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Breaker!!! ~Around・The ・World ~   作者: トリプルセブン
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黒い腕




警察「止まりなさいっ!!」


ヤンキー「はぁ…はぁ…ちっ!しつけーな!!」




阿見場の惨劇から約7年の月日が過ぎた。


西暦2067年。8月29日。



警察「今すぐ止まりなさい!」


ヤンキー「クソっ!″狩られて″たまるか!」



この7年で、御巫達と阿見場との戦いで使用された″TELOS″と″覚醒βウイルス″。その副作用として体が黒く変化し、人を超越するこの力を真似した悪ふざけが社会現象となっていた。


その人達はこう呼ばれた。



警察「現在、3丁目の角を曲がり東に逃走中!!」



(ブラッカ)(ーム)


一人逃走中!!」



腕を黒く″ペイント″した″(ブラッカ)(ーム)″と呼ばれた人達は連日悪さをし、犯罪があとを絶たなかった。

警察らはそれを阻止するべく動き、″(ブラッカ)(ーム)″達はそれを″狩り″と呼んだ。



ヤンキー「絶対に捕まんねーー!!はぁ…はぁ!!はっ!」



ヤンキーが逃走してる先に買い物袋を手提げた一人の女性が歩いている。


女性「フンフーン♪」


ヤンキー「(こいつぁついてるぜ!!)」


女性「(喜ぶといいなぁ~。)」


警察「まずい!!」



ガッ!!


女性「きゃっ!?」



ヤンキーは女性を掴み、ポケットから小型にナイフを取り出すとその女性の首もとナイフを向ける。


ヤンキー「こっちにくるんじゃあねぇ糞マッポ!!この女の命がどうなってもいいのか!!はぁ…はぁ…!!」


警察「お…落ち着きなさい!!その女性を放すんだ!!」


ヤンキー「うるせぇ!!こっちくんな!!」



続々とパトカーが到着し、警察が周囲を囲む。

住宅街の一角はパトライトで赤く染まっていた。


ヤンキー「ぞろぞろと!!糞どもがっ!!頭にきた!!

この女ブチ殺してやる!!」


警察「やめなさい!!」


女性「あ~あ…。せっかくのお野菜やお肉が…。」



地面には女性がスーパーで買ったであろう食品が散乱してしまっている。


ヤンキー「こんな時に何言ってんだこのアマ!!これが目に見えねぇのか!?えぇ!?」



ナイフを首もとから目の前に見せつけるヤンキー。だが、その女性はナイフよりも黒くペイントした腕を見つめる。


女性「(ふーん…。これが″(ブラッカ)(ーム)″…。以外としっかり塗装してるのね…。)」


ヤンキー「何無視してんだ糞アマ!!俺様は7年前東京で暴れ回った奴だぞ!!あの事件を忘れたか!?」


警察「今すぐ彼女を解放しなさいっ!!」


女性「へー。(どんな大嘘よ…。)じゃあその腕で私殴られたら死んじゃうの?」


ヤンキー「そうともよ!!いったいぞ~!!じゃ…ねーんだよ!!余裕こきやがって~!!」


警察「君!刺激を与えるのはやめなさい!!刺されてしまうぞ!!」


ヤンキー「もう我慢なんねぇ!!死ねえぇい!!」


警察「しまっっ!!」



ヤンキーの小型ナイフが女性の喉を斬ろうとしたその時、


女性「いよ。」



バキィッ!!


ヤンキー「うぎゅわあぁ~ん!?」



その女性は″右足″で後ろ蹴りをし、ヤンキーの(すね)にヒビが入る。



警察「な…なんだ!!ヤワな体なのかあいつ!!」


ヤンキー「って~…!!(なんだこの力!!)」


女性「全く…。人にナイフなんて向けちゃダメだよ?あとその黒いので人を脅すとか。」



女性は地面に落ちた食材を拾い集める。


警察「か…確保だ確保!!」


女性「それじゃね。」



女性がその場から立ち去ろうとするが、ヤンキーは諦めてなかった。意地があった。自分よりか弱いであろう女性に蹴りでやられてしまう事にプライドが傷ついた。


ヤンキー「まだ、終わってねーぞー!!」


警察「危ない!!」


警察「早く取り押さえろ!!」



ナイフが女性の足に突き刺さろうとした時、その女性は振り返って″足裏″でナイフを受け止めたのだった。


ヤンキー「な…な~に~!?」



ピキッ!ピシッ!


パリリン…!


ヤンキー「ナ…ナイフが…割れた……。」


警察「確保ーー!!」



ヤンキーが動揺してる隙に取り押さえる複数の警察。


警察「午後2時35分!殺人未遂の容疑で現行犯逮捕!」



ヤンキーは手錠をかけられたが、それよりもなぜナイフが割れてしまったのか、絶対にあり得ない事で頭は混乱していた。

そのままヤンキーは連行されていった。


警察「大丈夫ですか!?お怪我は無いですか!?」


女性「大丈夫ですよ!私を本気で殺すなら軍隊でも連れてこないと殺せません!」


警察「あなたは…いったい…。」


女性「ただの主婦です!それでは!」



その女性は警察に笑顔を見せ、その場を後にした。


警察「…綺麗な人だったな。」


警察「そうだな。…そうか!そうだったのか!」


警察「どうした急に。」


警察「いや、何でも。(ご立派に成長なさったな…。確か名は…。)」



それは7年前。


――――――――――


駿太郎「目を覚ましてください!死んじゃダメです!!病院つくまで耐えて!!」


警察「君!この子の名前は分かるかい!?」


駿太郎「音無です!音無由梨花さん!!」


警察「音無由梨花か!ありがとう!」


――――――――――


警察「(音無由梨花…!間違いないだろうあの顔つき!)」



その警察は7年前、音無が病院に運ばれる直前に手当てをしていた警察であった。


その女性

″元″アルバトロスメンバー


音無(おとなし) 由梨花(ゆりか)


音無「ん~ん~♪あれ…。さっきの警察…。まぁいいか…。

ん~♪」








ザッ…



「さっきの身のこなし…。もしや…。試してみるか…。」





to be continued…!



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