月光法律事務所
「…。」
殴山「ほんなら…。かかってこんかい!」
子分「3代目がでるまくでもねぇ。俺らがやりやす。誰に楯突いたと思ってんか、分からせてる!」
殴山「殺すんじゃあねーぞ。」
数人の部下がその男を囲い、一人の部下がその男の胸ぐらを掴む。
胸ぐらを掴んだ男の名は、播本龍生。
副頭である。
播本「お前。正気か?誰だかわかってんのか?あの人が。」
「お前こそ…正気か?俺が誰だかわかってんのか?」
その時、播本は自然と体が動いた。
右手を握りしめ、力を入れ、その男の顔面を狙った。
橋本「でやい!!」
ゴッ!
カラン…。
その男はぶっ飛ばされ、サングラスが地面に落ちる。
「…。」
播本「いいかお前。こーなったのはお前が……!」
その男は播本の話を聞かず、落ちたサングラスを″顔を下に″向けたままかける。
サングラスが落ちた時、下を向いたままだったので殴山達は顔を確認できていなかった。
播本「…わかってんのか?ああ?」
「…。」
殴山「おい播本。そこをどき。どうやらそいつは俺とやりたいらしい…。」
播本「わかりました。おいテメー。覚悟しろよな?」
「…。」
殴山「ふん。」
殴山はポケットに入れていた″左手″を出す。
その手は、″機械と化した手″になっていた。
シューッ!!!
機械と化した手にある排熱口からは蒸気が噴射する。
「…。」
殴山「気になるようじゃな…。この左手…。まぁ左手そのものは無くなってしもーてね…。機械でも付けようねってなったわけじゃが…。この左手は″鉄を千切り、ダイヤモンドを砕く″ほどの力があってな、人間なんて紙のようじゃ…。だから…。」
その時、その男はその場から走ってどこかへ行ってしまう。
殴山「なんじゃい…。せっかく面白いモン見せてやろーと思ったのに。」
播本「ビビッて逃げやがったか。弱虫が。」
佐藤「なんだー…。殺し合いが見れると思ったのにー。」
殴山「俺もつまらん。まぁ流石にこの手でこの体を相手では!逃げ出すも当然じゃな!で、なんの話で終わったんだっけか?」
どこかへ向かう先程の男。
殴山が左手を解説してる時、その男は殴山達に聞こえない声でこのようなやり取りがあった。
「Sì, capo….(はい、ボス)
Cambiamento obiettivo….(ターゲット変更)
…。
″Ms.Yurika.″
″Ms.Sara.″
Ho capito….(了解)」
その男が向かう先はとある建物。
その建物の名前は【月光法律事務所】
音無「んーっっ!今日も疲れたー!」
月光法律事務所
助手・音無 由梨花
音無「あと1時間で仕事終わり!今日も″天野″ちゃん来てくれるし、残り頑張るか~。」
月光「お!今日も天野さん来てくれるのか?」
この人の名前は、月光 義雄 。
月光法律事務所の事務長。
弁護士歴30年の大ベテランである。
音無「来ますよ!あ~また天野ちゃんの手作りお菓子持ってきてくれるかな~!」
月光「ありゃ~うまいね~!還暦にもなってまだ若ー子の手作り菓子食えるとはな~。」
音無「おじさんみたいな事言っちゃダメじゃないですか~。まだまだですよ?」
月光「おじさんだよ俺はもう。引退だ引退!60なんだから!」
音無「そんな事言わずに~。すぐネガティブになるんだから~。」
その頃、月光法律事務所へ向かう先程の男。
「(到着は…17時くらい…かな…。)」
そして、殴山達。
殴山「おお!そうじゃ!久しぶりに音無ちゃんの所でも行こうぞ!」
播本「御巫夫人の所ですか。」
殴山「そうじゃとも!いざ古き戦友の元へ!」
何も起きない訳がない!
to be continued…!