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リネアに迫る危機

「ヒジリ様!どうですか?似合いますか?」

「とりあえずお前が自分の特徴を客観的に把握できる奴だということは分かった。」


 二人きりで小旅行中のヒジリとセシル。昼食を終えた二人は只今洋服屋でショッピングの真っ最中である。

 服屋の試着室の前で、たくさんのフリルがあしらわれた黒色のドレスを着こなし、満面の笑みで感想を尋ねるセシル。彼女の小さくて幼い容姿に完全にマッチしており、試着室の前を通りかかる人が思わず振り返る程とてもよく似合っている。

 しかし、そんなセシルを見ても、霧崎ヒジリはひねくれた感想しか口にできない。

 男女二人でのショッピング中に男がこんな態度を取れば、普通女性が機嫌を損ね、下手すればそのまま帰宅コースになり得る。

しかし…


「もぉ~。ヒジリ様ったら照れ屋さんなんですから~。まぁ、でもそんなところも大好きですけどね♪」


 セシルはそう言って、ロリータ服を着用したままヒジリの腕に抱きつく。

 このロリータ服がよく似合う少女のヒジリに対する好感度は以前MAXのままである。


「お客様、よくお似合いですよ。御兄弟仲が良いんですね。」


 そんな二人のやり取りを見て、後ろから店員が笑顔で話しかけてくる。


「ああ、そうなん―」

「は?ワタシとヒジリ様は兄妹などではありませんわ。」


 そんな店員に対して、適当にあしらおうとしたヒジリの言葉を遮り、セシルが眉間にしわを寄せ、少し不機嫌そうに答える。

ヒジリ以外には手厳しい幼女である…


「……え?」


 セシルが何を言っているのか理解できず、一瞬固まる店員。


「兄妹ではございません。夫婦です!ふ・う・ふ!!」

「おい、俺を殺すつもりか――社会的に。」


 小さな胸を張り、自慢気に主張するセシルにヒジリが軽く頭を小突き制止させる。

しかし…


「え?…夫婦?…」


 店員は引きつった表情で後ずさりしながらセシルとヒジリを交互に見ると


「ろ、ロリコン!犯罪者!!」


 そう叫んで勢いよくその場を走り去った。


「自分の過ちの重大さに気付き、罪の意識で逃げ去りましたか。」

「ああ、そうだな。但し逃げ去った理由は目の前で行われていた犯罪を目撃したからだろうな。そして、間違いなく彼女にとっての犯罪者は俺だったな!」


 満足そうな表情のセシルに対し、ヒジリはこめかみに怒りマークを浮かべ、口元を引く付かせながらの笑顔で皮肉交じりに返答する。


「ちょっと、ロリコンですって。」

「私、今警察呼ぶわ。」

「へ、変態だ。」

「俺もあんな可愛い幼女のデートがしたい!」



 先程の店員の悲鳴を聞き、店の他の客や店員(+一人の本物のロリコン)がこちらを指さし、話している。


「…とりあえず、説教はここを離れてからだ!行くぞ!」

「ヒジリ様ったら、いきなり大胆なんですから。」


 ヒジリはなぜか頬を赤らめ、ロリータ服を試着したままのセシルの手を引き走る。


「これ、この服の代金!これで足りるだろ!?」


 途中で会計に立ち寄り、セシルが試着したままの服の代金を支払い、「お釣りはいらないから!」と逃げる立場でなければカッコいいセリフを捨て台詞にその場を走り去る。


「おい、犯罪者が逃げたぞ!」

「警察はまだなの!?」

「追え!あの少女――いや、犯罪者を捕まえるぞ!」


 何人かの正義感の強い人々(+一人の本物のロリコン犯罪者)に追われるヒジリとセシル。


「チッ!とりあえずあいつらを撒くぞ!」

「はい、初めての共同作業ですね。かしこまりました。」

「…その共同作業の後に待ってるのは説教タイムだがな!」

「ヒジリ様がそういったプレイをご所望であれば、ワタシは構いませんわ。」

「…本気でこの場に放置プレイしてもいいか?」

「もぉ~ヒジリ様ったら相変わらず照れ屋さんなんですから。」


 そんなやり取りをしながらも一般人が二人の速度に追いつけれるはずもなく、一瞬で追手を撒くことに成功した。


「…とりあえずあいつらを撒くことはできなみたいだな。」

「そうですね。これも二人の愛の力ですね。」

「愛の力は微塵も関係ないがな。」


 そう言って、少し後ろを気にしながらも街の中を再びゆっくり歩き出す二人。


「お二人さん、いらっしゃい!」


 ふと、一つの露店から声がかかる。


「魔法石なんていかがですかい?今ならお安くしておきますぜ!」


 振り返ると無精ひげを生やした小太りの男が笑顔で話しかけてきた。


「ん?魔法石ってなんだ?」

「兄ちゃん、そんなことも知らねぇの――ひっ!?」


 小太りの男がヒジリに対して発しようとした「そんなことも知らないのか?」という言葉がヒジリを罵倒する言葉だと判断したセシルがキッと一睨みすると、男は短い悲鳴を上げて押し黙った。


「おほんっ…ヒジリ様、魔法石というのはその名の通り、魔力が込められている石のことです。火や光、それから水等様々な種類があり、魔力がなくても魔法が使えるという一般人向けの石のことです。――最近では戦闘用だけでなく、日常生活用や装飾用に用いられることも多いですね。」


 魔法石店の男に代わり、セシルが簡単に説明する。


「ほお…」


 セシルの説明を聞きながら、露店に並ぶ様々な石を手に取るヒジリ。


「おっさん、これ一つと…あとこれくれ。」

「ヒジリ様、お買い上げなさるのですか?」

「おお。」


 その中で赤色の石のついた首かけを手に取り店の男に手渡す。


「あ、はい、こちらですか…合わせて3000ヴィルドになります。」

「はいよ。」


 ヒジリは1ヴィルド=1円、つまりかつての世界で換算すると3000円を支払い、その首飾りを受け取る。

 そして、一つを自分のポケットにしまい、もうひとつをそのまま隣に立っていたセシルに手渡す。


「ほれ、お前のだ。」

「…??」


 首飾りを受け取り、茫然と立ち尽くすセシル。


「お前には必要ないかもしれんが、一応お守り代わりだ。――今後何が起こるか分からんからな。」


 ヒジリは照れくさそうに目を背けながら遠回しに「これは自分からのプレゼントだ」とセシルに説明する。


「ヒジリ様……」


 セシルはそう呟くと首飾りを胸の前で大事そうに抱きしめ、俯く。


「まぁ、気に入らなかったら適当に処分――」

「そんなわけありません!!」


 ヒジリの照れ隠しを遮り、セシルがその言葉を大声で否定する。


「申し訳ありません。少し取り乱してしまいました。しかし、まさかヒジリ様からプレゼントをいただけるなんて思っていなかったもので、嬉しさのあまり言葉を失ってしまいました。」


 そう言って、顔を上げ、笑顔を向ける彼女の目にはうっすらと涙が滲んでいた。

 セシルは涙を拭うと、


「ありがとうございます!この首飾り、一生大切にさせていただきます!!」


 幸せそうな満面の笑顔でヒジリに感謝を述べた。

 その笑顔はいつもののような小悪魔的なものでも、ましてや社交的な作り笑いでもなく、年相応の愛らしく、純真無垢な笑顔だった。


「お、おう。」


 セシルの心からの笑顔を目の当たりにして、ヒジリは少し照れながら頭を掻く。

 そして、自分のポケットに触れながら


(あいつもこれで機嫌直してくれるといいんだがな…)


 そんなことを考えながら、苦笑交じりに空を見上げる。



――――

一方、その頃リネアの方はというと…


「…ダン、その格好はなんですか…?」


リネアが引きつった笑顔でダンに尋ねる。


「いえ、何と言われましてもいつもの格好ですが…」

「いつものってそれは戦闘時の武装服でしょ!」


 ダンの格好はというと…全身防護服、そして腰には刀を差している。

 そして、こうしてリネアと会話している最中も必要以上に周りを警戒している。


「いえ、今回の護衛は私一人ですので。これでも足りないくらいです。」

「……そうですか。」


 リネアの諫言を受けても依然やる気満々ンのダン。

 そして、それを諦めの笑みを湛えながら眺め、少し肩を落として歩く。


「それにしてもどちらに向かわれているのですか?」


 ダンが周りへの警戒を継続しながら、リネアに尋ねた。


「ふふ、それは着いてからの秘密です。」


 そう言って手を後ろで組んで悪戯っぽくほほ笑み、


「さぁ、早く行きましょう。」


 ダンに先を促し、少し先を歩く。


「へ、陛下、お待ちを!」


 そう言って慌ててリネアを追いかける。


 ――その光景を遠くで眺める人影が数人分。


「はっ、本当にあのダンって男一人だけかよ。」


 茶髪にサングラスのいかにも不良という感じの男が吐き捨てる。


「あのダンという男もB級の上位魔導士だ。油断はするな。」


 ドレッドヘアの男がたばこを銜えながら茶髪の男に注意を促す。


「でも、私達だって上位魔導士よ。それも3人ともB+級の。多少油断したくらいじゃ失敗しないわよ。」


 茶髪ロングの女がサングラスの男を擁護する。


「まぁまぁ、ダン君の強さは本物だよ。彼のしぶとさには僕も驚かされたよ。」


 そして、この3人をまとめている人物。金髪に整った顔、独特の軽薄な口調……ハーメルン王国国王・ジョシュア=フリークが3人を制する。


「まぁ、逸る気持ちも分かるけど、まだ頃合じゃない。もう少し我慢してね。」


 ジョシュアの言葉を3人は渋々了承し、一先ずリネア達の監視に戻った。


「ヒジリ君、悪く思うなよ。」


 そう言って、ジョシュアは一旦その場を去っていった。


「ダン、着きましたよ!」

「こ、ここは……」


 リネアとダンは丘の上まで来ていた。

 丘の下にはブリッツ王国領が広がっており、街全体が見渡せる。

 さらに、雲が近く感じられるほど空が澄んで見える。絶景の景色と言っても言い過ぎではないだろう。

 しかし、リネアはそんな景色には目もくれず、一点に向かう。


「お父様、お母様、お久しぶりです。」


 リネアは膝をつき、彼女の両親、つまり前国王・王妃の墓に手を合わせる。

 そんなリネアの様子をダンは寂しそうな表情で見つめる。


 リネアの父親は国民のことを第一に考えた政策を行い、民衆からの支持も絶大だった。

 そして、その国王を影で支えるリネアの母も国民から「女神」と呼ばれる程崇められていた。

 二人とも、生前は当時ヴィルド随一の大国であったブリッツ王国の象徴のような存在であった。

 そんな二人をリネアも尊敬し、両親もリネアを大層可愛がっていた。しかし、そんな親子の別れはあまりにも早いものだった。

 元々病弱であった父親はリネアが7歳の時に早々に亡くなり、その後を追うように数年後同じ病で母親も亡くなった。

 そして、二人の象徴を失ったブリッツ王国はどんどん領土を失っていった。

 リネアが王女となり、最初の頃は活気と笑顔があふれる、依然と変わらない良い国だった。

 しかし、それも長くは続かなかった。

 次々と敵国に狙われ、家来が裏切っていく。そうして、霧崎ヒジリが現れる頃には虫の息のような状態にまでなっていた。

 そんな孤独で疑心暗鬼の中、リネアには愛する両親の墓参りに行くという些細な願いも許されないような状態だった。

 そして、これを禁じたのは他の誰でもない、ダンであった。


「リネア様…」


 ダン自身、もちろんリネアが両親の眠るこの場所にずっと来たがっていたことは知っていた。

 しかし、追い込まれていつ国が滅びるか分からない状況で王女であるリネアを危険に晒すわけにはいかず、彼女がこの場所に来ることにずっと反対し続けてきたのだ。


 幼くして両親を失い、さらに信じていた家来たちにも次々裏切られ続ける。

 そんな状態でリネアが両親にすがりつきたいと思うのは自然なことだ。

 ダンはそんな幼い少女の思いを知りつつも、彼女自身を守るためとはいえ、無理矢理禁じていたのだ。

 ダンはリネアへの罪悪感からリネアを直視することができない。

 しかし、


「ダン、あなたもこちらに来て、お父様とお母様に挨拶してください。」

「しかし、私は……」

「あなたが私や国のために私がこの場所に来ることを禁じていたのは知っています。それに、誰よりもお父様やお母様に忠誠を誓っていたあなた自身がこの場所に来たがっていたことも。」


 リネアをそう言ってダンに優しくほほ笑んだ。


「り、リネア様……」

 ダンは涙を流し、声を震わせる。


「さあ、泣き顔じゃなく、笑顔を見せてあげてください。――その方が両親も喜びます。」

「はい!!」


 ダンはそう言って涙を拭うと、笑顔でリネアの下へと走り寄る。


 ――――そんな感動の様子も4人の影は密かに監視していた。


「いやいや、感動の場面を邪魔するなんて気が引けるなぁ。」


 ジョシュアは二人のやり取りを見ながら、やはり軽い調子で呟く。


「本当はそんなこと思ってないくせに…。ほんと、良い性格してるわよね。」


 茶髪ロングの女が皮肉る。


「いやいや、ジェシカは相変わらず厳しいなぁ。」


 ジョシュアが自分を皮肉った本人の女――ジェシカ――に苦笑しわざとらしく首をすくめる。


「ジョシュア、本当にやっちまってもいいんだな?」


 3人の中でも特に血の気の多そうなサングラスの男がジョシュアに確認を取る。


「ヒースは少し落ち着きなよ。―――問題ないよ。だけど、あくまでこれはこの後の準備だ。ダン君にもできるだけ怪我がないように。それと、リネアちゃんに怪我させちゃダメだよ。――多分君達彼に殺されちゃうから。」


 サングラスの男――ヒース――に対し、初めは軽い調子で答えていたジョシュアだったが、最後の警告だけは真剣な表情で全員に言い渡す。

 そんなジョシュアを見て、3人はゴクリと唾を飲み込む。


「まぁ、君達にもできるだけ死んでほしくないからね。」


 ジョシュアは再びいつもの軽い調子に戻る。


「それじゃあ、諸君。『リネア王女誘拐作戦』開始だ。」「

「「「了解!」」」


 ジョシュアの号令とともに3人が動き出す。


「誰だ!!出てこい!!」


 3人の動きだしに敏感に気配を察知したダンが振り返り近くの草むらに向かって叫ぶ。

 リネアを素早く自分の後に隠すと、腰に携えた刀に手をかける。


「おいおい、いきなり見つかっちまったじゃねぇかよ。」

「あんたが雑に物音立てるからでしょ。アモスからも何とか言ってやってよ!」

「いいから二人とも黙れ。仕事中だ。」


 ダンが叫ぶと3人――ヒース、ジェシカ、アモス――は素直に出てきた。


「貴様ら、何者だ!」


 敵の魔力・実力を瞬時に察知し額に冷や汗を流すダン。


(全員B+級の魔道士か…。しかもドレッドヘアの男はおそらくA級だろう。さすがにワシ一人では厳しいか…しかし、陛下だけでもなんとか助けなければ…!)


「俺達はヴァッサー国の代理戦争部隊だ。――ブリッツ王国王女、リネア=ブリッツを捕えに来た。」


 この3人の中のリーダーと見られるドレッドヘアの男――アモス――が冷静な口調でダンに名乗る。


「チッ、なめおって…!!」


 ダンが素直に名乗り、余裕な態度を取る3人を鋭く睨みつける。


「ダン、私のことはいいから、無理しないで…」


 リネアがダンの服の袖をつかみ、懇願する。


「陛下、ここは私にお任せを!」


 相手は恐らく自分より格上、さらにこちらは一人…

 どう考えても勝ち目はない…

 しかし…


「やるしかない…」


 ダンはゴクリと唾を飲み込み、覚悟を決める。


「このおっさんの覚悟も決まったみたいだし、さっさとやっちまおうぜ!」

「心配しなくても、命まではとらないから安心して。」

「私語は慎め。」


 そう言って、ヴァッサー国の3人は一斉にダンに襲い掛かかる。


 そして、そんな様子を木陰で見守る影がもう一つ。


「まぁ、十中八九この作戦は成功だろう。」


 3人を仕向けた張本人、ジョシュアが一人呟く。

 そして…


「さぁ、世界制服の第一歩だ。」


 そう言ってジョシュアはニヤリと不敵に笑った。


――――

「じゃあ、そろそろ帰るか。」

「ええー、まだまだ良いではないですか!」


 日も暮れ始め、帰宅を促すヒジリにセシルが抵抗する。


「しゃぁねぇだろ。面倒くさいことに明日は仕事なんだ。」

「そうですか…」


 わざとらしくシュンと肩を落とし、チラチラとヒジリの方を見るセシル。


「…またどこか連れてってやるから。」

「本当ですか!!ありがとうございます!!」


 ぱあっと表情を明るくするとヒジリの腕に抱きつく。


「…ホントあざとい奴だな…」

「はて?何のことですか?」


 ため息交じりに毒を吐く、ヒジリにセシルはわざとらしくとぼける。

 そんなやり取りをしながら二人でブリッツ城を目指し歩きだす。


「――お待ちください!霧崎ヒジリ様!!」


 不意に後ろから声をかけられる。

 二人が振り向くと、そこにはブリッツ王国の紋が入った鎧を着た兵士が息を乱して立っていた。


「なんだ?今日の俺はお姫様のお守という仕事は押しつけられはしたが、休暇中だぞ?これ以上面倒くさいことは――」

「リネア女王陛下が誘拐されました!」


 面倒くさそうにひねくれた論理で面倒事を回避しようとするヒジリの言葉を遮り、兵士が衝撃の報告をしてきた。


「は?ち、ちょっと待て!もう一回―――」

「リネア様が他国の者に誘拐されました!!早急に城へ御戻りください!!」


 兵士は必死な様子で嘘を言っているようには到底思えない。


「…マジかよ!」

「ヒジリ様…」


 報告を聞き、拳を握りしめ、怒りの表情を浮かべるヒジリ。


(俺がこんなところで遊んでたばっかりに…!)


 そんなヒジリの様子を心配そうに見上げるセシル。


「リネア様はまだご無事です。霧崎様、今陛下をお助けできるのはあなた様だけです!」


 兵士が冷静な口調でヒジリに呼び掛ける。


「とりあえず、詳細を教えろ。」

「はい。詳細は帰路の途中で。こちらに馬を用意させております。」


 兵士に促され、ヒジリとセシルは馬に乗り、帰路を急いだ。


「リネアは俺が絶対ぇ助ける!!」


 ヒジリは自分に言い聞かせるように力強く呟きながら、馬を走らせた。






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