その名はコード902/宿 木こり妖精
さて、まずは謝罪を。えー、投稿が大変遅くなりすいませんでした。色々と私生活が忙しくて、書く暇がなかったのです。まぁ、最初から趣味でやっているとは言ってましたが、遅くなり過ぎかなぁと思ってます。
ホント、さっせんしたぁー!
それでは、どうぞ!
コツコツと固い廊下を歩く音が響く。
その音の主は、異形なものだった。青いマスクをし、黒いローブをまとっていた。
音の主は、廊下の奥にある近代的な扉の前に立った。すると、扉が自動で開いてその中へと入る。
「戻ったな。コード9021」
部屋の中には、円卓があり神々が座っていた。名を呼ばれたコード9021は、深く頭を下げて言った。
「命令通リ二例ノ者ヲ排除シテキマシタ」
先程、コード9021は地球という世界に行きある者を排除して来た。
「そうか、良くやった。部屋は用意した。もう下がってよいぞ」
リーダーらしき神がそう言い、コード9021は部屋を出る。
再び、しばらく廊下を歩いてそれからコード9021は自室へと向かう。普通、下っ端には個人の部屋は用意されず共同の部屋を使う。神々の僕とはいえ、こういう差はある。それに…。
コード9021は、自室に入った。
そして、すぐさまベッドに倒れ込んだ。この部屋、地球という世界のホテルをイメージしたらしく、正直見新しく慣れない。まあ、ここなら…。
そうして、コード9021は自分の仮面を取った。仮面の中からは、金髪碧眼の少年があった。コード9021は、着ていたローブも脱ぎ、大きく伸びをした。そして、周りを少し確認してから、
「あーー!!疲れたーー!!」
と、叫んだ。
しばらくして、コード9021は今日あった事を思い出す。今回、地球に転生した“神夜和彦”という人物を抹消する任務だった。そして、その人物を抹消しようとした時、顔を見て驚いた。長年、探していた友人だったからだ。その為にこんな事をしているのだ。あいにく、自分の事は覚えていなかったが。だから、咄嗟に魂壊魔法を偽装して空間魔法を唱えたのだ。結果、ばれていなかったようだが、咄嗟だったので何処に飛ばしたか分からない。まぁ、生きてさえいればまた会えるだろう。
コード9021は、どっと疲れが込み上げてきてベッドで眠りについた。
<木こり妖精>という宿に俺達は来ていた。テテルト村の中でも中々有名な宿らしく、看板娘が可愛いと評判らしい。清潔で飯も上手く、冒険者には嬉しい場所となっているそうな。
「ただいま。セーナちゃん」
「あ、お帰りなさい。アーラさん」
アーラが店のカウンターにいた少女に声をかける。少女は、部屋鍵を持ってこっちに笑顔でやって来た。この少女が看板娘のセーナだろう。栗色のさらりとした髪の整った顔立ちで、さすが評判の看板娘という感じだ。
「あれ?後ろの人は?」
セーナが、こっちを見る。俺は、宿に泊まれるかを聞いた。
「俺は、カズだ。宿に泊まれるか?」
「なんなら、僕と同じ部屋でいいですよ」
「それなら、大丈夫です」
ラフが同じ部屋でいいと言ってくれたので、セーナは手続きをし始めた。
「それでは、4泊で35シダです」
シダは、銀貨の事で金貨より価値が低い。ちなみに、シダの下銅貨はメダという。俺は、支払いを済ませてラフについて行く。女性群は、先に自分達の部屋に戻っていった。
部屋で、着替えを済ませて1階にある酒場に行った。ギルドにも酒場があったが、こういう所の酒場は落ち着いた感じがあり酒場というより飲食店に近い感じだ。アーラ達は、まだ来ていない様だ。俺達は、大きめのテーブルに座り先に注文する。
「僕は、黒パンと野菜スープにモルサチーズで」
「俺も同じやつを」
良く分からなかったのでラフと同じやつにした。最後のモルサチーズというの聞いた事無いので楽しみだ。
この頃は、あんな事になるなんて俺は思ってもいなかった。
前回の後書きに書いた通り、看板娘さんを出してみました。良く出来ているのか良く分からなかったので、なんか感想・ご指摘があると嬉しいです。やっぱり、書くなら良い小説書きたいですしね。
それでは、この辺で。又、今度。