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第23話 side:河村陽奈

ブックマーク、評価ありがとうございます。

未だ日間ランキングに入っていることに感激しています。




本当にダメなことをしてしまった自覚はあるの。


「私、東京に行きたい」


「どうして?大学にならいいけど、高校でなんて以ての外よ」


地元が嫌だった、理由なんてない。強いて言うなら……憧れ?


しつこく言い続けてみると、やっぱりママは許してくれた。


そんなに裕福じゃないのに……。ありがとう、ママ。


「こんなことは最後よ。覚えてるかしら、小学校で転校した一条知明くん。彼がちょうど東京に引っ越しだそうから、ともくんママに連絡して、頼んでみたら、一緒に住んでもらってもいいって。どうする?」


私は運命を感じた。そんなこと、普通あり得る?


即断だった。


「行く」


ともくんママはすごい優しいから、東京に着いた私を忙しいにもかかわらず、サポートしてくれた。


ともくんの家はすごいお金持ち……お父さんが会社経営だそう……だから東京の家は見たことないくらい豪華な高層マンションだった。


超駅前。


エントランス?に入るとコンシェルジュ?さんがいる。


黒のスーツをビシッと着て、挨拶してくれる。


3台あるうちのエレベーターでひとつだけなんか違うエレベーターに乗る。


高層階専用のエレベーターだそうだ。


すごい。世界が違う。


しかも……44階。エレベーターに1分くらい乗った。


「ここが陽奈ちゃんの部屋よ」


家に入るとともくんがいるのかなと思って緊張していたけど、いなかった。


家はとても広い。


ともくんとは、あとで会うことになるそうだ。


「びっくりさせるのよ。うちの息子、感情表現が薄いから」


そして、カフェで会った。


ともくんは特別好きでもなかったけど……ある日聞いたママの一言が衝撃的すぎて……。


「私みたいになりたくないなら、パパみたいな人は選んじゃダメよ」



だからともくんに「付き合おう」って言った。


でも、ともくんは彼女がいて……


私は最低な女……それでもともくんを奪ってやろうとまだ思っている。


ともくんはちゃんとその大阪にいる彼女さんを大事にしている。


今は私に振り向いてくれない。


でもね、遠距離でしょ?


少なくとも3年はあるんだから、じっくりと外堀から埋めれば……。







更新のペースは落ちますが、頑張ります。

1日に2話投稿できるかどうかのところです。

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