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Breaker!!! ~Around・The ・World ~   作者: トリプルセブン
12/18

霊安室




午後8時


1台の車がとある場所へ向かっていた。


1時間ほど走った車はある場所へたどり着く。


そこは近郊にある隔離病院。


車から降りてきたのは若い男であった。


男が病院に入る。


病院の中では時間も時間なので消灯しており、受付の所のみ電気がついていた。



医師「お待ちしておりました。」


暗い待合室に一人で座っていた医師が喋る。


医師は立ちあがり、歩き出す。


その後を追う男。



コツ…


コツ…


コツ…


足音が響く病院はとても不気味で、緑色に光る非常出口の案内板がその不気味さをより一層増していた。



ぐぅおァァ~……!


医師「ああ…。気にしないで下さい。いつもの事です。」


どこかの病室からかだろか。

気にしないでと言われてもそれは不可能と言えるほどの恐怖に男は背筋が凍った。


後ろは決して振り返ろうとせず。男は黙って医師のすぐ後ろを歩いた。


迷路みたいに途中曲がり、しばらく歩くと関係者以外立ち入り禁止の文字がある扉があった。



ピピ!


医師がパスカードをスキャンすると扉が開き、その先は地下へと続いていた。


医師「流石に暗いな。」



当然であった。ここまでの道のりまでは途中途中にある非常口案内板の光で辛うじて先が見えていたが地下へ続く階段にはそれがなかったからだ。


地獄に繋がっていそうな雰囲気を感じさせる地下階段。



医師「ほい。」



カチ。


医師は懐中電灯で階段を照らした。


男は思った。今はいつの時代だっけと。

懐中電灯がある事に純粋に驚いた。


生暖かい空気が流れる階段を降り地下へ、またも枝分かれする道をひたすら医師の後に続く。


またもしばらく歩くとまた扉があった。医師がパスカードをスキャンし扉が開く。


そこは再び暗闇の世界。

と男は予想したが違った。


しっかりと電気がついていたのだ。


その空間にも当然部屋があり、待合室、多目的室、解剖室等があった。


そして今回の目的である部屋の前には警備員ではなく、″警察″ が二人立っていた。


警察が男の顔を確認すると敬礼し、男はそれを見てうなずく。


医師「ではどうぞ。」



そう。ここは霊安室。


男はある男が死亡した事により、それを確認しに来たのだった。


男が霊安室に入ると6人の警察が待機していた。


一同に敬礼する警察。



霊安室に漂う線香の香り。


綺麗に飾られてる白い花。



男は改めてその男の死を実感した。


男は一礼すると打ち覆いを取り、顔を確認する。


安心したような表情でその男は眠りについていた。



医師「昨日の21時30分です。」


ここで若い男がようやく一言目を話す。



駿太郎「そうですか…。」



この男


元・アルバトロスメンバー


(とどろき) 駿太郎(しゅんたろう)


″幹部(大将)″

21歳



轟 駿太郎


7年前。中学2年生にもかかわらず飛び交う銃弾に1発も当たらず敵を倒し、途中戦線離脱したため極端に出番が無くなってしまった青年。

中学生卒業後は通信制の高校に入学。

ほとんどの時間をジャスティスの幹部になるために訓練し、21歳になったと同時に幹部になった。

21歳となった駿太郎は顔つきも大人びり、体つきも(たくま)しくなっていた。

彼女は募集中。




医師「準備はできています。」



駿太郎は再び打ち覆いを掛ける。


駿太郎「わかりました。

彼の死亡をこの目で確認しました。初めて下さい。」


医師「わかりました。」



医師はその遺体を運びだし、駿太郎と警察もその後に続いていった。


駿太郎「どのくらいかかりますか?」


医師「1時間ほどで。」


駿太郎「結構早いんですね。」


医師「どうしますか?ご覧になりますか?」


駿太郎「いや。やめておくよ。そこ、待合室ですよね。そこで待ってても宜しいですか?」


医師「ええ。構いませんよ。終わりましたらお伝えします。」



駿太郎は待合室に入り、医師は遺体を″解剖室″に入っていった。

その入口を封鎖する警察。



駿太郎「…暇だな。」


待合室は特に何もなく、ただひたすらに静寂だった。






時同じく


天朧會


本部



殴山「い~て~~!あのヤロ~~!」


播本「3代目!しっかりしてください!」


音無「ちょっとちょっと大丈夫?ゴリラ君がこんなに痛がるなんて。」


天野「あの人達何者なんですかね…。」


播本「おい。さっきから3代目をゴリラゴリラ言いやがって!ナメてんのかこのアマ!殺されててーか!?」



銃口を音無の額に向け威嚇する播本。


天野「ひぃ!怖い…。」


音無「なに。やる気?」


播本「本当に撃つぞこのアマ!」


殴山「やめんかい播本!貴様が相手にした所で0.4秒で負けるわ!」


播本「ちっ!覚醒βウイルスとやらか!そうですかい!」


殴山「そう怒るな!コイツのお陰で逃げられたのもたしか…!いてー!!」



フードにサングラスにマスクの二人から逃げる時であった。



――――――――――



殴山「ぬぅ~!」


ガン!


シュ~~~!!!


殴山は義手を地面に殴ると義手から煙が発生し、辺り一面が煙まみれになる。


「煙幕か!」


「逃がさん!」



キィィィン!!!


音無「おっりゃ~!!」



ドガシャッ!!


殴山「ぐえっ!!」



音無は殴山をエラーで蹴り、殴山達が乗っていた車の後部座席に吹き飛ばす。


天野を抱えてその後を追い後部座席に座る。


音無「何してんのよ早く出なさいよー!」


播本「バカ!後ろのドア破壊しやがって!しかも怪我してる3代目蹴りやがって!」


音無「ドアなんてほっときなさいよ!早く!」


殴山「そうよ!早く出なさいよ!アンタ!冗談じゃないわよ!」


天野「え?」


播本「え?わ…わかりました!」



二人は攻撃を仕掛けるが既にそこには誰もいなかった。


「逃げられたか…。」


「糞…。お!見ろ!」



そこには後部座席のドアが一つ。


「絶対車で逃げたよね。」

「絶対車で逃げたよね。」




――――――――――


音無「作戦N(逃げるのN)大成功!」


殴山「いて~…。」


天野「まだあの人達にやられた所痛むんですね!一度病院に!」


殴山「怖い女に蹴られた所が…コホン…いて~…。」


音無「さて!帰ろう天野ちゃん!」


天野「わ…わかった!」


播本「覚えていやがれ!!」



こうして無事に逃げだ音無達であった。





to be continued…!


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