表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
28/50

第28話 ミス……でも大丈夫なやつ

ブクマありがとうございます。




東京スカイタワーの入場券売り場に並ぶが、チケット販売は予約券の引き換えでも30分くらい待つ。


「予約してくれてたんや」


「ま、一応こっちもいろいろ考えてたよ」


「ねえ、こっち見て」


「ん?見てるけど」


「ちゃう!目逸らさんと、ずっと見てて」


「……」


「好きやで」



周りの目が……。


有希子……大阪じゃないんだからちょっと声のボリューム、落として……!



「明日、知明くんのバースデーやね」


「なあ、俺の誕生日、どこで知ったんだ?」


何気なく聞いただけなんだが、有希子は黙ったまま何も言わない。


「……?」



ま、いいか。中村くらいに聞いたのかもな。


そういえば、中村、どうしてんだろ?



あんまり会話が続かなかったが、いよいよ第1展望台までのエレベーターに乗る。


「350メートルまで50秒くらいで着くらしいぜ」


「すごいな……ずっと通天閣と比べてたんやけど、比べもんにならへん」


「通天閣行って見たいな……」


「次の夏休みに来たらええやん!よし、決まりやね」


「まあ、行こうかなと思ってたけど、いいのか?」


「当たり前やん!さ、エレベーター乗ろ」



エレベーターが動き始めるとすぐに耳が痛くなる。


本当にすぐ展望台に着いた。


「うわぁ、高いな……雲が下に見えるやん」


「なあ、有希子、ガラスの床の上にいても怖くないのか……?」


「いや、楽しいやん。せっかくやし、いろんなことせえへんかったら損やろ?」


そう言ってカメラのシャッターを引っ切り無しに押しまくる。



お、おう……。


これが関西人伝統の『損得勘定』……?


これ、恋愛には持ち込まないでくれよ?



「ぼってしてやんと、一緒に写真撮ろ!はい、チーズ」


「あ、東京タワー見えるやん!」


「あっちって千葉かな?」


「え……ポストあるやん。なあ、私の家と知明くんの家にお互いに手紙書こ!」



すごい元気な有希子に振り回されるけど……すっごい楽しい。


有希子が書いたハガキに何を書いたのか、内緒、つまり届くまでのお楽しみだそう。


俺は有希子にこう綴った。


『いつも連絡してくれてうれしいです。

夏に大阪でまた会えることを楽しみにしているよ。有希子のことが好きです』



ボールペンで書いたからもう直せない。


「知明くん、書き終わったん?」


「じゃあ、住所の面を上にして一緒にポストに入れるか」


「せやね……いつ頃やろか、届くん?」


「……ん?あ、これ、連休中に向こうに届いて……!」



普通、郵便って数日ですぐ届くよな……!



「あははって……私なんかまだ知明くんの家おるやん……」


有希子は顔を真っ赤にしてオロオロしている。


「俺なんか有希子の親に見られるんだけど……」


「……いや、別にそっちは大丈夫なのよ……」



ん?


何を言ってるのかわからないほど、声が小さい。


よほど動揺している有希子もかわいい。



「まあ、お互い様だ」



でも、どんなことを有希子は書いてくれたんだろ……?






なかなか、連休は長いですね……


小川「……なんで俺、金沢にいるんだろう……しかも写真撮れって言われて……」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ