作戦N
「おい…何してるの。しっかりしろ…。」
「ああ…。」
殴山「ペアルック…まさか…こやつら……!!」
音無「知ってるの?」
殴山「こやつら!!ホモカップルに違い無しじゃーー!!」
音無「何言ってんのよ。」
天野「なななな!この人達!BLの人なんですかー!?キャー!」
音無「ちょっとちょっと何興奮してるの!?」
殴山「そうじゃ!こんなやつらそれ以外にありえん!」
音無「だとしたら何だって言うのよ。」
その時、殴山が音無に耳打ちする。
殴山「心理戦じゃ。」
音無「心理線?そんことで惑わされるわけ…。」
「う……ぐはぁっ!!」
「お…おぶらぁ…!!」
ドサッ…。ドサッ…。
音無「二人とも倒れたー!!まさか本当に効いたの!?だとしたら効力ありすぎない!?」
天野「BLさん達…。ドキドキ…。イケメンなのかな…。」
「(おえぇ…!B…BLなわけ…)オロロロ…!」
「(だからこんなお揃いの服嫌だと!)ゲロロロ…!」
天野「大変!戻してる!大丈夫ですか!?」
天野が駆けつけようとした時、それを殴山が止める。
天野「え?」
殴山「まぃー待たんかい。俺が助けちゃる。」
天野「え…うん。」
「はぁ…はぁ……。」
「く…口が苦ぇ…。」
ゲロロ中の二人に歩みよる殴山。
殴山「ふん。汚ぇ~。大丈夫か~ら~の~~!!
理不尽キ~~ック!!」
ボゴオオォォッッッ!!
「ウグォッ!?」
「グボッ!?」
殴山「フンヌ~!!」
丸太のような殴山の脚が二人を吹き飛ばす。
天野「え~!?」
音無「やると思った…。」
「痛~…。」
「野郎!」
人の蹴りとはいえ、その威力は覚醒βウイルスの影響もあり、プロの格闘家の何倍もの威力を出せる殴山。
プロの格闘家のキック力がおよそ1000kg。
対して殴山。およそ35倍の35000kg。
まるで人間爆弾。
まさに怪物。
しかし…。
「糞が~。」
「結構効くな…。」
そんな攻撃を食らっているのに然程のダメージになっていなかった。
殴山「…!」
殴山は当然驚いた。
不意討ちなので威力は多少落ちるものの、本気の蹴りがほぼ無意味なのだったから。
「怒ったぞ俺は…!テメーら今から殺す!」
「おいおい。殺るのは俺だ。」
殴山「…マジか。」
音無「ちょっとー!やるなら本気を出して!」
天野「わわわわ!あの人達怒っちゃいましたよ!」
殴山「待て待て!俺は本気で…!」
ドッッゴッッッ!!!
メキメキ……!
「何よそ見してんだ?」
殴山「………ウォァッ………!」
見えなかった。
殴山も音無も天野も。
敵のスピードが見えなかった。
敵の一撃が殴山の腹に食い込む。
殴山「オェ…!」
播本「3代目ーー!!」
「吹き飛びな!!」
バリバリバリバリ!!
殴山「ゴバッ…!な…何だ~!!?」
音無「雷!?あの人の腕なら雷みたいのが出てる!?」
バチンッッ!!
殴山「ぐおおああぁぁぁ!!」
播本「さ…3代目~~!!!」
天野「きゃあ!!」
大きな衝撃音とともに吹き飛ばされる殴山。
殴山はかつてないほどの痛みを感じた。
殴山「ぐぁ…ああ…!!ゴバッ…!!がぁ…!!!あああああっくっっっ!!」
シュ~…バチ…バチ……!
その人の腕からは蒸気が吹き出る。
音無「何…コイツら…。」
天野「ご…ゴリラさんが…。あのゴリラさんがあんなに苦しんでる…!」
「あの一撃食らって意識あるとは。少し驚いたぞ。」
キィィィ…!
「まぁあれくらいで死なれてもつまらんけどな。次はお前ら…うん?」
音無「ふん!」
音無はエラーの蹴りで敵の首を狙う。
スカ!
音無「かわされた!?」
「おっと!そのスピード…。あんたももはや人とは呼べん存在か~。
だが。″奴ら″に比べれば!ふん!
可愛いもんだ!」
ガキィィィ…!
音無「エラーで防いでるのに…!なんてパワー!」
「どうだ?この拳!なかなかだろ!?
″先輩″!」
天野「音無ちゃん!」
「よそ見すんなよ。おい。」
天野「え…!」
天野が振り向くとそこにはもう一人の男の蹴りが迫っていた。
天野「うああ!」
キィィィ…!
ドガガガ…!
天野「う~!」
辛うじてエラーで防いだが、エラーを使うのは7年ぶり。鈍った体に強力な蹴りは重かった。
天野「(弾かれる!)」
「ふん!」
天野「きゃあぁぁ!」
音無「天野ちゃん!」
「他人に気を向けやがって!はぁ!!」
音無「ちっ!」
パワー負けした音無は吹き飛ばされる前に体を引き、攻撃を回避する。
「やるー。」
音無は吹き飛ばされた天野をか抱え、殴山の元に走る。
殴山「うぐ…が!あぁ…!」
音無「ゴリラゴリラ!大丈夫!?」
殴山「大丈夫に見えんのかくらぁ~!?ええ?いて~!!!」
音無「作戦N!作戦N!早く!いったん引くよ!」
殴山「え~糞が~!」
「さてさて…。」
「遊びもこれまでだ…。」
殴山「ぬぅ~!」
ガン!
シュ~~~!!!
殴山は義手を地面に殴ると義手から煙が発生し、辺り一面が煙まみれになる。
「煙幕か!」
「逃がさん!」
二人は攻撃を仕掛けるが既にそこには誰もいなかった。
「逃げられたか…。」
「糞…。」
月光法律事務所
月光「はぁ~川の流れのような~♪」
月光義雄。
イヤホンを付けて音楽を聞いていたため、外で起きていた音無達の乱闘に気がついてなかった。
to be continued…!




