第二話「神との対話」
2話目です!シリアス展開に少しずつ持っていってます。
入団式が始まる10分前。
「おう!生きてたかクレル!」
「取り敢えず入団式終わるまで見逃しといてくれるって……二度と逆らうまい」
相当な精神ダメージを負っているようだ……
しばらくクレルの精神ダメージを癒していると、
「入団者はこれから入団式及びオーブ配布があるので至急中庭に集合するように、以上」
とギルドメンバーによる召集命令が出た。
オーブ配布!きた!これが楽しみだったんだよなぁ!
ギルドに入団すると一般的な便利機能オーブの他に攻撃型オーブを与えるというのが、王都内のギルドでは義務付けられている。
ワクワクしながら中庭に向かおうとすると途中不自然な生徒を発見した。
一度こちらを向き笑いかけたように見えたが、すぐに関係者以外入室禁止と書いた場所へと入っていってしまった。
「なにしてんだ?あいつ」
無視していくという選択もありだったがどうしてもほっとけず連れ戻しに向かう。
関係者以外入室禁止・魔力循環中
とかかれたドアを開けようとすると……
『汝、我を受け入れし者か』
「えっ!?」
誰かに喋りかけられたようだが回りには誰も居ない……
そしてドアノブに手をかけたまま動けないことに気づく。
「ちょ、どうなってんだ?」
嫌な汗がダラダラと流れてくる。
『汝、我を受け入れし者か』
また聞こえた。空耳ではない……
「この先になにかいるのか?」
手汗でびっしょりなこの手で握りしめたドアノブを引いた。
全身に鳥肌が立った。次に襲ってきたのは拘束感。
「なんなんだよここ……!」
床にはベッタリと赤い液体が付着し、いたるところに白骨化した死体が転がり、更には部屋の中心に半径3mぐらいの魔方陣……
そして魔法陣の真ん中に灰色の丸い球。
「あれは……オーブ?」
鳥肌がまだ消えないなかそのオーブを取りに行こうとしたその時、
『汝、我を求めし者か』
ドアの前で聞いた同じ声が脳内に直接流れ込んでくる。
「また……?」
しかし今回はその台詞だけではなかった。
『それとも生け贄か』
「ッ!?」
生け贄。床に散らばった白骨化した死体は生け贄として捧げられた人間だったものだ。
一度本を読んだことがある。
オーブには魔力を注入して始めて使えるもの。
ただし例外としてより強力なオーブを作るには多数の生け贄を捧げて神の分身をオーブに宿らせるという。
もしかするとこのオーブは生け贄を捧げることによって作られた例外のオーブ!?
『もう一度問う、汝、我を求めし者か。生け贄になりし者か』
オーブに宿っている神?は焦らすような口振りで俺を翻弄してくる。
生け贄なんか選んだら取り返しのつかないことに……
でもここでこのオーブを手に入れても問題になる気が……
『ハヤクシロ……オマエニセンタクノヨチハナイ』
「はっ!?」
脳内に直接響く声ということに間違いはないがさっきと声色が少し違う……!
「さっきとは違うやつだな。お前は誰だ?」
震える体を抑え、声を出すが、
『ワレハ、チニウエテイル』
質問はスルーですか……
『カツテノマホウセンソウニ、シュウシフヲウタネバ』
魔法戦争!?
「おいテメェ!魔法戦争しってんのか?だったら教えろ!」
珍しく荒い声を出した気がする。
『ナラバ、ワレトケイヤクセヨ。ソンハセヌ』
くっそ損はしないということは確かだけど、得体の知れない物と契約するのも嫌だ……
『オマエノ、リョウシンニツイテモシッテイルゾ』
父さんと母さんを知っている……だと?
「はっ……おもしれーじゃん、お前の情報がどれだけ正しいか聞いてやるよ……」
『ケイヤクセイリツダナ。ワガナハ……』
『ベルセルク』
To be continue……
どうでしたでしょうか?初投稿作品というわけでかなりgdgdな文章ですが……
とりあえず自己満足パワーで頑張って書いていきます。