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破離刃離☆勇者ハリガネⅣ~この世から捨てられた奴等が行き着く地、パルメザンチーズ山脈~  作者: 田宮 謙二


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足を掬われるな


錬金術も興味あるっすね~!


鉱石や薬草とか魔獣の一部とかで色んな物を合成させるのも楽しそうだな~!


王国にいた時は魔獣の研究で忙しかったから時間が無かったけど、もう王国から出た身分だしやってみようかな~!




~討伐部隊“勇者”パルス=イン八世隊員~




毛皮のコートを身に着けたハリガネとシアターは頭にフードも被り、商人に扮してミツカやゴリラ隊員のいる外へと荷車と共に姿を現した。


チャールズとフユカワも連れて...。


「おい、遅いぞ。もう作業が始まってるんだから、さっさとせんか」。


ゴリラ隊員は険しい表情で辺りを見回しながら厳かな口調でハリガネにそう声をかけた。


「すいませ~ん、基地周辺を巡回する際の立ち回りを基地内で確認してまして~」。


「まぁ、それはいいんだが...。何故、この二人を外へ連れてきたんだ? 」。


ゴリラ隊員はハリガネにそう問いながらチャールズとフユカワに視線を向けた。


「僕等が周囲を巡回するのと共に、フユカワさんも例の飛行型監視ブロックを使って周囲を警戒してくれる事になりました。それで、チャールズさんから通信魔法で交信した方が良いとの提案がありましてね~」。


「...むっ? 通信魔法も使えたのか? 」。


ハリガネの言葉を聞いたゴリラ隊員は片眉を吊り上げながらそう問いかけた。


「はい~! あまり距離が遠いと魔力の関係で交信できなくなるので偵察には向きませんが、基地周辺であれば問題なくやり取りできると思います」。


「うむ、そうか...。実は王国を出る時に通信式の魔法陣を装置した防具の支給を依頼したんだが、交信を通じて王国の人間と接触するんじゃないかと疑われて認められなかったんだ。軍の連中達は相変わらず肝っ玉の小せぇ奴等ばっかりだ。...それはともかく、離れている隊員と連絡が取れるのは大きいな。是非ともよろしく頼む」。


ゴリラ隊員は納得した様子でチャールズの提案を快諾した。


「了解で~す! それでは皆さ~ん! 片方の手の甲を僕に向けてください! 」。


その場にいるハリガネ,ゴリラ隊員,シアターはチャールズがそう言った通りに手の甲を差し出した。


「それでは今から魔法陣を皆さんの手の甲に描きますので、しばらく手を動かさないでくださいね~! 」。


チャールズはそう言いながら人差し指から青白く光る魔力を放出し、それで隊員達や自身の手の甲に魔法陣を描き始めた。


「はい! 皆さんの手の甲に魔法陣を装着しました~! 話し手側がこの魔法陣に口を近づけて語りかけると、聞き手側の魔法陣が反応してスピーカーの様に声が流れてくる仕組みになっています! 僕等は収録の際に現地の人間と連絡が取れやすいようにこの魔法陣をよく利用するんですよ~! ちょっとテストしてみてください! 」。


「テスト~、テスト~」。


ハリガネが自身の手の甲の上に光る魔法陣に向かってそう言うと...。


『テスト~、テスト~』。


他の隊員達の魔法陣からハリガネの声が聞こえてきた。


「本当だ~! ちゃんと他の人達に反響してる~! 」。


ハリガネは少し驚いた様子で自身の手の甲に光る魔法陣を見つめた。


「この魔法陣は無線機みたいに電源が消せるようなシステムは無いのか? この魔法陣にスピーカー機能がある事を考えると、周辺を巡回中に遭遇した賊人とかにこれの存在を知られると都合が悪くないか? 俺の方から巡回している隊長達に話しかけてた時に、もし賊人と遭遇してたら声が聞こえるわけだろ? 手の甲から声が聞こえてたら怪しまれてしまうぞ? 」。


「心配ありません~! 魔法陣に向けて“ミュート”と言えば交信ができない状態になります。声が聞こえてくる事もありませ~ん! 」。


「そうか、それなら良かった」。


チャールズの答えを聞いたゴリラ隊員は再び納得した様子で小さく頷いた。


「ついでに皆さんの手の甲にある魔法陣は“サイレンス”で見えなくしちゃいますね~! あと、作業中のミツカさんにも後で連絡が取れるようにしときますね~! 」。


「ありがとうございま~す。いやぁ~、ゴリラ隊員助かりましたね~」。


ハリガネが満足そうに笑みを浮かべながらそう言うと、ゴリラ隊員は険しい表情を保ったまま周囲を見渡していた。


「フンッ! 部隊の連携が良くなったからといって油断するなよ? 俺達はいつ殺されてもおかしくない環境下で生きているんだ。常に神経を研ぎ澄ませておけ」。


「...そうですね(あ? 今は俺が隊長だぞ? この脳筋野郎。つーか、今は俺の部下なのにいつまでもタメ語使ってくんじゃねぇぞ? このパワハラ元上官がよぉ...)」。


ハリガネは心の中でゴリラ隊員に悪態をつきながらそう相槌を打った。



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