そして彼女の歯車は崩れ出す
完結済みにしてしまったのミスです!すみません!!!
これからもまだまだ続きますのでどうかブックマークを切らないでくださいね!?
完結済みになってしまったのはあくまでも操作ミスによるものなのでこれからも全然続きますからね!
私は皇室から遠ざかるように歩き、一歩歩くたびに「コツンっ、コツンっ。」という足音がなり、壁を反響する。
ここは驚くほど人が少なくいくら歩こうと誰一人として見かけない。それはまるでこの世界に私一人になってしまったかのような不思議な感覚にする。
だけれど視線を感じ不意に視線を感じ後ろーーーーーーーではなく上に視線を向けるとそこには仮面を付けた二人組がいた。その容姿が瓜二つであり入れ替わられても私以外はわからないだろう。
「どうしたんだい?リリナ。そしてルルナ。」
私がそういうとリリナとルルナは張り付いていた天井から飛び降り、私の前に片膝をつきながら頭を下げるように跪きながら言葉を発する。
「こ主人様の護衛も私達の仕事ですので。」
「そうかい?別に君達は私の部下というわけじゃないからそこまで気にしなくてもいいんだよ。」
私はそう言いながら左手をリリナの頭に、右手をルルナの頭に置き優しく撫でる。そして仮面を付けているため表情は見えないが力が抜けたように「はふぅ〜。」という声が聞こえるため、喜んでもらえているのだろう。
だと言うのに私の仮面の下に隠れた顔はピクリとも動かない。声は優しくまるで、包み込むような包容力があるのだろう。しかし、その表情はまるで、氷のように冷たく固まっている。
「じゃあほら、2人とも行くよ。」
私はそう言って2人の頭を最後にポンっポンっと軽く叩いて再び廊下を歩き始める。その後をリリナとルルナが少し小走り気味に付いてくる。
そして私たちはその場を後にした。城中を回るという奇妙な行動をしながら…。
聖王国後輩ちゃん:サイド
先輩が帝国に帰ってしまい話し相手がいなくなってしまった私はーーーーーーとして姫や王(忠誠心なんて捨てたけど)の護衛のためという名目で王宮の一室に身を寄せていた。
まぁ本当のところは知らないが、噂によると第二王子のとかいう人が私に気があるとかないとかと言われているがはっきり言って私にはそんな思春期男には一切興味はなかった。
いや、正確には興味を失った、と言った方が正しいのかもしれない。私はこの王宮に住むように言われる前から第二次王子からの行為には気づいていた。
そして私を第二次王子の花嫁として迎い入れるために下準備であることも何もかもわかっていた上で快諾していたしそのことに不満もなかった。
そう、あの時までは…
あれはいつ頃だっただろうか。一年以上前のはずなのにまるで昨日のことのように私の記憶に残っている。そう、私がピエロを名乗った彼に惨敗したその瞬間を。
一年半前。
その頃はまだピエロの名前は全然広がっておらず皇帝に気に入られた道化師がいるっくらいにしか情報が回っておらず、尚且つその情報でさえ、あまり広がっていなかった。
そして私は美しい物が手に入ると聞いて浮かれており、そんな情報など意に返さずというか完全に忘れ、ルンッルンッ気分で魔物討伐遠征へと向かっていた。
「隊長随分ご機嫌ですが何かあったんですか?」
私がルンッルンッ気分で馬を走らせていると部下の女精霊騎士にそう尋ねられて初めて自分の頰が緩んでいることに気が付き、意識を切り替えてキリッとした表情にする。
「そんなことないわよ〜♩」
「いや、隊長。もうそれ口調とか色々と隠す気ないですよね?」
どうやら私は嬉しいことがあると嘘がものすごく下手になるそうです。
そのあと私たちはこれといって問題なく目的地である帰らずの森にたどり着いた。
帰らずの森、ここがそう呼ばれるようになったのは僅か半年前だ。それも奇妙なことに一体誰がどこの人でいつ、どうしてこの森に入ったのかという情報だけが流れているというのだ。
誰が入ったのか、どこの人でどうして入ったのかは家族が騎士団に捜索をお願いするときに漏れたのかもしれない。でも、普通その森にいつ入ったかなんて正確にわかるものなのか?
確かに一人二人ならたまたま近くにいた人が見たのかもしれないが行方位不明者全員の正確な情報が上がっているのはどう考えても不可解すぎる。
そこで聖王国は三つある精霊騎士団の内、私が率いる第一騎士団に原因の解明、または元凶の魔物の討伐を任せられた。
森に入った私たちはその状況をそこまで深刻視していなかった。精霊を操れる私たち精霊騎士団の者たちはその力の影響か自然に愛されており、こういう森林だと優位にただ帰ることもあったが、何より今まで襲われているのが全て一般人だったため油断していた。
いや、もしも油断していなくても結果は変わらなかったのであろう。精霊のおかげで力を手に入れた私たちではきっと永遠に彼の方には勝てない。今の私ならそう、断言できる。
「何も出てこないわね」
「やっぱりがせだったんですかね?」
「もしかしたら私たちの精霊力に恐れをなして逃げたんじゃない?」
部下の一人がそういうと皆が笑いながら「確かにねぇ〜(笑)」と同調するとその内の一人が調子に乗ったように手を上げながら「私偵察に行ってきま〜す(笑)」と言って私の制止を振り切り走って行ってしまった。
そのことに私が頭を抱えていると副リーダーの子が隣にまで来て「あの子は逃げ足速いから大丈夫ですよ」と言って私を慰めてくれた。
その言葉を聞いて考えてもしょうがないと考えて立ち上がろうとするとそれと同時に遠くの方で何かが切られるような音がしたような気がし、私は部下を集めてどこに向かった。
そしてその場に着いた私たちの目に映ったものはーーーーーーーーーーーーーーー
木の幹に座る仮面をつけた奇妙な人間と、何か物凄い力を受けて首の骨がバラバラに砕けて首が180度回転した状態で絶命している先ほど偵察に向かった私の部下の姿だった。
「いやはやすみません。あまりに五月蝿かったのであなたたちの仲間の一人うっかりーーーーーーーーーーー殺しちゃいました。」
そして仮面をつけた奇妙は人間はまるで世間話でもするかのようにあっけらかんとそう言うのであった。




