔でやっていけると思うからさ♩」
その笑顔は心のそこからの笑顔なのだろう。しかしその笑顔にはどこか歪でパーティーを追放された傷が癒えていないことはすぐに分かった。
「そうかい。」
私はそう言って席を立ち手を少年の方へと伸ばしそのまま少年の顔をその胸に抱く。すると少年は嗚咽を吐き始め次第に嗚咽は涙に変わり静かに私の胸で泣く。
そう、だというのに誰一人としてそちらに気付かない異様な空間で。
11時に間に合わなかった(๑>◡<๑)てへぺろ
これからは遅れないように気をつけるから許してください!
ちなみに遅かった理由は作者がげー「そ、そんなわけあるわけないじゃないですか〜!あははは!
あとタイトルで勘違いした方々はすみませんでしたm(_ _)m
ついでに今回のが少年の素の性格です




