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第四話―トラブルが絶えないのはお約束だが……もう勘弁by.フユ

村人に見送られて三人は村をでた。


「…………………」


「大丈夫お兄ちゃん?」


「次言ったら殴るぞ……」


「でも満更でもなかったでしょ?」


「んな訳ねぇだろ」


「携帯に画像がばっちり」


「携帯持ってたなそう言えば……圏外だが」


「うーん」


「どうしたのソウ?」


「いやこれに書いてあるのは魔法の基礎と初級魔法なんだよね」


今回はフユが手網をとり進行している。

相変わらず森の中をのんびりとすすんでいく。


「まぁ、ビダスニャータいけば魔道書あんだろ。洞窟で見つけた本は?」


「ハリー○ッター」


「「嘘ぉ!?」」


「嘘。ただの本。面白いことはなんも無かったし。」


「そうかい……」


三人はしばらく進むが、森は抜けられず、夜になった


「今日はここで野宿だな…… 」


「野営って何かしらイベント起きるよね」


「フラグやめてよ」


ソウがため息をつくと同時に近くの草むらが揺れた


「キタァ━━━━ヽ(´ω` *)ノ━━━━ッ」


「キタァーじゃねぇよ!来たのは面倒事だよ!」


「た、助けて」


「観念しやがれこのガキ」


草むらから出てきたのは狐の耳と尻尾を生やした少女と盗賊のような二人組だった。


「なんだテメェら!」


「それはこっちのセリフだ。いや、持っている首輪と手錠からして奴隷商人と言ったところか」


「わかったら怪我しねぇうちにそのガキ渡せ!」


「俺は奴隷とかそうゆうのが大嫌いなんだよ……それに今俺はイラついている。」


「へっ!だからなんだよ!!」


「大人しくガキ渡せ!」


「邪魔だっつってんだよ!」


フユの放った蹴りは盗賊二人に綺麗に入り、遠くに飛んで行った


「おい平気か?」


「君大丈夫?」


「なにがあったの?」


「ありがとう………ございます。皆さん!私の国を助けてください!」


「説明してくれ」


この少女の名前はアリスと言うらしい。ビダスニャータの国王が突然人が変わったかのようにおかしくなり、獣人以外を侵入者としていたり国民を奴隷商人に売っているという。


「こりゃ大事だな……」


「とりあえずアリスちゃんは俺達とおいで」


「いざとなったらこのお兄さんが守ってくれるから」


「テメェらが守れ、子守りは好かん」


「ありがとうございますお兄さん」


「よろしくね、オレはミズ」


「俺はソウで、あっちのお兄さんがフユ」


森は大分暗くなり、近くに川を見つけたフユが木を削り、簡単な桶を作って水を持ってきていた。


「とりあえず寝ようか」


「おやすみ」


「おやすみなさいです」





翌朝になり、ミズが寝てる三人の中で最初に目覚め、かけてあった毛皮をどかした


「なにこの毛皮?」


「おはよう」


「おはようございます……」


残りの二人も起きて毛皮をどかした


「こんな毛皮あった?」


「ありませんでした」


「ん?起きたか」


「おはよう」


「どこに行ってたの?」


「早く目が覚めたから洗ってた」


フユはそうゆうと馬車の荷台に桶を『2つ』持って入って行った。

そして三人はフユの目の下にあった隈を見逃してなかった


「あのお兄さんは嘘が下手なんですね」


「不器用なのさ。」


「おいさっさと行くぞ!」


「はーい!そうですね」



再び出発し、湖の近くに来ると他の馬車とは違う形の珍しい馬車を見つけたそれを見たアリスは震えていた


「なんだあれ?」


「……」


「アリス?」


「奴隷商人の馬車?」


ソウの質問にアリスはゆっくりと頷いた


「フユ!君に決めた!」


「俺はポケ○ンじゃねぇよ!?」


ミズは投げるモーションをした後フユの延長線上に立った。

フユは頭を掻きながら奴隷馬車に近づいた


「なんだお前は?」


フユは奴隷商人の問に対して金の入った袋を前に差し出した


「なんだ客か、本来はダメだが、今俺は期限がいい特別に選ばせてやるよ」


「なにかいいのが入ったのか?」


フユは声を少し低くして質問した


「ビダスニャータの王女が手に入ってな。これで大儲けできるぜ!ケケケ」


「カカカ!それは良かったな!」


「お前はよくわかる奴だ!気に入ったぜ!特別に安くしてやるよ」


奴隷馬車の扉を開けているため奴隷達が見える。全員恐怖していたり。諦め顔だった


「一番奥にいるのが王女だ!上玉だろ!」


「ほほぅ………しかし残念だな」


「あん?なにが残念なんだ?あぁ!問題ねぇよ!金ならサービスしてやるぜ!」


「いや、貴様は終わりだ奴隷商!」


フユの裏拳が奴隷商人のこめかみにヒットし、壁に叩きつけられた奴隷商人はそのまま気絶した


「鍵は……あったあった。いまから首輪と手錠外すから大人しくしてろよー」


奴隷達はなにが起こったのかわからずポカンとしていた


「王女がラストだな……よし。」


「あ、あの……貴方様は?」


「ただの通りすがり。おーい!そっちは入れそうかー!?」


「うーんギリギリー!」


フユが奴隷商人を担いで外にでると三人が奴隷馬車の前で待っていた


「乗り込んで来いや」


「フユがイキイキしてたから」


「!アリス!」


「お姉ちゃん!」


王女がアリスを見つけると目に涙を浮かべながら抱きしめた


「感動の再開ってか?」


「こうゆうときは黙ってるべきだよ」


「皆様ありがとうございます…… 他の国民も捕まったおります……どうか皆を助けてください!」


「え……めん……わかったわかったから睨むなソウ」


ビダスニャータの王女からの頼みをフユめんどくさいで断ろうとしたらソウに睨まれて承諾した。

ちなみにソウはケモナーのため少し張り切っていた


「なら俺とソウはこの奴隷馬車で先に行くからミズはそいつら守りながら少し後からこい」


「はいはーい」



フユとソウが乗った馬車が少し進むと別の奴隷馬車を見つけた


「見つけた。」


「行ってくる」


「おう!また奴隷捕まえに行くのか?ビダスニャータはいま宝の山だぜ!」


「いや、お前を捕まえに来たんだ奴隷商人」


フユの拳は奴隷商人の鳩尾に入り悶えているところを更に殴り気絶させた。


「さてと、じっとしてろよ」


フユは1人1人手錠と首輪を外していく


「フユ終わったの?」


「解放完了だ」


「あの貴方は?」


「ただの通りすがり」


「皆様無事ですか?」


フユが奴隷商人を引きずって馬車から降りると三人が元々乗ってた馬車から王女が出てきて他の獣人を心配していた。


「フユ、奴隷商人は?」


「蓑虫」


奴隷商人2人は蔓で体をグルグル巻にされ木に吊るされていた


「ほら行くぞ。この馬車も乗っ取ったし。俺はこれを運転する。」


「ビダスニャータは放って置けないから。」


「そういえば皆はご飯食べてたの?」


「いえ、最低限のパン程度でした」


「ミズ、桶の中に干し肉が入ってる。食わせてやれ」


「なんであるのかなー?フユさーん?」


「うっせぇな……もう一つの桶に毛皮もある。冷えてる奴に被せてやれ」


フユは恥ずかしそうにそっぽを向いてミズに指示をだし、ミズは楽しそうに皆に干し肉や毛皮を配っていく。ソウはミズを羨ましそうに眺めている


「捕まっていた国民はこれで全員だそうです。」


「そう………良かったな」


「フユがデレた!」


「珍しい」


「うるせぇな……そこにいる奴出てこい」


フユが草むらを睨みつけていると普通の猪の二倍はあるだろう大きさの猪が出てきた


「ブルル……オレニキヅクトハナ 」


「ハードボア!」


「ハードボア?」


「国王がおかしくなってから現れたモンスターです」


「犯人の一味か」


「主ノ命ニヨリコレヨリサキハトオサン!」


「上等!!」

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