3話 愛珠高校②
最近投稿が遅くなることが多くてすみません・・(´・ω・`)まぁ単純にみてくれる人の減少のせいですが。
「・・・・ほうほう」
碧那は、パソコンを調べ始めたが、何十にも重ねられたとても平凡な高校には不釣り合いなほどのセキュリティが備えられていた。
「どうだった?」
「凄いね、ここまで硬いと逆に怪しさが確信に変わるよこれ」
「はぁ、それじゃあ中身は」
「行けるよ、ちょいと脳を回転させれば!」
碧那は大きく伸びをした後、先ほどより速いスピードでキーボードを操作していき、ものの数分で目的の情報を閲覧できるようにした。
「まぁざっと、こんな感じね・・・ふぅ」
一呼吸ついた後に、そのフォルダをクリックする、そこにはこの高校に搬入する物が表記されていた、その中には・・スラドの文字も確認できる。
「アタリか・・さてどうしようか・・・貴方を」
碧那はペンを背後で銃を構えた同時に双木の首筋に当てた、その反応に双木はヒューと吹いた
「流石だね、もしかして予測されていたかな?」
「会った時から貴方の動きは予測していたわ、なめないでくださる?」
「はは、超人的だね、流石は成功例と言った感じだ」
双木は銃を下ろし、碧那もペンを筆箱にしまった。
「ちなみにあのペン、ハッキング以外に毒針が仕込んであったわ、命拾いしたわね」
「恐ろしいね、それは・・・さて、改めて自己紹介しようかな?、俺はコードネーム 悠々自適、アンチスラド 北海道支部から派遣されてきたエージェント、お初にお目にかかるよ神機妙算」
「あぁ、やはり同業者でしたか、それにしても悠々自適とはね、四字熟語通りならこんなことしてるのはどうなの?」
「任務は任務だからね、本当なら俺1人でやれということらしいけどせっかく貴女のような人と会えたんだ、頼らないでどうするって感じだ」
「・・・まぁ良いわ、下に向かうわ、話してる間に片手間にどこからくるのか調べ上げたから」
「本当に流石だ、碧那さん」
・
碧那と双木は校庭の端に隠された階段を下っていた、降りきるとそこには一つの鉄の扉があり、旧式の南京錠のロックをかけられている。
「ところで、碧那さんは武器はそれだけ?」
「そうね、ペン以外だと・・・これかしら」
碧那は鞄から折り畳み傘を取り出すと、開くボタン以外に持ち手の先のボタンを押して引き抜くと、傘の中から小さな刀が現れ、開閉ボタンを押すと、刀の刀身が伸びた。
「おぉ、便利なものだな」
「さて、作ってみた折り畳み傘に偽造した折り畳みの刀、切れ味はっと・・」
碧那は刀で扉を乱雑にバターの如く切り裂いて見せた、碧那は刀が傷ついていないか確認した後、扉の先を見る、そこにはいくつもの段ボールが積み重なったものがいくつもあり、50個、いや100個はあるように見える。
「おぉ、驚き二連発だな、碧那さん」
「・・・貴方はそこで待っていて、危ないから」
「?、あぁそうするが」
「ありがとう、無駄な計算をしないですむわ」
碧那は段ボールを近寄っていくと、右に首を反らす、そのすぐに銃弾が頭を通りすぎていく。
『なっ!?』
「声をだすなんてスナイパー失格ね、まぁ場所はわかっていたけど」
碧那は逃げようとする二階にいたスナイパーにペンの針を飛ばし、見事首筋に命中させた、そのままスナイパーは昏倒した。
「さて、次はどうする?」
『―――ちぃ!』
狙撃は無理だと判断したのか、隠れていた他の数十人のスナイパーが姿を見せ、刀を取り出す。
(ふむ、この数はとてもじゃないが察知されていた感じだな、予測はできるがまぁ今は片隅に置いておこう)
スナイパー達は一斉に刀を振り上げ襲ってくるが、全て避けられ、全員首筋にペンの針を受けて先ほどのスナイパー同様に昏倒していった。
「流石だなこれは・・」
「まぁこの程度か、制限されているとは言え、IQはそれでも人並み以上だからね・・さて、出て来てくれると助かる、これだけいてリーダーがいないとは考えていないから、出てこないならここの段ボール全て燃やすけどいいかな?」
『―――ふふ、これは見透かされているね』
二階の柱の影から現れた和服の少女はそこから跳躍して一階に降りると、腰から刀を抜き、碧那を見る。
「貴方は確かうちのクラスの一番前の右端の席に眼鏡かけていま地味で目立たない山本さんね」
『あらあら、記憶力が凄まじいことで、そうよ』
「ついでにそのみのこなし、貴女も成功例で間違っていないかしらね」
『うふふ・・そうね、同じ超人よ、それも私はパワー系よ、そして貴女は頭脳系、どうする?』
「やる以外にあるかしら?、さぁ、どこからでもどうぞお好きに」
碧那は挑発するように中指をたてる。
『うふふ、安い挑発だけど・・のってあげるわ!』