13
あれから、それなりに落ち着いた日常生活を楽しめております。
日中はヴェルクリの街の散策と冒険者ギルドでのお仕事探し。
お泊まりの方は、街中は避けて荒野のマイホームで。
何だか、家族一同、
派手に豪遊するよりも、
地味に暮らすことに慣れちゃってたみたいで。
ちなみに、マイホームを改装しました。
主にセキュリティ方面の強化を。
元々、このマイホームには野盗や魔物への対策で、
『隠蔽』と『忌避』の結界を付与していましたが、
念のため指輪と同じ能力も付与してみたら、
翌朝、ログを見てビックリですわ。
『直接警告』をくらって逃げ出す連中が、ひと晩中、次から次へと……
つまり連中は、今まで俺たちのマイホームを夜通し監視し放題だった、と。
ってか、それってマジのデバガメじゃん。
何かムカつくから、マイホームをもっと過激に強化する方向で検討中。
がっつり超攻撃的能力でも付与してやろうか、と。
『ジェノサイドモードへの変形希望!』
なるほど、目立たない一般住宅モードから、
戦闘特化な殲滅攻撃形態への変形能力……
……やべっ、チミコさんに同調しちゃいそうだったよ。
でも、真面目に検討すべきだよね、大事な我が家の防犯対策。
「番犬、とか?」
おや、ツェリアさんはわんこ派でしたか。
俺、どっちかっていうとにゃんこ派。
『妖精派してよっ』
おっとそうでした、我が家の居候枠は既にいっぱいでしたね。
食費やら精神衛生上やらの頭を悩ます問題で、とっくにいっぱいいっぱい。
『妖精は、可愛いだけじゃないんだよっ』
分かってますって、大切な家族ですから。
『ペットじゃなくて?』
どんなにやらかしたって、めげずに面倒見ちゃうのは家族だからです。
もちろん、ペットだって立派な家族だよっていうご家庭もあるでしょう。
でも、一から十までしつけが必要なのと、
ちゃんと自分で考えて成長してくれるのは、
やっぱり違うんじゃないかなって。
俺は、そういうのは分けて考えたいです。
だから、チミコさんはこれからもジャンジャカやらかしてください。
嫌だって言っても面倒見ちゃいますよ、だって家族だもん。
『シジマさん……』
でも俺はにゃんこ派ですけどね。




