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 ルーリシェラさんに、伝えられる範囲での俺の事情を説明。


 ひとまず、普通の召喚者じゃないってことは分かってもらえたようです。



 巡回司法省に報告するかどうかはお任せしますが、出来れば内密に願います、


 と、おねだりちっくにお願い。



 だって、バレた経緯がコレって、なんか恥ずかしいし……




「了解しました」

「もちろん、シジマさんがジゴロ系召喚者であることをむやみに触れ回ったりしません」

「ですが、"通貨製造"許可を得ていることは、関係各方面に通達します」

「今後の無用なトラブルを防ぐための最善策であることをご理解ください」


 はい、よろしくお願いします。



 って、ジゴロ系召喚者って、ナニ!?



「極一部の召喚者男性が、まるで競い合うかのように多数の配偶者を娶っていることを意味します」

「我々司法官の、特に若い女性捜査官の間では、そのような召喚者は"ジゴロ系"と呼ばれており要警戒対象とされているのです」


 つまり、ルーリシェラさんのような乙女捜査官たちは、


 アレな男性召喚者の犠牲にならないよう連携して警戒し合っている、と。



「乙女……」



『うわっ、フラグビンビン!』


 やめて、チミコさん。


 俺、カミスさんみたいな立派なジゴロにはなれないから。



「大丈夫ですよ、ルーリシェラさん」

「シジマさんは、素敵な乙女に目が釘付けになりがちですが、すぐには実力行使しない鋼の自制心を持ち合わせている紳士なのですよ」


 もしもし、ツェリアさん。


 フォローは大変にありがたいのですが、


"すぐには"と"鋼の"は、微妙に相殺しているような……




「……なるほど、理解しました」

「このご家族であればこそ、シジマさんのジゴロ魂が鎮魂されている状態なのですね」

「今のバランスが崩れない限り、過剰な警戒体制は必要無いことを、皆に周知しましょう」


 もうそれで良いです……



「今回の逮捕勾留の件、お騒がせして本当に申し訳ありませんでした」

「私はこの件の対応のため、すぐにエルサニア王都本部に向かいます」

「皆さんとはここでお別れとなりますが、ご家族の旅路が穏やかなものとなるよう、私も出来る限りの力を尽くしてきます」


 お世話になりました。


 これからも、無理しない程度に頑張ってくださいね。



 俺たちはもう少しここにいます。


 チミコさん、またおかわりしちゃってるし。



『ヴェルクリ支部のシェフに乾杯!』



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