表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
勇者と魔王の大恋愛  作者: デスマネー
出会いと再会
2/3

ルシファウスの初恋ー魔国への帰還ー

 魔王はキスしていた時のことを、

レヴィアラに見られていたとは知らずに、

大空を飛行していた・・・。

 


 国民達は、勇者が攻めてきた、

ということで、魔人族達は魔王の身を案じ、

王城へ駆けつけていた・・・。



「ご無事ですか魔王様ーーー!!?」

「魔王様ー!?」「魔王様っ!?」「魔王様ぁ!?」



 魔王が玉座へ着くと、

家来達が待っていたのであった・・・。

 玉座に降り立ち、平然と玉座に腰を落とす

魔王ルシファウス。

魔王の身の回りを世話する執事。

羊の魔人メシェープが、

【メシェープ】

「恐れながら陛下に申し上げます。」

「勇者がここに確かに来たと近衛が

 申しており、陛下の身を案じて

 我ら側近は、ここに集結しました。」

「ところが、陛下どころか勇者までもが

 いなくなっているではありませんか。」

「勇者と会っておらず、

 空中に散歩に行っていたと?」

「それは、いくら何でも

 辻褄が合いませんが陛下これいかに?」



嵐のような質問に戸惑わないようにしながら、

魔王ルシファウスは、

【ルシファウス】

「確かに勇者と会った」

「しかし、女子おなごであった。」

「年端もいかぬ女に我が負けるとでも!?」

「お前達が殺せる相手でもあるまい?」

「我はその者を逃がしてやったのだ。」

「我は、あの者に一目惚れをしたようなのだ・・・。

 気が付いたら・・・キスをしていた・・・。」



【側近達】

「なっ!!何ですと!?ーーー」

「これは一大事!!」

「式を挙げなくてはなりませんぞ!?」

「いやっしかしっ!相手は人間で勇者ではないか!?」

「そうだっ!そうだっ!」

「どうするのだ!?」



【ルシファウス】

「黙れ、もう俺はあの者を王妃に迎え入れる」

「文句があるなら、消すぞっ!!」

「文句がある奴は前に出ろ!!」

【メシェープ】

「!?めっ滅相もございませんっ」

「されど、国民達は納得しますまい」



【???】

「くどいぞっ!メシェープ。」

「陛下は、その女勇者にご執心のようだ。」

「どんな相手でも祝福するのが国民の務め

 ではないか!?」

「先代魔王の王妃様は亜人だったではないか!!」

【メシェープ】

「しかし、サタナウス様

 亜人は魔人と同等ではないですが、

 人より魔力を持つ者ばかりです。」

「人は寿命が短すぎます・・・。

 故に魔力も少ない。」

【サタナウス】

「くどいっ!!」


【サタナウス】

「ベルフェゴーラスっ!お主はどうだ!?」

【ベルフェゴーラス】

「陛下の好きにすればいいんじゃなーぃ?」

【サタナウス】

「お前はいつも怠けているなっ!」

【ベルフェゴーラス】

「サタナウスはいつも怒ってばっかいるねぇー?」

「その内ハゲルよー?」

【サタナウス】

「余計なお世話だ!!」



【???】

「その位で御止めになりんす。」

「陛下の御前でありんすよ?・・・。」

【メシェープ】

「アスモディーナ様、

 相変わらず美しゅうございます。」

【アスモディーナ】

「メシェープは口が上手いでありんす。」



【???】

「陛下に反抗する奴はボクちんが

 全部食べちゃうんだもんねっ」

「陛下ぁーお腹空いたー」

【アスモディーナ】

「ベルゼブータスお下品でありんしょう?」

【ベルゼブータス】

「陛下は怖いけど優しいし

 美味しい食べ物くれるし

 いつでもご飯くれるって言ったもんっ!」



【ルシファウス】

「はぁ~。メシェープ・・・仕方ない

 ベルゼブータスに飯を用意してくれ。」

【メシェープ】

「かしこまりました。陛下」

「ベルゼブータス様、しばらくお待ちを・・・。」

【ベルゼブータス】

「わ~ぃご飯ー!ご飯ー!」

「陛下だ~い好き!!」



【???】

「ふぉっ。ふぉっ。ふぉっ。ふぉっ。」

「陛下が式を挙げれば、城下も活気づき

 僕の商売も、儲かりますにゃ!」

【ルシファウス】

「相変わらずマフォニャンは金しかないな・・・。」

【マフォニャン】

「お金だけじゃありませんっ女も知識も土地も

 全部僕のものにしたいにゃ」

【ルシファウス】

「勇者は俺の大切な人だからダメだっ!

 手を出したら・・・。

 分かってるんだろうな!?」

【マフォニャン】

「ふぉ・・・もちろんですにゃ!!」



【ルシファウス】

「ん?・・・、レヴィアラがいないがどこにいる!?」


【サタナウス】

「知らねぇよっ!」


【ベルフェゴーラス】

「知らなーい」


【アスモディーナ】

「どこでありんしょう?」


【ベルゼブータス】

「もぐもぐ・・・しら・・・ごくんっ・・・ないよ。

 はぁ~美味しかったっ・・・メシェープごっちー。」


【メシェープ】

「それは宜しゅうございました・・・。

 私も、どこにいるか存じ上げません。

 申し訳ございません・・・。」


【マフォニャン】

「ふぉ~ん・・・知らないにゃ!」


【ルシファウス】

「そうか知らないかっ・・・。」

「仕方ない・・・このまま会議をするっ!

 それぞれ席に座れっ!」

 一方その頃、先代魔王の娘レヴィアラは、

自室で魔水晶に映った、魔王と勇者のキスの

情景を歯を食いしばりながら、見ていた・・・。

 レヴィアラは、只管に泣いている・・・。

誰にも悟られず、勇者を憎みながら・・・。



 その時、嫉妬の火種がついてしまったのであった・・・。



次回「レヴィアラが嫉妬ー会議に遅れるー」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ