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Breaker!!! ~Around・The ・World ~   作者: トリプルセブン
5/18

私の家!






御巫「し…死ぬーー!!…っっ!……ん?」



ガギイイィィ…!


御巫が目の前を見ると音無が右足エラーで少女のパンチを防いでいた。


ギギギギギギ…!


音無「んぐっ!!(こ…この子!強い!)」


御巫「ゆり!」


「んんんっ!(″由梨花さん″…本物!)」


音無「おりゃ!」


「くあっ!?」



腕を弾き、少女の腹をめがけて回し蹴りを放つ音無。だが、


ギュイイィィン!!


音無「な!?(左腕も!?)」



少女は左腕をエラーにしてそれを防いだ。

しかし、(パワー)は当然音無の方が上。

少女は力負けして尻もちをついてしまうのであった。


「い…!お尻いったーい!!」


御巫「おいおい。やりすぎじゃね?」


音無「そ…そんな事言われても。大丈夫!?ごめんね!!」


「だ…大丈夫です!こちらこそごめんなさい…。いきなり攻撃してしまって。」


御巫「ま。とにかくあがりな。訳ありそうだな。」


「はい!」



少女は家に入るやいなや、おおはしゃぎをする。


「うわーー!うわーー!」


御巫「なんだろうな…。このなんとも言えない感じ…。」


音無「急に賑やかになったね。オレンジジュースあるけど飲む?」


「飲みます!わーー!こっちはなんの部屋!?あっちは!?これが″私の家″かー!」



30分後。


御巫「…。」


音無「…。」


御巫「集合ーーー!」


「はい!」


御巫「整れーーつ!番号っ!」


「1!」


音無「一人しかいないのに…。」


御巫「じゃあ。本題に入ろう。こほん。俺は御巫 零。んで。君は俺をお兄ちゃんと呼んだが、俺には本来、妹がいないはずなんだが…。どーゆーこった。」


「あ!その前に自己紹介してませんでしたね!では…。

私の名前は御巫 (みお)!さんずいにお兄ちゃんの零で澪です!

お父さんは御巫 聡史!お母さんは御巫 ユカ!そして零お兄ちゃん!」


御巫「澪…澪か!へー…!えっと…。なんて呼べば…。」


澪「澪でいーよ!お兄ちゃん!あ!私14歳!」


御巫「じゅ…14歳なのか!?だいぶ若いとは思ってたが…。てことは中2か…。」


音無「あら~…。」


御巫「そだ…!紹介しておく。彼女の音無 由梨花だ。」


音無「音無由梨花です!よろしくね!えと…。」


澪「澪で大丈夫だよ由梨花おねーさん!」


音無「わかった!よろしくね澪ちゃん!」


澪「はい!こちらこそよろしくお願いいたします!」


御巫「なんか…。俺らの事知ってるぽいな。初めましてにしては自信がありふれてるというか…なんというか…。」


澪「知ってるよ!ぜーんぶ!お兄ちゃん達が何者かも!テレビでもお兄ちゃん達見てたしね!7年前!」


御巫「そーなの!?」




それはBreaker!!!72話であった。


――――――――――




≪続けてお伝えいたします。東京都にいる皆さんは早急に避難してください。現在国会議事堂前では…≫


澪「あ……。」



暗い部屋でテレビを眺め続ける澪。


澪「パパ…。私も‘お兄ちゃん達’みたいになれるの?」



澪はその後もテレビを見続けた。


澪「会いたいな~。お兄ちゃんに…。」


――――――――――



御巫「ホンマや!え?まって…。その前に14歳?俺24…。てことはなんだ…。俺が10歳の時に生まれたって事だよな…。てことは…。」


音無「零ちゃんの両親は生きてた…。って事になるよね…。」


御巫「そんな…。だとしたら……。なんで…。生きているのか!?親父と母さんは!」


澪「えっと……。」



先ほどまで笑顔は消え、悲しそうな顔をする。


澪「生きてるといえば生きてるし、死んでるといえば死んでる…かな。」


御巫「どーゆー…ことだ。」


澪「うん…。」



しばらく黙りこんでしまう澪。


音無「さっき、テレビで見てたって言ってたけど、それはどこで見てたの?」


澪「…言えない。″今″は…言えない。ごめんなさい…。」


音無「あやまらないで!気にしないでね!」


澪「はい…。」



澪は何かに気がついたかのように時計を見る。

既に時刻は夜10時を過ぎていた。


澪「わ…私そろそろ″行きます″!オレンジジュースごちそうさまでした!」


御巫「行くって…。どこへ?」


澪「これも…言えません…。」


御巫「そうか…。」



御巫と音無は澪を玄関で見送る。

その時澪はこのような言葉を残した。


澪「お兄ちゃん、由梨花おねーさん…。今日は突然でしたがありがとうございました。」


御巫「大丈夫!いろいろびっくりしたけど会えて良かったよ!帰り気をつけて!」


澪「ありがとうお兄ちゃん。最後に…警告しておく。」


御巫「警告?」


澪「そう…。警告…。気をつけて…。


″お兄ちゃん達″は狙われてる…。またね…お兄ちゃん…。」



その言葉を残し澪はどこかへと行ってしまった。


御巫「御巫…澪…か…。」


音無「すごく可愛かったね。澪ちゃん。」


御巫「ああ。流石は俺の妹…。じゃなくて!謎多すぎ!!何!?警告って!!俺殺しても面白くないよ!!親父と母さん生きてるの!?あっ!なんでエラーになれるのか聞くの忘れたー!!!」


音無「うるさいなー!近所迷惑!!」


御巫「あれだな…。あの感じ、まるで誰かが裏で操ってる感じだったな。」


音無「そうだね…。もしたしたら妹とかも嘘だったり…。」


御巫「いや、それはないかな。」


音無「どうして?」


御巫「顔が似てた。母さんに。よくよく考えてみれば親父も母さんも死体が確認されてない。どこかで生きてる。なんて考えも昔からあった。」


音無「そうだったのね…。」


御巫「この事は轟さんに報告する。これは一歩だ。」


音無「一歩?」


御巫「そうだ。轟さんが言ってた″何か匂う″を解くための一歩なんだ。轟さんも勘がいいぜ!」


音無「なんか、嫌な予感しかしないな~。」




その頃。


どこかへ向かう澪。


澪「警告はできたけど…。殺されちゃうよ…。″お兄ちゃん達″でも″アイツら″には勝てない…。どうにかしないと!」




to be continued…!




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