サングラスにフードにマスク
「ああ…。美しき~地球よ~♪ああ…。哀れな人間よ~♪
何故に…争いを…!制圧を…!好むのよ~~!!」
澪「…。」
「何故に…何故に…な~ぜ~~!!ハイ答えて!!
″霞浦″君!!」
霞浦「欲。″だれかさんの″。」
「…。ハイ澪!!」
澪「え!えっと…。意地…とか、独り占め…とかですか?」
「なるほど!!言い方違えどどれも似通った答えだね!!正解と言えば正解。だが…。違う。人類はいつの時代も争いとともにあった…。何故なら~~!!♪
″恐怖″があったからなのだ~~!!!♪
こんな言葉があるじゃあないか。
″弱い犬ほどよく吠える″
かつてその名を轟かせた歴史上の人物達。
ジャパンでは織田信長や豊臣秀吉だな。ナチスやアメリカでも歴史に名を残す人物達はいつも″恐怖″と戦い、そして名を残した。
ではその″恐怖″とは…何か。
それは″格下からの反逆″なのだ。
上に立たなくてはならない過去の人物達は、自分の立場を維持するために下の者達を制圧した。まるでそれは上司が下っぱにあーだのこーだの適当に理由つけて怒鳴りこむようにな。絶対に逆らえんように。
まるで臆病。他の者を倒し、自分がのしあがる。″弱い犬ほどよくほえる″とはよく言ったものだ。」
澪「あ…あの。豊臣秀吉は天下を取りましたので、弱いってわけでは…。」
「まーそーだが…。さっきまでの話は、″表向きの結果″でしかない。本当の本当はこうだ…。」
澪「…?」
「″恐怖″と言う点では同じだが。歴史に名を残した人物達には、実は″さらに上″がいたのだ!!
彼らはその存在に恐怖し!!思うがままに利用されていたのだーー!!♪
争い、制圧!!原因はそこにあったのだ~~♪♪」
澪「上…ですか?」
霞浦「…。(好きだな″その話″。)」
「織田信長と豊臣秀吉は強敵だったらしいぞ!」
澪「いったい…何の事を…。」
霞浦「ほっとけ。気にすんな。」
「それらは今でも変わらない!!争い…。制圧は既に始まっているのだ!!
そしてこの時代の主人公はいったい誰か…。俺か?霞浦か?
いや…。それは絶対にあってはならない…。
この時代の名を誰が残すのか…。新たな歴史に…また…。
1ページ……。
全ては人類のために…。か。
ふわっはっはっはっはっはっはっは!!!
どれ、ちょいと″散歩″でもしようか!」
澪「????」
霞浦「この人は難しい事をいってる。本当に気にするな。」
澪「は…はい。」
午後5時30分。
月光法律事務所
≪なんと″セクシャルズ″の光杉光輝が緊急参戦!!
過去の恋愛話を解禁!!
光杉「もう本当に可愛くて…!大好きで…!でも~ダメでしたね~。」
客「え~!!」
今夜9時!!≫
天野「はぁ~…かっこいいよね~光杉さん!どんな人なんだろう好きだった人って!」
この女性の名は、天野 沙羅
元・アルバトロスメンバー
高校卒業後は一般の大学に進学。教員免許を取得し、現在は月光法律事務より徒歩5分の所にある小学校にて1年の担任である。
音無「さ…さぁ~…。(おえ~!まさか私の事じゃないよね…。うん。そんな訳がない…。他にも可愛いこいっぱいいるし…。私なわけがない…。)」
天野「音無ちゃんそー言えば私ね…!」
音無「(も…もし私だとしても本名出さないよね…。いや出すわけない…。そんなプライバシーもない事しないハズ…。)」
天野「音無ちゃん?」
天野「(仮に出すとしてもピー入るよね…。まさかイニシャル!?イニシャルはやだ!知り合い多いしすぐバレちゃう!あ~も~私って決まった訳じゃないのに何この感じ!!
知られたくない事知られて、その後感染するように知人に知られてイジられるような…
吐きそうなほど気分の悪い感じは何!!?)」
天野「音無ちゃん!」
音無「はう!?ご…ごめん!なんか…すごく考えてた!!」
天野「仕事頑張りすぎて疲れてない?大丈夫?」
音無「うん!大丈夫!ありがとう!(光杉の事は一旦忘れよう…。)」
天野「そう?無理しないでね?」
音無「ありがとう!そうだ!この後オープンしたばかりの複合施設行かない!?お洋服がメインらしいよ!」
天野「いいね!行こう行こう!」
音無「決まり!それじゃ少し待ってて!書類だけまとめちゃうから!」
月光「おーそんな事は俺がやっておく!遊びに行ってきなさい!」
音無「義雄さんそれは申し訳ないですよ!私がやります!」
月光「ええんだええんだ!天野ちゃんのお菓子頂いて元気になったわい!それに5時過ぎてんだ!今日の業務は終了!さぁさぁ出てった出てった!遊べる時は遊んでおきなさい!!」
音無「す…すみません!ありがとうございます!」
月光「あいよー。」
音無「それじゃあお言葉に甘えて…行こう!天野ちゃん!」
天野「うん!月光さん失礼します!」
音無「お疲れ様でしたー!」
月光「楽しんでくるんじゃぞ~。」
月光と別れ、音無の車が停めてある駐車場へ向かう二人。
それは、月光法律事務所を出てすぐの事だった。
音無「あ!」
天野「どうしたの?」
音無「あの人…。」
「…。」
そこにはサングラスとフードにマスクの男。
音無「補導されていた人!」
天野「?」
「(やっぱり天野!毎日張り込んでた甲斐があったぜ…!ここで二人まとめて仕留めれば…!)」
ゆっくりと二人に近づく男。
音無「私達に喧嘩を売ろうってわけ?」
天野「な…何この人!気持ち悪い!」
ガーン…!!!
「ぐぅっ…ぐはぁっ!」
ドサッ…!
音無「え!大丈夫ですか!?」
天野「ち…血吐いたよ!?」
気持ち悪い!
気持ち悪い…!
持ち悪い…!
ち悪い…!
悪い…!
い…!
!
…
「(今まで…女子にモテモテだったこの俺が……気持ち悪い……だと………。)」
音無「救急車呼ばないと!ちょっと待ってて!」
音無が緊急車を呼ぼうとしたその時、数台の車が音無達の近くで停車する。
出てきたのはあの男だった。
殴山「おー!音無由梨花!遊びに来たぞー!ん?
なんだー!天野も一緒かー!久しぶりじゃのー!」
音無「え!ゴリラが車から降りてきた!?」
天野「そして喋ってる!名前呼ばれた!?」
殴山「おい!」
音無「違うわ…よく見るとゴリラ君じゃない!」
天野「本当だゴリラさん!久しぶりです!」
殴山「名前がゴリラになったんか俺は。」
音無「ゴリラにバナナを与えてる場合じゃない!救急車救急車!」
殴山「ん?なんだーこやつは…。あれ?さっきの……。」
″気持ち悪い…!!!″
「こ~ろ~してやる~!!」
天野「起きた!だ…大丈夫ですか!?」
殴山「待て~い音無!呼ばんでいい!」
音無「なんでよ!血を吐いたのよ!?」
殴山「呼ぶ必要はない!何故なら…。敵だからだ!!」
天野「て…敵なんですか!?」
音無「敵って…!なんで決めつけてるのよ!」
その時、ある人物に気がつく天野。
天野「え!?」
音無「どーしたの?」
天野「あれ…!」
天野が指指したその先には…
音無「え?」
殴山「んな…!」
「…。」
サングラスにフードにマスクの人がそこにいた。
音無「全く同じ格好…。」
殴山「何がなんなんじゃ!この状況!」
天野「え?え?」
サングラスにフードにマスクの人が二人!
to be continued…!