表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Breaker!!! ~Around・The ・World ~   作者: トリプルセブン
6/18

参謀長



8月30日


午前10時



コンコン…。


御巫「御巫入ります。」


轟「お!おはようおはよう!″参謀長″!」


御巫「その呼び方はやめてくださいよ!」


宮下「まぁいいじゃないか。″参謀長″」


御巫「絶対言いたいだけですよね?」



御巫はとある場所に来ていた。

そこは、国家特殊部隊、″ジャスティス″の本部。

特別な訓練を受け、超難問な試験に合格した者のみが入隊を許されるエリート部隊。″ジャスティス″。

御巫は若くして″参謀長″を務めていた。


7年前。御巫は国家転覆を目論む″阿見場″との戦い後、轟とこのような話をしていた。


――――――――――


轟「御巫君!!ぜひ高校卒業したらジャスティスに入隊してほしい!!この通り人がいなくてな!!」


御巫「ありがたい事ですが…僕は体力もないしゴミ当番くらいしか出来ませんよ。」


轟「月200!!これでどうだ?」


御巫「う…。」


轟「500だ!!」


御巫「……。考えさせて下さい。」


轟「まぁ卒業までまだあるし、ゆっくり考えて答えをくれ!!」


――――――――――


御巫は考え、ジャスティスに入隊する事を決意した。

高校卒業後、御巫はすぐにジャスティスの訓練生として入隊。

軍隊におけるイロハを習い、海外遠征等、訓練を6年間受けた。

そして轟の計らいもあり、訓練生から参謀長という超あり得なスピード昇格したのであった。


音無は高校卒業後、東京の大学に入学。司法試験に合格し、弁護士の仕事に就いた。

(ちまた)では美人弁護士として有名になり、音無が勤める法律相談所では日夜、音無を見に来る客や、ファンで賑わっていた。

弁護士としての実力も優秀で、多忙な日々を送っていた。


これらの都合で、御巫と音無が同棲してからまだ半年しか過ぎていなかった。



轟「どうだい!嫁さんとは!少しはゆっくりになったか?」



この男の名は、(とどろき) 剛一郎(ごういちろう)

年齢52


国家特殊部隊″ジャスティス″



″大元帥″




御巫「そのゆっくりしだした最中にこれですよ…。昨日もその事で音無とはいろいろ話しましたし…。嫁て!まだ結婚してませんよ!」


元・アルバトロス リーダー


″参謀長″


御巫(みかなぎ) (れい)



宮下「ま、仕方ないわな。」


ジャスティスの元・幹部(大将)

兼、元・アルバトロスメンバー


″副元帥″


宮下(みやした) 智行(ともゆき)

年齢50



7年前ジャスティスもまた、″阿見場″により壊滅的被害を受けた。当時、轟が負傷して指揮を取る者がおらず、現場はパニックなってしまっていた。そこで轟は体制を見直しし、新たに″副元帥″の地位を設け、当時生き残った幹部(大将)4人から宮下を抜擢した。

また、全ての隊員には″エラー″を義務づけた。

その他もろもろを見直しして、ジャスティスはさらに強固な軍隊へ生まれ変わった。



そしてここは、ジャスティス本部最上階。大元帥室。



轟「そんな事はさておき、何があった。」


御巫「実は昨日…。」



俺は昨晩の事を全て話した。自称俺の妹。エラーになれる事。両親の存在。肝心のエラーになれる理由を聞き忘れた事。

狙われている事。


轟「そうか…。そんな事が…。やっぱりか…。」


御巫「…何かご存じで?」


轟「いや、別に。初めて聞いた事だ。」


宮下「後には追わなかったのか?」


御巫「はい。いきなりそんなにしつこいと嫌われてしまいそうで。」


宮下「それもそうだな。まぁどうせ分かるパターンだろ?

その妹がどこにいるか。」


轟「そうなのか?」


御巫「…ええ。分かりますよ。」




澪が家から出る時の事。


――――――――――


澪「ありがとうお兄ちゃん。最後に…警告しておく。」


御巫「警告?」


澪「そう…。警告…。気をつけて…。


″お兄ちゃん達″は狙われてる…。またね…お兄ちゃん…。」


御巫「…。」


ピン!



澪が御巫と音無に背を向けたその時。

御巫はポケットから小さな発信器をデコピンで飛ばし、澪の服に着けたのだった。


――――――――――


宮下「しつこいヤローだな。」


御巫「狙われているというなら仕方ない。轟さんが予想的中ですね!」


轟「ほらみさらせ!な?」


宮下「しかし、いったい何の用なんだ…。お前らに。」


御巫「それがわかれば苦労はしませんよ。」


轟「もしその妹さんが、″敵″だとしたら…。避けては通れぬな。」


御巫「また、戦うしかないのですかね…。」


轟「んで、どこにいるその妹さんは。」



御巫が鞄からタブレットを出し、発信器の位置を表示させる。


発信源は東京湾から10㎞程南であった。


轟「海だぞ。」


御巫「海ですね。」


宮下「ヤツは潜水艦とかか…。行くか?」


御巫「…。」





その頃。



澪「誰もいなかったよ…。発信器は…。」


「ほう…。」


澪「本当だよ!信じて!」


「…。回れぇぇ…後ろ!」



澪が合図とともに後ろを見せる。


「その服に着いてるのは何だ?」


澪「!!(え!発信器!?)」


「なんだ会ったんじゃあないか…。あちらさんも警戒してるようだね。ここがバレたな。」


澪「ご…ごめんなさい…。」


「この戯者があぁぁぁ!!!!まさか発信器着けてきたんだろーなー!!!」


澪「ひっ!!と…途中で発信器を落としてしまって…その…。」


「全く使えん!!!!この事をなんて″あのお方″に報告すればいいのだっっ!!」



バチッ!!バチッ!!


澪「お…お許しください!!」


「怒りすぎて右手から″火花″が止まらんわい!!!

だが、逆にそれを利用してやれば問題無し。おびき寄せて、ぶち殺せばいい。早くあいつらの首を差し出さねばな!!!

なぁ!?


″Dr.K″!!」



澪「(こんなまさか…。どうすれば…。)」



御巫達では。


御巫「いや、行かない。」


宮下「そうか。」


御巫「行かなくても向こうはいずれ来るさ。」


轟「どーゆー事だ。」


御巫「見てくださいこれ。」



御巫がポケットから取り出した物。それは。


轟「発信器!?」


御巫「そうです。昨日、自分の服を探したらあったんです。向こうも何か企んでますね。」


宮下「なるほどな。わざと呼び寄せてそこを叩くわけだな!」


御巫「ええ。その前に相手がなんだかわからないのでもう少し調べませんとね。」


轟「では。少しいろいろ考えてみるとするか。」



澪が着けてない筈の発信器がなぜ御巫に。

この発信器はいったい…。




to be continued…!


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ