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第4話 異世界召喚士最後の仕事

「ふはぁー。くったぁー!」

「のようだな。」

俺の膨れ上がった腹をみてクロが笑った。

俺の隣に座り自分の体ほどあるヒョウタンを片手で持ち上げて懲りずにまだ酒を飲むクロ。

「クロ、お前も本当に来るのか?嫌だったら契約は解除するぞ。もともとお前は異世界召喚士となった俺をサポートする為に契約したんだろ?」

「何回も言わせるな。ワシは人間であるお前が気に入った。ワシも地上にいくぞ相棒!」

「相棒か。。。」

なんだかんだこいつとも千年間の付き合いだ。今までの人生で一番長い付き合いだ。

「ありがとな。クロ。」

普段は言わないがこういう時ぐらいは良いだろ。酒の勢いだ。


「あぁ?なんだ?聞こえなかったなぁ?」

クロがニヤニヤしながら聞き返してくる。


「ウルセー酔っ払い親父!」

俺は河原を去って後ろで騒いでる皆んなの所に戻る。





結局朝方まで続いた宴会が終わり少し仮眠を取って昼から俺の誕生日会が始まった。

本当に祭ごとが好きな奴らだ。まぁこんな事をしないと暇で仕方がないのは確かけどね。

「お誕生日おめでとうございます!!!!」

特大ケーキの1018本のローソクについてる火を吹き消した。

1018本目に火を点けきるまでに一本目のローソクが消えかかってたのは見なかった事にしよう。


「ありがとう皆んな!!今日でこの町ともお別れだ!皆がせっかく築き上げてきた町なのに俺のわがままですまない。」

「いえ、前世で退屈な人生を送っていた俺らをこちらに招いてくれたソウスケ様に皆感謝しております。ソウスケ様あっての俺たちです。この命尽きるまでどうかお供させてください。」

「そーだよ、旦那!皆ソウスケの旦那が気に入ってついていくんすから!」

笑顔で頷く者。そうだ!と賛同を口にする者


「フォン、リアット。それに皆。」

やべ、チョット泣きそうになちゃった。

本当にこいつらがいての今の俺なんだよな。


「それじゃあ1時間後に大広間に集まってくれ!服、靴、あとは布、皮、木製の物以外の荷物は携帯できない。準備はないと思うが最後にやり残したことがあったらやっておいて欲しい。」

リーシアに詳しく聞いたところ服や革製品は持っていってもいいとの事。

剣や鎧なども物によってはいいが何がダメか詳しくは分からないらしので安全を期すために今回はなしとした。

ちょっとビビリ症になってるけどしょうがないよね。


俺は行く場所がないと一緒について来たリーシアと一度家に帰った。

「ところで宗介?転移場所は決めてるの?」

俺が服を着替え終わって部屋を出るとソファーで寝そべってる女神オーラゼロのリーシアがふとそんな事を聞いてきた。


「あ〜リーシアにはまだ言っていなかったな。コルシカ王国の辺境の森だ。街や川や海も近くにあるしいい所だ。魔物も出るらしいがあいつらなら大丈夫だろう。」

「そっか。まぁ何かあっても私がいるしね!」

ハハハ。間違いない。神がいるんだった。

俺は最後になるであろう空間支配者エリアマスターの力を使って大きな高台を作り町を上から見渡した。

1000年感住んだ場所情が湧かないと言ったら嘘になるがもう決めた事だ、最後までやりきろう。


集合時間の10分前ぐらいに着いたがすでに皆集まっていたようだ。点呼表を持って来たレアとレナが教えてくれた。


これが異世界召喚士としての最後の仕事だ。

「それじゃあ行くぞ!俺は自分の能力設定があるから皆を転移させた後に向かう。じゃあ後でな!天空都市大移動計画リパレット始動。」


俺は特大の魔法陣を広場全体に広げた。この天空都市と転移先のコルシカ王国の森とをイメージで繋げる。

最初は長ったらしい呪文も必要だったが慣れていくうちに無詠唱で発動できるようになった。

要は詠唱とはイメージをするために使われる物であって本来は発動条件にはならないらしい。

魔法陣が真っ白な光に包まれ皆が光となって消えていった。


はぁ。どうやらうまくいったようだ。


それじゃあ次は俺の番か。転生後のスキルや容姿、年齢を決めていく。茶髪緑目が似合う西洋風の顔にしてみた。本当にわからなくなっては困るから声はそのままにしておこう。皆の驚く顔が楽しみだ!


これでよし!それじゃあ行こう新たな冒険じんせいへ!

魔法陣を発動させ先ほど設定した転生情報を入れていく。後は転移の時と同じだ。


『****************************************」


呪文!?誰だ!?術式が書き換えられた!?必死に元の術式に戻そうとしたが相手は俺を上回る速さで術式を書き換えていく。俺はこの呪文を千年間使ってきたのだ、もはや手足のような物だ。その俺の速さを完璧に上回る物がいるのか?術式が完全に書き換え終わり魔法陣が赤く光った。その瞬間に目の前によく知っているあいつが現れた。


「なんで、お前が ******** 。。。」

俺は朦朧とする意識でそいつの襟み何発も殴った。

しかし、そいつの前にはたかが人間と同じ力の俺のパンチは何の意味もなさなかった。


いつのまにか流れてた俺の涙が地面におち、そのまま俺の意識は遠のっていった。





「本当に最高の相棒だった。」



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短いですが無事今日中に書きあがりました。どうでしたでしょうか?割と無理やり感あったように思いますが。。。

はじめて引きで終わったと思います。

来週は旅行に行くので投稿できないかも。。。


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