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な、何?怖い

日間ランキングい、1位だと?!

朝、会社につくと伸びっぱなしの髪の毛を1つに束ねて自分と部長と課長の机をふく。

それが終わると珈琲を淹れて自分の席のパソコンの電源を入れる。

そこで、部長がやって来て挨拶。

次に課長。

数人の男性社員とOLが入ってきて皆に挨拶。


「お早うございます!松本先輩‼」

「お早う紺野(こんの)君。どうしたの?」


彼、紺野正志(こんのまさし)君は私の2歳年下の後輩で、私が初めて教育係をやった人物だ。

仕事の、のみ込みが早いイケメン。

濃い茶色の髪の毛も大きな黒い瞳も彼の爽やかさを演出している。

しかも部署は変わり、秘書課で唯一の男性社員兼係長にまで上り詰めた実力の持ち主である。


「週末良かったら飲みに行きませんか?俺、奢ります。」

「週末………」


私は手帳を取り出すと言った。


「うん、ごめん。その日私有休とってて会社に来ないから。また、誘って!」

「有休ですか?」

「ウェディングドレス見に行くの。」


紺野君は目を見開いて叫んだ。


「結婚するんですか?!」

「親友がね。」


私は回りをキョロキョロ見ながらそう答えた。


「何だ!ビックリした~。良かった~。」

「失礼!どうせ、彼氏すら居ませんよ~。」


その時、ポケットのスマホが震えだした。

電話だ。

画面を見れば何時撮ったのかキメ顔の洋太の写真が出ている。


「紺野君ごめん、ちょっと電話。」

「あ、どうぞ電話出てください。」

「ありがとう…………もしもし?」

『リンリン?』

「その、パンダみたいな呼び方止めてくれる?」

『可愛くて良いだろ?そんな事より、優さんにリンリンの連絡先教えて良い?』


ユウさん?

もしかして若社長の事?

あの若社長が私に用が出来るのか?


「いる?」

『いるんだと!萌恵に何かあった時用じゃね?』

「それなら……解った。良いよ………あ、それと金曜日洋太行くよね?」

『うん!当たり前だろ?』

「ウェディングドレス見てる間店員に文句言われたくないからオシャレしようと思ってるんだけど、9時に向かえ来て!」

『なんで?』

「時間通りにたどり着ける気がしない。」

『ああ!』


何だか視線を感じて視線の方を見ると紺野君が心配そうな顔をしていた。


『でも、この前オシャレした時は離れて歩いてたらナンパされてたよなお前。』

「今回は前回の失敗をふまえて、洋太と腕組んで歩くから大丈夫!」

『萌恵に誤解されたらどうすんだよ‼』

「それは、洋太が怒られて終わりだと思う。」

『お前な~‼』

「大丈夫だよ!洋太が居れば安心‼9時に私の部屋集合。現地解散‼」


紺野君の眉間にシワがよっている。

何?電話長い?


「じゃあ、金曜日!仕事頑張ってね!」

『リンリンもな!』


プツッと電話が切れて紺野君を見ると、困った顔で彼は言った。


「彼氏ですか?」

「違うよ‼幼馴染み。お隣に住んでる弟みたいな者。」

「良かった~。」

「紺野君はイチイチ失礼だな!そんなに私に彼氏が居ないのが嬉しいのか?」

「まあ、嬉しいです。」


嫌なやつだな。

ちょいちょいムカつく事を彼は言う。

可愛い後輩のはずなんだけど………




それから数分後、若社長からメールが来た。


『連絡先を教えてくれてありがとう!お礼に食事でもどうかな?』


………どう言うこと?

何故食事に誘われているんだ?

連絡先教えただけだよね?

…………………


『連絡先を教えただけなので、気を使わないで下さい。』


私の返信から十数秒で返信が帰ってくる。


『気を使ってるつもりは無いよ。いつが暇かな?何が食べたい?』


え?何?怖い‼

私は泣きたくなりながらスマホを握りしめた。


『今、仕事が忙しくて!時間が出来るようならこちらから連絡します。』

『当日でも時間を作るから連絡待ってるよ。』


こ、これは、回避できたのか?

私は言い知れない胃痛に襲われていたのだった。


1月8日の日間ランキング1位ありがとうございます‼

嬉しくて泣いちゃいそうです‼


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