テテルト村
はい、神楽 舞です。どうも、一週間ぶりです。
どうぞ、今回も楽しんで読んで下さい。短いですが。
動く木々や鹿の様な角を持つ巨大なカエル等がいる森を二人の人が進んでいく。一人は、黒髪の極普通の少年。しかし、服装は寝巻着という森にいるにしてはおかしな格好だ。もう一人は、金髪の少女でこの世界でも珍しい髪の色をしている。また、少女の背中には剣が吊るされており剣士だということを物語っている。
「な、なぁ。さっきいた角の生えたカエルって本当に人を襲わないんだよな」
「そうだけど…。繁殖期になると凶暴になるって言う…」
「すっごくコッチ見ているけど…。あ、今如何にも敵っていう感じで見た!」
俺が、そう言った途端にカエルが襲い掛かってきた。カエルは、角を使って突進をしてきた。それをアーラと俺は避ける。ついでに、アーラが剣を抜きカエルの体を浅く切る。
「っ。カズ、村まで逃げるよ!」
「お、おう」
俺は、アーラが向かって行く方へ慌てて駆け出す。当然だが、カエルは逃げる俺達を追いかけてきた。
「もうすぐ村に着くよ!」
アーラが、振り向いて俺に伝える。そういえば、村に着いてもどうするのか聞いてない。仲間が助けに来るにしても仲間と連絡なんてどうやってとったのか知りたかったので聞いてみた。
「アーラ、村に行ってもどうするんだ?」
「村周辺には魔物を寄せ付けない結界があるの!」
おおー。倒さないのか。てっきり、仲間達が助けてくれると思っていたけど違ったのか。まぁ、本来は人を襲わないらしいから殺したら可愛そうだしな。
森を抜けた。日の光を、直接浴びて一瞬目を細める。目の前には、大きくはないが家が沢山建った村があった。
俺とアーラは、村に向かって走る。
村の門をくぐった俺に一つ悲鳴が聞こえたので、振り向いてみる。すると、カエルが何も無い所から攻撃されて血を流していた。
あれ?魔物を寄せ付けないってそう言うことか!?俺は、アーラの方を向いて聞いてみる。
「うん?結界ってそういうものでしょ?」
なるほど、俺は一瞬だけど動物には優しいと思っていたんだけどな。
後で聞いた事だが、この村の人口は約1000人ぐらいでテテルト村というらしい。使役できる魔物を使って農業などをして生活している人が多いとか。
とりあえず、村に着いた俺達は仲間の所に向かうことになった。どうやら、ギルドと呼ばれる所にいるらしい。
ギルドと聞くと、ゲームの知識から考えて酒場と一緒になって冒険者達の集まる場所って感じを思い浮かべた。
途中で、アーラが道に並んでいた屋台に寄っていった。色んな所から食べ物の匂いや人の声がして賑やかだった。
アーラが寄った屋台では、ドーナツを売っていた。アーラは、お金を払ってドーナツを買っていた。
「はい。一個食べる?好きだったでしょドーナツ」
アーラが、ドーナツの入った袋を受け取りこっちに差し出す。中からは、揚げ立てのドーナツが美味しそうな匂いがしていた。
「どうも」
俺は、礼を言ってドーナツを取り出して食べた。やはり、記憶を無くしていても好みは変わらないのだろう。ついでに、アーラが俺の好みを知っていたことから前の自分は好みを隠さない人だったのかと考えた。
それにしても、ドーナツは美味いな。揚げ立て一番!
ギルドに着くと、予想通り酒場と一緒で冒険者らしい人が沢山いた。中に入ると、薄暗く熱気を感じた。アーラは、慣れた様子でどんどん進んでいく。
俺は、必死でアーラについて行こうとしたがとなりから歩いてきた冒険者に阻まれ見失った。まぁ、建物はそう大きくないので見つけることは簡単だが。
俺は、辺りを見回してアーラを探していると後ろに3人連れながらアーラが手を振っているのを見つけた。
俺に、一瞬懐かしい感じが横切った。俺は、アーラ達の元へ駆けた。
さてと、ネタ思い付きませんでした。本編なんか短いなと思った事でしょう。キャラの名前思いつかなくて切り上げました。次回に期待してください。
そうそう、ドーナツ美味しいですよねー。何の話ですって?主人公が食べていたじゃないですか。
神楽は、書いていて今度ドーナツ屋に行きたいなと思って書いていました。
では、又来週の火曜辺りに出します。それでは、又。