3話 トップ生産職との繋がり
毎日20時投稿目指します
翌日学校の昼休みに蓮がクラスに来た
その時クラスの女子が嬉しそうにしてたのをチラリと見てたら話しかけて来た
「昨日はどうだった?」
「ゴブリンソルジャー?確かそんな名前のやつが出てきたから倒してやめたかな」
「あれ?あんなとこに上位種なんかでたっけな?
今日もやるんだろ?」
「部活終わって夕飯作って風呂とか入った後だから9時くらいからかな」
「毎日飯作り大変だな。夏休みになったら泊まりに行っていい?」
「そりゃあ別にいいけどおばさんにちゃんといっとけよ?」
「わかってるって!じゃあ今日なんかあったら連絡してくれ!」
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「なんか今日は昨日よりモンスター多いな」
今日はもうゴブリンソルジャーに加えてゴブリンアーチャー、ゴブリンメイジ、そして、ゴブリンジェネラルといったさらに上位なやつまで出てきたのだ
まあレベルアップもしたし攻撃も受けてないしいいか
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ウィンLv8 剣士Lv8
SP8
生命力 23 +3
魔力量 20 +3 (+2)
筋力値 23 +3
敏捷値 23 +3
知力値 20 +3 (+2)
器用値 20 +3 (+2)
スキル 剣Lv9 水属性Lv4 風属性Lv5 光属性Lv1
闇属性Lv1 気配察知Lv5 鑑定Lv4
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新しく3ポイントずつ使って光属性と闇属性のスキルを取った
目的は回復魔法と時空属性だ
しかし、今使ってるロングソードがボロボロになってしまった
一旦街に戻ってアイテムを売却して新しい剣を買いに行くか
どこで売ったらわからないのでふらふらと歩いているとふと、ある露店に目がついた
「すいませんアイテムの買取とかってやってますか?」
「うん?ああ買取ね、いいよ見して見て」
今まで倒したゴブリンから手に入れたアイテム、
メイジからドロップした杖、ジェネラルの角を出してみた
「ん?これってメイジの杖?それにゴブリンジェネラルの角!?お兄さん初心者かと思ってたけど違ったんだね」
「いえ、第二陣なので昨日から始めましたよ?」
「昨日から始めてジェネラル?そんなこと出来る?」
なにやら小さな声で呟いていて聞こえない
「あのーどうかしましたか?」
「ん?あ、ああ、なんもないよ?ところでどうしてこの露店にしたの?他にもいっぱいあるのに」
「えっとー…特にといってないんですが、言うならば何故かここに目がつきまして…」
「ふーん。その剣随分痛んでるね大丈夫?」
「実はこの後この剣の代わりを探そうかと思っていて」
「よし!お姉さんに任せなさい!」
「え?」
「フレンドの鍛治職人に頼んであげるよ!」
「いや、悪いですよ!」
「いいの!君に恩を打っておくと今後いい事がありそうだからね!よし!じゃあ行こうか!」
「え…あ、ちょっと!?」
「コウさーん!この子に剣作ってあげて!」
連れられてきた場所は街の外れの方にある鍛冶場で、そこにはいかにも職人のような人がいた
「ん?リリーか。いきなりきて剣を作れって
まず理由を説明しろ」
「あ!自己紹介してなかったね私の名前はリリーで
こっちの鍛治職人がコウテツのコウさん
コウさんはこの国でもトップの鍛治職人なんだよ!」
そんな人に押しかけられるあなたは何者なんですか…
「えっと…ウィンと言います」
「おう。で、どう言う事だよリリー」
「将来有望なウィン君に剣を作ってあげて欲しいってことだよ!
………この子第二陣で昨日初ログインなのにゴブリンジェネラルを狩ってきたんだよ?」
最後の方は耳打ちしていて聞こえなかったが
「本当か?おい、ウィン。この剣を振ってみろ」
「はい。分かりました…」
そう言って渡されたのはシンプルなデザインだが一目であのロングソードより上のものだとわかる剣だ
言われたとおり剣道のように素振りをしてみた
「おおー!ウィン君すごいね!?」
「よし。いいだろう。剣を作るぞ」
「ありがとうございます」
そこからはどんな風に剣を振るのか利き手はどっちなのかなど細かく聞かれた
その後リリーさんが、
「リアルの事聞くのマナー違反なんだけどウィン君ってリアルでなにかやってるの?あまりに綺麗だったからさ」
「ああ、剣道をやってますね」
「おお!強いの?何段?」
「分かりやすか言うと去年が全国ベスト4でしたね」
「全国4位!?見た目的に高校生くらいだよね。
しかも、顔もかなりかっこいいしモテるんじゃない?」
「いえいえ、そんなことありませんよ。
親友がいるんですけどそいつがもう凄くイケメンなんでそっちにメロメロですね」
「なんだその夢のようなペアは!?」
「おい!もう少し声を小さくできないのか?」
「ごめんね!ついね、つい!
あ!フレンド登録しよう!」
「いいですよ、こちらこそよろしくお願します」
「俺もいいか?受け渡しとかの時に連絡するから」
「もちろんです。お願いします」
新しく二人とフレンドになり鍛冶場を見ていると
あるものを見つけた
「あの、コウテツさん!これってコウテツさんが作ったんですか!?」
「ああ、まだ十分な出来じゃないがな」
そこにあったの一振りの刀だった。
「すいません、自分にも刀を作ってくれませんか?」
「刀?剣じゃなくてか?」
「あ、いえ剣もお願いしたいんですけど追加で刀もお願いしたいです!」
「ウィン君刀使いたいの?刀って結構思ってるより難しいよ?上級者向けって言われてるからね」
「大丈夫だと思います。リアルで刀術やってるんで」
「え!?刀術!?凄いね!待って!?剣道やってるって言ってたけど剣道と刀術どっちもやってるの!?」
「ええ、両方やってます」
「これを振ってみろ」
そう言って渡されたのは先ほどの刀だった
持った感じはたまに道場で使う刀と一緒でそれだけで嬉しかった
言われたとおり型の一つをやってみせた
まず半身に構え刀を上にかかげナナメに振り下ろす
その後滑るように反対方向にナナメに振り下ろす
「わかった。剣と刀を一振りずつ作っておく
多分二日後には出来るはずだから出来たら連絡する」
「ありがとうございます!それではお願いします!」
そう言って鍛冶場を出た
この後どうしようか迷い中アイテムを売ったお金で新しいロングソードを買いコン荒野で魔法を中心にレベル上げしようと思い荒野に向けて歩き出した
Side リリー
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「あの子、凄いと思ったけどもしかしたら、想像以上かもね…」
「ああ、あいつはヤバイな、あんな綺麗な剣術と刀の振り方は見たことがない」
「あれでまだ二日目だからね。今後楽しみだね」
「もう少ししたらまた、戦争イベントが来るかもしれないしなその時は活躍してくれるさ」
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コウテツさんとリリーさんと別れて荒野に来たあと
ゴブリンを倒しながらダンジョンに来てみた
中は薄暗く先が見通せないため光属性のライトの魔法を使った
ライトは光の球体を生み出す魔法だ
聞いてたとおり中はスケルトンが出て来た
ロングソードを横に振りスケルトンの首を切る
だが、スケルトンは倒れずに吹き飛んだ頭を拾いまたこちらに向かって来た
どうしようか迷っていると、ライトを避けて通ってることに気づき光属性の攻撃魔法を使おうと思ったが、Lv1のためライトしか魔法が無くやむなくロングソードで首を落とし、両腕両足を切り心臓あたりの部分に突き刺し光となって消えた
「これは先に光属性育てて来た方が良いかな」
そう思いダンジョンを出てまず使える魔法の確認をした
水属性 ウォータボール ウォーターアロー
風属性 ウィンドボール ウィンドアロー
光属性 ライト
闇属性 ダークパワー
ボール系は水や風でできたボールをぶつける魔法
アロー系は矢を飛ばす射程距離がボールより長い
ライトは周囲を明るく照らす
ダークパワーは闇を纏い筋力値を極微量増すらしい
UOの情報掲示板、通称掲示板を見てみると
Lv3でアロー系 Lv7、Lv15で新しい魔法が手に入る
とりあえず普段から魔法を使うようにしよう
そう心に決めてゴブリン狩りを始めるのであった
「ダークパワー!ウォータアロー!」
ウォーターアローによって手前にいるゴブリンを倒して、後ろにいるゴブリンメイジに向かって走る
ゴブリンメイジが火の玉を放って来たのをステップで横にかわしさらに近づき上段から振り下ろす
杖ごと切れたゴブリンメイジは光になって消えた
《今までの経験によりレベルが上がりました》
《今までの経験により剣のレベルが上がりました》
《今までの経験により水属性のレベルが上がりました》
《今までの経験により光属性のレベルが上がりました》
《今までの経験により闇属性のレベルが上がりました》
《回避が取得可能になりました》
《SPを2獲得しました》
《ステータスに2ポイント振り分けてください》
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ウィンLv9 剣士Lv9
SP10
生命力 24 +1
魔力量 22 +2
筋力値 24 +1
敏捷値 24 +1
知力値 22 +2
器用値 21 +1
スキル 剣Lv10 水属性Lv5 風属性Lv5 光属性Lv2
闇属性Lv2 気配察知Lv5 鑑定Lv4
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今回は魔法を多めに使いたいから魔力量と知力にポイントを振った
回避か、とりあえず保留にしとくかな後で考えよう
その後もゴブリン達を倒し続けていたら、奥から五体のゴブリンが来た
なにやら体格が良く装備もしっかりしてるので鑑定を使って見た
ゴブリンキング Lv4
ゴブリンジェネラル Lv8
ゴブリンジェネラル Lv8
ゴブリンソルジャー Lv12
ゴブリンヒーラー Lv7
先頭にいるゴブリンキングが今までの奴らとは比べ物にならないほど威圧感を放っている
自分が持ってるのは市販のロングソードと低レベルな魔法勝てる可能性は低い、そう判断して立ち去ろうとした時後ろから一体のゴブリンが飛びかかって来た
咄嗟に横に転がりロングソードで心臓辺りを突き刺す
光となって消えたが、振り返るとゴブリンキングと目があった
「これはやるしかないな………」
まず倒すべき存在はゴブリンヒーラーだ。しかし、ゴブリンソルジャーが護衛をしてる
そう考えてる間にもゴブリンキングとゴブリンジェネラル二体はこちらに向かって来ている
ゴブリンキングに向かって走り出す
大剣のようなものを片手で悠々と扱っている、とんでもないスピードで振り下ろされた剣は前転のように転がり躱すそのまま股下を通りゴブリンソルジャーに向かい最大限の速さで剣を振る。横一線、上半身と下半身が分かれそのまま光となる
驚いた様子のヒーラーを今度は縦に切る
光となって消えたヒーラーを見てからゴブリンキングが咆哮を上げた
耳に響くような大きな声を上げながらこちらに向かってくる
振り下ろされた剣をロングソードの腹でなんとか受け流し、そのまま右腕を切る
しかし硬い皮膚に阻まれ両断することはできず皮膚から血が出た程度だった
後ろからゴブリンジェネラルが剣でこちらを狙っている前にはゴブリンキング
もう一体はどこに行った?
すると、ゴブリンキングの背後からゴブリンジェネラルが跳びかかってきた
予想してなかったことに驚きながら剣をロングソードで受け止める
すると背後からもう一体のゴブリンジェネラルが切りかかって来た、一か八かで片手を剣から離し後ろに向けウォーターアローを放つ
それが目に突き刺さり悶えている隙に剣で切ろうとしてるゴブリンジェネラルを蹴飛ばしそれを推進力に後方へ跳び片目を失ってるゴブリンジェネラルの首をスパンッと切った。
これで残るは後二体となった
ダークパワーを使い攻撃力を強化する
次にウィンドアローでゴブリンジェネラルの目を狙う
しかし先程のを見てたせいか片腕で矢を受け止めた
だが、その時間があれば十分だ
まず膝をロングソードの柄で殴る
骨が折れた音がしてバランスを崩したところに顔面に突きを放ち貫通させる
ゴブリンジェネラルは光の粒子になって砕け散った
これで残るはゴブリンキングのみ
でも、与えられた傷は腕の傷のみ。それですら今はもう塞がってしまっている
ゴブリンキングがこちらに向かって突進をして来た
受け止められるものではないと思い横に転がり躱すゴブリンキングは剣を横薙ぎに振り回してこちらを牽制する
間違いなくこのゲームであった中で一番の強敵だ
こいつにはゴブリンなどとは比べ物にならないほど知性がある。それを利用する
馬鹿正直にゴブリンキングに向かって走り出す
少し驚いた様子を見せながら剣を横に振って来た。それをジャンプして躱しゴブリンキングの目の前でライトの魔法を使った
これは魔法の練習の時に気づいたことだ目の近くで発動すると数秒の間目の前が真っ白になる
効いてくれ!と思いながら見てみると目が見えないのか剣を適当に振り回して近づかないようにしている
今までと違い適当な剣筋なため読みやすい
簡単に剣を受け流しながら進み全身の力を込めて胸に突きを放つ
確かな手応えを感じながら側から離れる
しかしまだゴブリンキングは生きている
再度近づき剣をゆっくりと横に振る、それをチャンスと思ったのか両手で剣を上に構え振り下ろす
ゴブリンキングは知性があるがそれも完璧ではない。それを利用してフェイントをかけた
横に振った剣を上にあげ切っ先を下に向け滑るように剣を受け流す
全力で振った剣は地面に食い込んでいる
その隙に喉にロングソードを突き刺しようやくゴブリンキングは光の粒子となって消えて行った
《今までの経験によりレベルが上がりました》
《今までの経験によりレベルが上がりました》
《今までの経験により剣のレベルが上がりました》
《今までの経験により剣のレベルが上がりました》
《今までの経験により水属性のレベルが上がりました》
《今までの経験により風属性のレベルが上がりました》
《今までの経験により光属性のレベルが上がりました》
《今までの経験により闇属性のレベルが上がりました》
《今までの経験により気配察知のレベルが上がりました》
《今までの経験により鑑定のレベルが上がりました》
《SPを4獲得しました》
《ステータスに4ポイント振り分けてください》
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ウィン Lv11 剣士 Lv11
SP14
生命力 26 +2
魔力量 23 +1
筋力値 26 +2
敏捷値 26 +2
知力値 23 +1
器用値 23 +2
スキル 剣Lv12 水属性Lv6 風属性Lv6 光属性Lv3
闇属性Lv3 気配察知Lv6 鑑定Lv5
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一気にレベルが2も上がった
それくらいの強さとも頷ける。それにこんなアイテムを手に入った
【武器】ゴブリンソード レア度4 品質C+ 攻撃力+10
ゴブリンキングが持つ剣 大剣並みの大きさと重量だが片手で扱うことも出来る
流石にこれは使えないな。大きすぎるし重すぎる
リリーさんにでも売ってみよう
今日は特に疲れた。それにLv10を超えたから次ログインする時に【セントラル】が貰えるはずだ
そんなことを考えながら街に戻りリリーさんがいるか確認したらログアウト中だったので売るのはまた今度にしてログアウトした