4話 愛珠高校 ③
大晦日に投稿です・・・おっそいですねはい、暇なら見てくれると嬉しいです(´・ω・`)
「・・・いやぁ、頑張ったなぁ、俺の部下は・・あ、お蕎麦美味しい」
それから何日か経ち、大晦日、麟十朗は十紋院家、もといアンチスラド本部、その最上階の会議室で年をこそうとしていた、まわりには他の日本支部の支部長と、十紋院家当主が在席している、皆お蕎麦を食しながら。
そんな時に、麟十朗は十紋院の当主に声をかけられる、見た目だけなら少女、しかし放たれる気配は他の者を多少萎縮させるほどの威厳を感じ取れる。
「ねぇ麟十朗さん?、せっかくだから言うけど・・結こ――」
「断ると言ったはずです」
「えー!、なんでよ!?、こんなに可愛くて家事全般ができちゃう超絶ビューティーで超絶パーフェクトスキルを持った良妻賢母になんの問題があるっていうの?。あら、美味しいわねこの蕎麦」
「成長が止まっているとしか思えないロリ五十代と結婚したいとは思わん、それに俺は独り身でいたいのさ、鳳蓮さん」
「むぅ・・・で、貴方の子供がまた成果をあげたみたいね」
「えぇ、あえて碧那と呼ぶが・・・」
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『―――はぁ・・はぁ、くそ!、何故だ!何故一撃もかすることもできん!』
「・・・そうだな、予測が容易いことが問題だな」
碧那の攻撃はどれも致命的な一撃はないが、全体的に切り裂いており、多量の相手の血が床に滴っている。
『くっ・・・だがお前はいまだに私を殺せる一撃をあたえられていない・・・このまま長引けば』
「増援がきて私の勝ち・・・残念ながらお仲間はこないよ」
「なんだと!?、はったりを言うな!」
「ならそこの上着の右ポケットの電話にかけてみなさい、それくらいの時間はあげるわ」
「っ!・・・」
右ポケットから電話を取り出し、かけた―――三度ほどかけるも一度もかかることはなく、電子音が響くのみ。
『―――うそ』
「さて・・・貴女は殺さないわ、おとなしく投降するなら苦しむことはないわ」
『ふざけるな・・・私は幹部になる夢を―――持っているの!』
そういって、左ポケットからなにか黄色の液体が入った小さな注射器を取り出し、それを首に刺すと、全身から流れる血が止まり、瞳が黄色に変わる。
『・・うふふ、うはははは!、これで!これで私は負けない!』
「・・・きれた後が怖いわね」
相手は笑いながら、この空間を四方八方に跳んでいく、いくつも残像が残るほどの加速をしていき、碧那の視界から消えた。
「・・・はぁ」
碧那はため息を吐いた後、後ろに刀を振るい、迫る相手の刀を根元から斬って落とした、それを相手は大変驚いており、しかし驚く間もなく碧那は柄で相手の腹を突き、そのまま気絶した。
「私も甘いわよね、相手に考える時間をやるなんて」
・
「はえー、高校通わせたらまさかのカルテル絡みに巻き込まれてしまったわけねー、御愁傷様」
「本人は思っていないだろうけどな、それでうちの艱難辛苦に頼んで拷問をして吐かせた情報だけど、新情報が・・まぁとりあえず蕎麦食うか」
「そね、伸びたりしたら美味しくないし」
数分後、お蕎麦を完食した後に話を続けた。
「・・・喜の麻薬ね」
「スマイリーフっていうらしい、なんでも新型らしくて最近になって構成員に配られたとかなんとか」
「ふむ・・・その入っていた注射器は?」
「既に研究者に渡している、明日には結果がくるだろうさ」
「スマイリーフね・・・とりあえず今は置いておいて、泊まって」
「いかない、あいつらを待たせているからな」
「いけずー!」
「なんとでもいえ、それじゃあ俺はこれで」
「・・・本当にあの子達が大切なのね」
「あぁ、本当にな」
それだけ言って、麟十朗は窓を開いて、ここから飛び降りた。
「ここ50階なんだけどなぁ・・」
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「・・・さて、お前ら―――ハッピーニューイヤーだ!」
「「「「ハッピーニューイヤーーー!」」」」
そして麟十朗は四人の少女と一緒に雑談をしながら年を越したのであった。
とりあえず一言・・・良いお年を!