僕はモルモットである
モルモットに人間の言葉が分かるなら
人間に伝えたいこともある
僕はモルモットである
名前は既にある
「モーちゃん」である
僕はある家族にお店で買われて、飼われた
その家族は「旦那さん」と「奥さん」と「娘さん」である
なんでも、以前に飼われていたハムスターの「ハーちゃん」が
天寿を全うして、その寂しさから娘さんが、僕たちモルモットを
希望したらしい
名前の付け方もモルモットだから「モーちゃん」だなんて単純すぎるけど
僕たちは名前に反応しているのではなく声に反応しているから関係ないんだけどね
家族みんなが可愛がってくれるので僕も嬉しいよ
だけど、娘さんには困ってしまうこともあるんだ
帰って来るなり
『モーちゃん!!』
とか言ってひっ掴んでいくんだもん
心の準備ってものがあるんだよね
ま、足音と声である程度は分かるんだけど
掴まれたあとは抱かれたり机の片隅に置かれたりしてそれはそれで心地いいんだけど
お昼寝するときは必ず抱いてくれるし、僕も楽しんでるよ
いつも一緒にいてくれてありがとう
奥さんは主に掃除やごはんを担当してくれてるな
遊ぶのはほとんど娘さんなんだけど
掃除や基本の食事は奥さんがやってくれてるみたい
掃除のときはいつも
『もう。ここにもフンして・・・あちこちしないでよ~』
なんて言われることもしばしばある
だけど僕たちモルモットはトイレの場所を決められないんだ
ごめんね
奥さんは基本色やビタミンCの錠剤なんかは忘れずに与えてくれるから
感謝しているよ
旦那さんはあまり相手はしてくれないけど
どうしてもおなかが減って『キィー』て鳴くと
干し草やおやつとかくれるんだ
基本食は奥さんがくれるから、ダブって与えないようにしてくれてるのは分かってるよ
それでも時々遊んでくれるし、おっかなびっくりで触られるから僕も反射的に歯をたててしまうけど
悪気はないんだ
思い切り触っていいからね
そんな僕もこの家に来てもうすぐ8年になるよ
野生のモルモットたちは5~6年生きるっていうけど
僕たちペットのモルモットも平均8歳が平均寿命なんだってさ
僕ももう若くはないんだ
皆さん人間でいうと
高齢者ってとこかな
僕は、僕の人生は幸せだったと思ってるよ
だってみんながこんなに可愛がってくれたんだもの
いつか僕が逝ったとしても
あまり悲しまないで
その時が来るまでは
精一杯生きるから
少し早いけど
言える時に言っておくよ
僕はとても幸せだったよ
ありがとう、みんな
モルモットに人間の言葉が分かるなら
モルモットに伝えたいこともある




