表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
破離刃離☆勇者ハリガネⅣ~この世から捨てられた奴等が行き着く地、パルメザンチーズ山脈~  作者: 田宮 謙二


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

49/62

ハリー=ポップたん


...。


......。


.........。


しばらく本編の出番が無くなる...。


...そんな気がする。




~祈祷師マカオ~




「只今、戻りました~」。


荷車と共にハリガネ達が姿を現すと、基地内に歓声が沸き起こった。


「救世主ッッ!! ハリガネ=ポップ勇士ッッ!! バンザァァァァアアアアアアアアアアアアアイッッ!! 」。


ローが両手を挙げながらそう叫ぶと、周りにいたノンスタンスのメンバーも両手を挙げて後に続いた。


「バンザァァァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアイッッ!! 」。


「御帰りなさぁぁぁぁあああああああああああああああああああああああああああい!! 」。


「な、何だ何だ...。そんな大騒ぎして...」。


周囲の歓声に、ハリガネは両耳の穴を自身の人差し指で塞ぎつつ顔をしかめていると...。


「うぇぇぇぇえええええええええええええええええええんっっ!! ハリガネたぁぁぁぁあああああああああああああああああああんっっ!! よがぁぁっだよぉぉぉぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおっっ!! 」。


号泣しているアネックスがそう叫びながらハリガネ目掛けて飛び掛かってきた。


「あっぶねっ!! 」。


ハリガネは闘牛士の如く飛び掛かってきたアネックスをひらりとかわした。


「ふぎゃあっっ!? 」。


ダイブしたアネックスはそのまま虚しく地面に自爆した。


「危ねーな、いきなり飛び込んでくんじゃねぇよ~」。


ハリガネはシアターと共に、荷車を基地の奥へ移動させながらアネックスにそう言った。


「だってぇ~! ハリー=ポップたんが戻ってこないから心配だったんだもぉ~ん! 」。


アネックスは啜り泣きながらそう言ってハリガネの首に後ろから抱きついた。


「おい、俺の名前を使って某ファンタジー小説に喧嘩売るんじゃねぇ。それに、この環境下で心配も何も無いだろ」。


「そんな冷たい事言わないでよぉ~! ハッリー=ターンが死んだらどうしようと思って気が気じゃなかったんだからぁ~! 」。


「そんなスナック菓子みたいな名前じゃねぇよ、俺の名前は。それと、お前が死んでも俺は生き続けるから安心しろ」。


ハリガネは荷車を停めて積んであった物資をシアターと降ろしながら、平然とした様子でアネックスにそう言い返した。


「でも、タンタンが死んだら私も一緒に死ぬからね~! いつも一緒だよ~! 」。


「何でさっきから俺の名前がコロコロ変わってんだよ。てか、もう原型すらねーじゃねぇか。あと、もう一度言うがお前が死んでも俺は生き続けるから心配するな。その時が来たら、しっかりと成仏しろよな」。


「あ~ん! ハリハリ=ポッピーたん! 冷たぁ~い! 」。


(コイツ、ゼッテー俺の事心配なんかしてねぇだろ)。


最早、言い返す事が面倒臭くなったハリガネは背中に抱きついているアネックスを無視し、荷車から物資をせっせと降ろした。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ