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記憶喪失から始まる異世界攻神曲  作者: 神楽 舞
異世界トルワーナ
8/12

アルダの森

はーい、お待ちかねの採取回。パチパチ。

妙にテンションの高い神楽です。

では、どうぞ。

さて、俺達はアルダ森で糖菓草を取りに来ていた。このアルダ森には、あまり強めの魔物がいなく近辺の村の人が薬草などを取りに来るらしい。たまに、“イミテイト・ウッド”という木に擬態している強力な魔物が襲って来るが普段は滅多に襲われないので記憶の片隅に置いておくだけとアーラが言っていた。


「そうだ、カズさん。これ持ってないでしょ。2つあるんであげます」

ラフがカバンから一冊の分厚い本を取り出して、俺にくれた。


“植物図鑑”と書かれたその本は、薬草から毒草、様々な木々、少数だが植物系の魔物までが書いてある図鑑だった。これがあれば、糖菓草を見つけるのも簡単だろう。ラフに礼を言う。


「じゃあ、別々に別れて探そうか」

アーラが、そう言った。確かに、効率良く集めた方がいいだろう。皆も、それに賛成した。


俺は、森の少し奥に入って糖菓草を探していた。あまり奥に行っても、糖菓草はないが入ってすぐだと逆に取られていてないとミサが教えてくれた。


「お、あった。これで五つ目」

木の根元に生えていた糖菓草を取る。順調に集まっていることに気がいって、目の前の木が動いたことに気がつかなかった。


ガッ、


俺は一瞬何があったのか分からなかった。気がついた時にはもう吹っ飛ばされていた。


「う、」

地面に強く打ち付けられ唸り声を上げる。俺は、痛む体を起こしてそれを見た。


一本の木がメキメキと音を立てながら動いていた。いや、さらに奥に二つ同じのがあった。そこでやっと俺は、目の前にいるのが魔物と認識した。それも、強力と言われる“イミテイト・ウッド”だと。


俺は、やばいと思いアーラ達に知らせる。

「おい、こっちにイミテイト・ウッドがいた!助けてくれ」

「「「「分かった」」」」

色んな所から、皆の返事が来た。すぐに駆けつけてくれるだろう。


イミテイト・ウッド達がこちらに向けてゆっくりと向かってきた。俺は、立ち上がり杖を構える。呪文は分からないが杖で殴るくらいできるだろう。さして効果はないと思うが。


イミテイト・ウッド達が目の前まで迫って来た時、氷の矢が俺の後ろから飛んできた。氷の矢がイミテイト・ウッドに当たる。声はないが、動きがさらに遅くなったので効いているのだろう。


「大丈夫、カズ?」

アーラ達が、こっちにやって来る。ヘルカの前に水色の魔方陣があるので、さっきの氷の矢は彼女が放ったやつだろう。


「ああ、採取中に襲われた。少し食らったが大丈夫だ」

治癒師のミサに治癒魔法をかけてもらいながら、俺はそう答える。そうだ、糖菓草を取った瞬間に吹っ飛ばされたのだ。


「うーん、丁度相手のテリトリーに入っちゃったのかなぁ」

アーラが、腕を組んでうーんと考えている。そういえば、アーラは戦わないのだろうか。さっきから、ラフとヘルカが戦っているのだが。見る限り少し押されている気がする。


「アーラさん早く来て」

どうやら、アーラはサボっていただけらしい。ラフが悲痛そう声を上げた。

「はーい」

アーラが、背中の剣を握って戦いに参加する。


それから、二十分後三体のイミテイト・ウッドを倒した三人は素材を剥がしてこっちに戻って来た。


「いやー、強かったわ。しっかし、なんで三体も襲い掛かって来たのかしら。カズなんかやらかしてない?」

アーラが、剣を納刀しながら俺に問う。そんな事を言われても、全く身に覚えがない。


「と、とりあえず、カズさんの分も合わせて納品分あるので帰りましょう」

ヘルカが、皆から受け取った糖菓草を数えてクエスト達成を告げる。ふー、やっと村に帰れる。


テテルト村に帰って、ギルドへ向かい受け付けに納品分の糖菓草を渡す。

「はい、これでクエストは完了です。こちらが、報酬となります」

受け付けが、銀貨数枚と銅貨を数枚こちらに渡す。そこで、アーラが受け付けにイミテイト・ウッドの事を言った。

「あの、アルダの森でイミテイト・ウッド三体に襲われました。何か情報はありませんか?」

「いえ、イミテイト・ウッドのそういった情報はありません。今後、その情報について調べたのち他の冒険者達に伝えましょう」

「お願いします」


とりあえず、クエストは完了した。俺は、この後どうするかを尋ねた。

「そうね、今日は疲れたし宿に帰りましょう」

「賛成です。お腹が空きました」

「それでは、行きましょう」

どうやら、皆同じ宿に泊まっているらしい。俺も同じ宿に泊まる事にして皆について行く。

さて、次回の宿イベントで可愛いらしい看板娘が出ます。さて、その可愛いらしさを十分に神楽は書くことができるのか!?お楽しみに!

それでは、又。


そういえば、テンションが高いのは夕食が大好きなハンバーグだったからです。ハンバーグ美味しかった。

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