第1話
『・・・・・・。』
(誰だ?なんて言ってるんだ?というかここはどこだ?)
『・・・・・・・・。』
『・・・・・・・・・・・・・・・。』
(おい!?誰なんだよ・・・。答えろよ!)
暗闇の中遠くから誰かがんいかを僕に話しかけてくる。しかし、何かわからないまま僕の意識が覚醒した。
***
木のいい香り、今まで吸ったこのないほどおいしい澄んだ空気が起きた時に最初に感じたことだった。そして目を開けるとそこは、
(知らない天井だ・・・。)
そこには、木造の天井がある。首を左右に動かしてみると、木造の壁と本棚。そしてガラスが張られていない窓があった。
(ここはどこだ?誰かいるのか呼んでみるか。)
「あうあう」
・・・えっ?どういうことだ。赤ちゃんみたいに喋ることができない。自分の身体を見ると、まだ生まれたての赤ちゃんの身体だった。
訳が分からず混乱しているとドアから、映画や漫画でしか見たことのないようなメイド姿の三十代くらいの女性が入ってきた。僕が起きているのを見ると誰かを呼び始めた。そして入ってきたのは黒髪黒目の二十代いや十代くらいの若い女性が微笑みながら入ってきた。女性は僕を抱くと、
「レイ~、お母さんですよ。」
と、言ってきた。どうやら彼女は僕の母親らしい。
もしかしてこれって僕・・・
(生まれ変わってるのか?)
生まれ変わっていた。
後書き
どうも池ヶ谷天人です。初めての作品なので誤字、脱字、おかしなところがあれば教えてください。
不定期投稿になります。
誤字脱字がありましたら報告をお願いします。