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Breaker!!! ~Around・The ・World ~   作者: トリプルセブン
14/18

勘違い





9月2日


午前10時



ジャスティス


″総合研究室″



御巫「どうだい…何か分かったかい…。北原さん…。」


北原「諦め!!!」


御巫「嘘だろ!?」



この人の名は


北原(きたはら) 朱里亜(じゅりあ)



アメリカの名門大学を主席で卒業。

その後アメリカ陸軍に所属し、各地の紛争地帯で活躍。

27歳の時にはICPOに引き抜かれて世界中に工作員として飛び回った。

35歳の時、″ラーメンが食べたい″との理由でICPOを辞職。

日本に戻り、人手不足のジャスティスに入隊したのであった。

入隊は御巫と阿見場の戦いから2年後の事であった。


故に彼女は超絶エリート隊員。

その経歴から世界情勢を常に把握している。


ジャスティス1の″何でも屋″である。



″通信部″


室長


北原(きたはら) 朱里亜(じゅりあ)


40歳



8月30日


御巫がGME室を後にしたその後、北原の元を訪れていた。

御巫に着いていた発信器を調べるために、轟と宮下と会談後に渡していたのだ。


だが、その日は何も分かった事は何もなかった。



そして今日に至る。




カチン…


北原「フーッ……。」


御巫「(けむ)し。」


北原「あーうぜ~。ラーメンくいて~。」


御巫「いい歳して何を言ってるんですか。諦めとはなんですか。」


北原「諦めだ諦め。私も世界で色々見てきたが。こんな物見たこと無い。もはや機械を読み取る装置ですらコイツを理解できない。装置で読み取れない物に私なんかが分かるわけない。」


御巫「発信器は発信器?」


北原「まぁそうだが…。」


御巫「何が問題なんですか?」


北原「あり得ない…。」


御巫「は?」


北原「″構造″と″質″が…あり得ない…。」


御巫「ん~…?と言うと?」


北原「フーッ…。

私の考えだが…このたかだか1cm…。

コイツは現代化学でないアルゴリズムで作られている。と思う。

それと部品の1つはもはや地球で確認されてる物質ではなさそうだ…。」


御巫「分からん分からん。つまり?」


北原「世界中。いろいろな物を見てきた。だが、こんな物は見たことも聞いた事もない!

ただ私が知らないだけかもしれないが…。


私はコイツに一つの事だけ言えるぞ参謀!」


御巫「何…ですか…。」



北原「コイツ…。″未来″で作られているんじゃねー?

ま!そんな訳ないと思うけどね!

あっはっはっはっは!!」


御巫「!!」




――――――――――



御巫「″存在″してない…。その時間は″存在″してない!

そんな事が本当に!」


轟「いや…バカな…。逆だろ″存在″してないんだ…。ミスだ…。

ミスしかありえない…。」





音無「ただ蹴るだけじゃ特に何も起きないけど、強くイメージする事によってこんな事もできるんだよ!私は‘斬撃で木を切り裂く’と強く″イメージ″したの。」


御巫「なんか法則をこえてるな…。」




″もし、この一瞬の時間が事実ならばそれは″2時間先の未来″に移動した事になる。″



″存在しない時間″




――――――――――



サー……。


御巫の背筋が一瞬にして凍る。


御巫「何だ…この感じは…!」


北原「どしたい。」


御巫「俺は…何か勘違いをしてる気が…。」


北原「何だい何だい。急に独り言言って。」


御巫「未来…存在しない時間…!」


北原「ねーどうしたって言うのよ。」


御巫「なんとなく…なんとなくだが…″それ″が現実なら…


この″世界″ってーのは…まさか!」


北原「あんだー?」


御巫「考えもしてなかった…この″世界″は!」




その時、ジャスティス中に響くサイレン。


御巫「緊急サイレン!!」


北原「初めて聞いた!何事だ!」



≪緊急、緊急。只今、正面入口より侵入者1名、侵入者1名。

また、警備兵複数負傷。総員、レベル1へ展開せよ。≫


御巫「この声は(かしわ)さんか。何だよたかだか一人の事で。」


北原「私も行こうか?」


御巫「いえ、僕が向かいますよ。」


北原「気をつけて。」



慌ただしく持ち場へ向かう隊員達。


御巫「そーいえば今日は轟さん不在だよな。宮下さんはいるかな…。」




ジャスティス


正面入口



隊員「動くな!動くと射殺するッ!!」


何十人という隊員が銃を構える。

その銃口の先には一人の男がいた。


御巫「どいてどいて。ほらどいて。

んー…。」


「Oh~これはこれは。Mr.御巫。」


御巫「誰だテメー。」


「私は貴方を殺すモノデース!」


御巫「は?」


「情報によると…アナタ、″ブラック″になれないそうデスネ。」


御巫「(Breakerの事か?)

ああ。それが何だよ。」


「うふん!」




ヒュン…!


隊員「んな!消え…!?」



突然、男が目の前から消える。


だが、その男は御巫のすぐ目の前に現れた。



「死になサーイ!

″Flame″!!」


御巫「い!?」



ボウン!!


隊員「参謀長!!」



シュ~…


御巫に殴りにかかった男。

しかし、その攻撃を御巫は首を傾けて呆気なくかわす。


「…!!」


御巫「あらら。髪少し焦げちまったじゃん。」



御巫はすかさず銃を男の額に向ける。


御巫「勝負アリだ。」


「…っ!いや~オドロキ。やりますねアナタ。」


御巫「まぁ…。テメーの攻撃が″遅かった″にすぎん。

両手を挙げろ。

テメーから聞かんといかん事しかないからな。」


「ナルホド…。デスガ…私を甘く見ない方がいいかもデスヨ?」






to be continued…!


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