第17話 背伸びな恋愛
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俺と沖田さんは付き合うにあたって、ルールを決めた。
遠距離恋愛っていろんなこと、起きるんだって。起きたことに気がつかないこともあるけど……怖いな。
『ルールその1
長期休暇の休みで1回会う。交互に会いに行くこと。
ルールその2
毎朝、電話すること。毎晩、ラインのやり取りをする。用事があって返事できない時は先に伝えておく。
ルールその3
あんまり互いのプライベートに干渉しない。自分の時間はもつ。気になることは隠さず聞くこと、伝えること。』
うーん。
沖田さんがいきなりメールで送ってきたんだけど……。
どうだろう?
ルール1は大歓迎。
次のデートの日を決められるのはとてもうれしい。
遠く離れているからなおさら。
ルール2は……これもうれしい。
相手の声を聞ける。
それも自然に毎日のルーティーンで叶えられる。
ラインだったら顔を見ることもできる。
もし、体調を崩したら声をかけてあげられる。
不安になる時も直接話せる。
問題はルール3だ。
これ、矛盾してないか?
互いに干渉はしないけど、気になることは聞け……って。
こんな場合は、彼氏の方が立場弱いよな。
言いたいことはわかる。
もし、異性とは会話禁止って決めたら重すぎるもんな。
適度に相手との距離をとりつつ、でも節度は守って。
だけどな、俺が沖田さんに「なに男と仲良くしてんだよ」って言えるか?
このルールは沖田さんの方から言ってきた。
絶対主導権は彼女にある。
まあ、俺にとって初めて付き合う美少女の言うことは聞くことにしよう。
俺のガードが固ければいいだけのこと。
ルールを決めた時は、簡単に守れるって思ってたけど、そう上手くはいかなかった。
高校生活は、思ったより、大変で……。




