第46話 いざ、宮崎へ
申し訳ないです、更新が遅れていますね…。
2学期も終わり、今年も残すところあとわずか。あと8回寝れば、もうお正月。
くどいな、12月24日だよ。
俺は、この日を楽しみにしていた。あ、クリスマスイブだよ?一応。
俺は前に、地元の商店街のくじ引きで、国内航空券が当たった。
せっかくだから、それを俺は東京宮崎の往復券に変えた。
朝の羽田空港に俺は息を切らしながら突入する。
「オール日本航空から出発便のご案内をいたします。羽田発宮崎行き、7時35分発、123便は、ただいま皆様を機内へとご案内中でございます。宮崎行き、7時35分発、123便をご利用のお客様は急いで保安検査場をお通りになり、67番搭乗口よりご搭乗ください。この便にお乗りになられるお客様はお近くのスタッフまでお知らせください」
ああああああもももももも!
どけどけどけ!今7時20分なんじゃーーーー!
寝坊してしまった……!朝起きたら6時30分だぞ……?
空港までどうやって来たのか記憶にないぜ!
俺はなんとか出発時刻5分前に機内に滑り込むことができた。
「本日もオール日本航空をご利用頂き、ありがとうございます。当機は、ただいまより離陸いたしまして、9時20分に宮崎ブーゲンビリア空港に到着予定です。現地の天気は晴れ、午後には雨になる予報が出ております。現時刻の気温は6度。予想最高気温は12度です」
お、久しぶりだな……翼のキングダム。
最後らへんにある、運航路線の地図が面白いんだよ。
でも、朝の疲れが響き……寝た。
途中、客室乗務員の「お飲み物はいかがいたしますか?」という言葉に跳び起き、コンソメスープを飲んだ。
でも、また寝てしまった。今度はアナウンスで起きた。
「ただ今からのお時間、お席をお立ちになることはできません。化粧室のご使用も制限させて頂きます。当機はこれより着陸態勢に入ります。気流の乱れにより、機体が揺れることがあります。運航には問題ございません。ご了承ください」
そこから10分もしないうちに、着陸して、ゲートに到着した。
シートベルトのランプが消え、ハカセさんのアナザースカイが流れはじめる。
ゆっくり座席を立って、順番に進んでいく。
機内を出ると、東京よりも少しだけ暖かい。
消毒マットを通る。
何年ぶりだ?
宮崎に着いたぞ……!
真正面には、有名な、霧島の広告がデカデカとある。
階段を降り、預けていた荷物を受け取る。
荷物が次々と送られてくる。
俺はギリギリ乗ったから、一番最後に荷物が出てきた。
待つ間、あたりを見渡している。
へー、宮崎ってゴルフを宣伝してんだな……。
有名な選手のスイング姿が飾られている。
手荷物受け取り所を出て、右手に進むと、ジュースのテイクアウト販売の店がある。
せっかくだから、マンゴージュースを一つ頼んでみた。
ターミナルの出口を出て、右手にずっとまっすぐ進むと、宮崎空港駅が見える。
二階に上がり、俺は電車に乗った。
空港周辺の建物は、低層ばかりで、緑が多いな……
10分もしないうちに、宮崎駅に到着した。
宮崎駅の改札は、昔と違って、駅員さんは立っていない。
つい最近、自動改札になったらしい。
宮崎と聞いたら、俺はあの、そのまま知事を連想した。
観光名所と言われれば、間違いなく、シーガイアや青島、高千穂、都井岬……いずれにせよ、車がいる。
地元だったから言えるが、あんまり橘通りとか、行かないよな……。
土地勘があるので、道に迷わないのはいいな……。
駅の真正面にはデカイホテルが建っている。
こんなの前にはなかったよな?
とりあえず、観光の第一歩いうことで、高千穂通りを西に進み、橘通りを目指す。
街路樹は、冬なのに生い茂っている。
山形屋の角の交差点は、宮崎で一番賑わいを見せる。
バスが何台か通り過ぎる……紺色の車体が特徴的な宮崎交通バスだな、懐かしい。
宮崎で随一の繁華街である、橘通りの商店街は、日中ということもあって、人は多い。
ニシタチ……大方、飲屋街なのだが、ここにある、みやざきアートセンターが一つの旅の目的。
中の展示を見た後、昔親が作った、地銀の通帳を解約するため、目の前にある、支店に行く。
手続きを終え、外に出ると……カラフルに彩られたひとつのピアノがふと目についた。
なんだろう……?
青いピアノが置かれている。
俺が遠巻きに眺めていると、さっき会ったアートセンターの職員の人が教えてくれた。
「あれは、ストリートピアノっていうんです。自由にお弾きになってもいいですよ」
「そうですか。ありがとうございます」
椅子の横には、猫がいる。
手を叩き、猫を退け、
そうだな……久しぶりに弾くからな……
よし、ジュトヴ、弾くか!




