ハリー=ポップたん
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......。
.........。
しばらく本編の出番が無くなる...。
...そんな気がする。
~祈祷師マカオ~
「只今、戻りました~」。
荷車と共にハリガネ達が姿を現すと、基地内に歓声が沸き起こった。
「救世主ッッ!! ハリガネ=ポップ勇士ッッ!! バンザァァァァアアアアアアアアアアアアアイッッ!! 」。
ローが両手を挙げながらそう叫ぶと、周りにいたノンスタンスのメンバーも両手を挙げて後に続いた。
「バンザァァァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアイッッ!! 」。
「御帰りなさぁぁぁぁあああああああああああああああああああああああああああい!! 」。
「な、何だ何だ...。そんな大騒ぎして...」。
周囲の歓声に、ハリガネは両耳の穴を自身の人差し指で塞ぎつつ顔をしかめていると...。
「うぇぇぇぇえええええええええええええええええええんっっ!! ハリガネたぁぁぁぁあああああああああああああああああああんっっ!! よがぁぁっだよぉぉぉぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおっっ!! 」。
号泣しているアネックスがそう叫びながらハリガネ目掛けて飛び掛かってきた。
「あっぶねっ!! 」。
ハリガネは闘牛士の如く飛び掛かってきたアネックスをひらりとかわした。
「ふぎゃあっっ!? 」。
ダイブしたアネックスはそのまま虚しく地面に自爆した。
「危ねーな、いきなり飛び込んでくんじゃねぇよ~」。
ハリガネはシアターと共に、荷車を基地の奥へ移動させながらアネックスにそう言った。
「だってぇ~! ハリー=ポップたんが戻ってこないから心配だったんだもぉ~ん! 」。
アネックスは啜り泣きながらそう言ってハリガネの首に後ろから抱きついた。
「おい、俺の名前を使って某ファンタジー小説に喧嘩売るんじゃねぇ。それに、この環境下で心配も何も無いだろ」。
「そんな冷たい事言わないでよぉ~! ハッリー=ターンが死んだらどうしようと思って気が気じゃなかったんだからぁ~! 」。
「そんなスナック菓子みたいな名前じゃねぇよ、俺の名前は。それと、お前が死んでも俺は生き続けるから安心しろ」。
ハリガネは荷車を停めて積んであった物資をシアターと降ろしながら、平然とした様子でアネックスにそう言い返した。
「でも、タンタンが死んだら私も一緒に死ぬからね~! いつも一緒だよ~! 」。
「何でさっきから俺の名前がコロコロ変わってんだよ。てか、もう原型すらねーじゃねぇか。あと、もう一度言うがお前が死んでも俺は生き続けるから心配するな。その時が来たら、しっかりと成仏しろよな」。
「あ~ん! ハリハリ=ポッピーたん! 冷たぁ~い! 」。
(コイツ、ゼッテー俺の事心配なんかしてねぇだろ)。
最早、言い返す事が面倒臭くなったハリガネは背中に抱きついているアネックスを無視し、荷車から物資をせっせと降ろした。




