【プロットタイプ】檻
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
上手い回答が出来ない人間なので、感想欄閉じてます。
これは読者様の問題ではなく、私の問題。
詳しく知りたい方は代表作の『作品と作者の注意点』に書いてあります。
注意事項2
私も売られた物と一緒で、この世界からは逃れられないんだなって思いました。
土偶ちゃんのぬいぐるみと、見返り美人のカンカンと、阿吽像のアクスタに脳を焼かれた人間が通ります。
平日があって、休日挟んで、また平日。其れの繰り返し。その檻からは決して出る事は出来ない。その事に何だか疲れたというか飽きてしまった。
今日の休日は何して過ごそう。何も浮かばない。ただこの間、年パスを購入し、大雨で断念した博物館、また行くのも一興である。そうなると行く所は決まった様な物だった。
あの場所は駅から其れなりに距離がある。途中で何度か眠くなりながら、フラフラと歩き続けるうちに、気が逸れてしまった。つまるところ、館内を歩き回る元気は失せ、ミュージアムショップへと足を踏み入れたのだ。
ただこれが、ある意味で正解で、ある意味で間違いだった。
冷やかしはするだけでも結構楽しい。何が売れて、何が入荷したか、其れを知るのが好きなのだと思う。そこで当たりだが、前から気になっていた物ばかりに目が行ってしまう。
『見返り美人』の赤い反物を模した、または全身を写したメタリックピンクのお菓子缶、阿吽のアクスタ、土偶のぬいぐるみ。どれもこれもに目移りする。
あの『見返り美人』の缶には、溜め込んだ帯を入れたい。阿吽のアクスタは場所を少しだけ開けて、並べて飾りたい。土偶のぬいぐるみは寝る時の相手にしたい。
ただどれも、置き場所がない。飾り場所がない、愛でる手がないと断念した。ただの買わない言い訳だった。断念するまでに、かなりの時間を有した。それでも何となく気になって、眺めてしまう。
この子達は商品で、買われたらその人の元に行く。けれども其れは物からしてみたら、ただ場所が変わっただけに他なら無いのでは無かろうか。ミュージアムショップという置き場から、買い手の自宅へと。
其れはまるで、この社会という枠組から出られない私と同じなのだと感じた。
別に不満がある訳では無い。幸せだと思う。でも大きな『場所』という枠組みからは決して逃れられない。
おまけ ~鏡花ちゃんの葛藤〜 ただのカオスなコメディ添えて。
ああああああああああ!! 前々から『アクスタだったら欲しいな♡』とか思っていた阿吽の像が遂にアクスタになっちまったよ……。飾るのも良し、持ち歩いて旅行先に連れて行くのも良し、寺の外観と合わせて撮るのも良し。
え……でもあの結構ギチギチな棚の上に飾るの……? 餅リンダとネズミちゃんをちょこっと退かして……。あーでも二人の並びを考えるとなー……。
一旦冷静になって他の見よう。『見返り美人』のカンカンシリーズ増えてるし!! しかも安いし!! タダみたいなもんじゃん!! タダだよ!! タダ!! あーでも帯は入らないか……。パウダーとか入れたいな。
何処見ても誘惑しかないな……。もー落ち着かないよ〜。
え、土偶ちゃんのぬいぐるみ、前とはちょっと違うけど、再販してくれたんですか!! あー可愛い!! 何より色合いが渋くて良い!! えーこんなの直ぐに売られちゃうよ!!
いやでも、今の私には水族館で買った『もちもちクラゲちゃん』がいるし!! 寝てる時に隣に居たら押し潰しちゃうし。いっそ、瑠衣たんの枕元に寝かせようかな。
「で、壁に手を着いてヘドバンし掛けた。お買い物大変」
「変わらず増えゆくな。美術品」
ドグラ・マグラのネタバレを少し含みます。
オマケは是非、漫画風に再生して下さい。
悩んでる後ろで、あの文字がズラっと並んでます。
ふと、平日があって、休日が来て、また平日。其れは多分死ぬまで変わらない。死ぬまで働かないと駄目。
そんな事を思ったんですよ。
この循環した感じが、なんとも『ドグラ・マグラ』を思い出しました。
ループ繰り返し続けるだけで、外には決して出られないこの感じ。
其れはきっと物にとってもそう。
最初は売り場に売られて、誰かに買わられる事で、枠から離れたかのように思えます。
でも、今度は『家』という世界しか知らない。
学校という枠から飛び出しても、社会という枠からは逃れられない。
どう頑張っても、特定の世界から逃れられない。
その事にちょっとした虚無感を感じました。
午前中、ずっと眠かったな。