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第一話-いきなり異世界?はぁ!?巻き込まれただけ!?by.フユ

またこりずに新たに更新。

飽きないように頑張ります

「「「ここ…どこだ?」」」


三人は目を覚ますと見知らぬ空間にいた。




「あ、晩飯買ってねぇ」


「オレもだ……」


「行くか」


三人の左側を歩く前髪と襟足が長い男子と真ん中をあるく前髪が眉ほどという健全な高校生のような髪型の男子、右側を歩くさらに短い髪型の男子が食材を買うためにスーパーに向かっていた


「ミズは何買うんだ?」


「んーカレーにでもしようかな」


右側を歩く男子の質問にミズと呼ばれた真ん中の男子が少し悩んでから答えた。


「ソウはどうすんだ?」


「俺は明日の朝飯でも買おうかな。冷蔵庫に食料あるし」


左側の男子からの質問をソウと呼ばれた右側の男子が答える


「フユさんはどうしますー?」


「そうだな…天ぷらでも買おうかな」


ミズからの質問をフユと呼ばれた左側の男子が少し間をあけて答える。


その時、地面にいきなり穴が空いた。


「へ?」


「え?」


「あ」


「「「うわぁぁぁぁぁ!!」」」


三人は当然対処できるはずもなく穴に落ちていった





「いっつー…あ、おい、起きろ」


「どうしたミズ」


「ソウ、あれ見て」


「王宮の王の間見てぇな空間だな」


「フユ起きてたのか」


「今さっきな。それよりも」


「「「ここ…どこだ?」」」



「よく来たな勇者よ」


声の方を見ると渋い顔をした60代の男性と三人と同年代であろう娘、さらに三人と男性の間に丸々と太ったメガネをかけた20歳程の男性もいた


「ぐふふ…ついに…ついに異世界に!これで美少女ハーレムを!」


(うわぁ……きめぇ)


(これが勇者かー……)


(大丈夫かなこの国…)


三人の勇者への評価は最低だった。娘も少し引き攣っている


「…そのもの達は何者だ?」


男性から三人へ何者かを訪ねてきた


「何者かと言われても」


「いきなり穴が空いて落ちたとしか」


「要は知らないし巻き込まれた。」


「これが召喚の儀の副作用というものか」


王様はヒゲをなぞりながら1人納得していた


「おいおっさん。ここどこだよ。そんで帰れんのか?」


「「フユ!?」」


「無礼者!!」


フユは王だろうなと思いながらも敬語を使わずに話しかけた


「無礼者って…俺らおっさん誰か知らねぇし」


「おい…やばいって」


「なんでそんな言えんの?絶対に王様でしょ……打ち首だよ打ち首」


「ククッ…ハッハッハッハッハ!!」


二人が小声で心配していると不意に男性の笑い声が響いた


「うむ、その通りであるな!わしはサラス国の王、エヴォールである!これはわしの娘だ。挨拶なさい」


「第一王女のメイルです」


「第二王女のアイナです」


「第三王女のエリナです」


「やはり国王様でしたか。御無礼をお許しください」


「国王!この様な無礼者は今すぐ処刑すべきですぞ!」


フユが確信を持ち頭を下げると先程無礼者と叫んだ側近の男が処刑すべきと声をあげた


「なにを言う。面白い者ではないな。わしは気に入ったぞ」


「光栄です」


「ぐふふ……国王様、僕が勇者として召喚されたということは何が起きているのですね!」


(((あ、忘れてた勇者)))


「実は魔物が増え、獣も凶暴化しておる。魔王が復活しつつあるのじゃ。勇者には魔王復活を阻止してほしい!」


「ぐふふお任せください国王様、成功の暁には娘さんを僕にください」


国王が勇者を召喚した理由を話し、その報酬として勇者は王女を要求した。


「成功したならばよかろう」


「ぐふふ…燃えてきましたよ」


「ならば--「大変です!」どうした?」


「魔物がこの城に向かってきます!」


いきなり部屋に飛び込んできた見張り役の男が魔物の接近を国王に知らせた。


「なんだと!?すまぬがお主ら、城の武器庫から好きな物を持って戦ってくれ!」


「俺達もですか!?」


報告を受けた国王は勇者と三人に武器庫から武器を持って戦うように頼んだ。それを聞いたソウは戸惑いながらも質問した。


「今騎士団は遠征に行っておる…いきなりではあるが……頼む」


「ここは僕の勇者としての力を見せるとき!行くぞー!」


「あれだけじゃ不安だし、俺達も行こう」


「そうだな。」


「武器庫だったな 」


勇者が走り去った(結構遅い)後を少し急いで三人は追いかけ、武器庫に向かう。



武器庫には剣、槍、薙刀、弓矢など様々な武器が置いてあった。


「あんまり悩んではいられないな。」


「ならオレは弓矢使うよ。弓道部だし、自信はあるよ?後はちょっとした防具を」


「俺はナイフと盾でいいや。」


「俺は篭手もらうか。一応小太刀もあるし。それももらって行くとするか」


ミズは弓矢と胴当て、ソウはナイフと盾とレガース。フユは篭手と小太刀をそれぞれ取り出した。


「行くぞ」




城の前の草原にでるとたくさんの魔物、ゴブリンと勇者、そして地面に倒れてる兵士がいた


「大丈夫ですか!?」


「おい、しっかりしろ」


「生きてますか!?」


「君達は……」


「援軍です。安心してください」


「よかった…この魔導書を頼む」


「なんでですか!?」


「私はそんなに長くないようだ。ならこの魔導書を継いでくれ…」


そう言ってソウに魔導書を渡した魔導師は意識を失った。

ソウは魔導師を城壁まで運び、周りを見渡した。


「ミズ!フユ!他の人はまだ息がある!急いでこっちに運びこんで!」


「「わかった!」」


他の兵士はかすかながら息があるのを確認したソウはミズとフユに城壁まで運ぶように指示をした


「これで全員か?」


「すまない……君……」


「おい、あんま無理すんな」


「そこの……魔導師は……生きているか?」


部隊の隊長はフユに向けて魔導師が生きているかを確認した。フユは魔導師を見たあとゆっくりと首を振った


「そうか…惜しい人を……亡くした…彼は…唯一の…魔導師だった……彼の魔導書は…彼の死と同時に消滅する…」


「その魔導書ってこれですか?」


兵士の言葉を聞いたソウが隊長に魔導師から渡された魔導書を見せた


「なぜ…」


「あの人が最後に俺に託してくれました。」


「そうか……君…」


「はい」


「君が魔法を使うのだ…それを読めば……使えるはずだ」


「俺がですか!?」


「…頼む」


「……わかりました」


「よかった………」


隊長はソウに魔導書を使う決意を感じ、笑いながら目を閉じた


「隊長さん!」


「気を失っただけだ。生きてる」


「うわぁぁぁぁ!!」


隊長は気絶しただけだとわかり安心していたら不意に叫び声が響く。その方向をみると勇者がナイフで刺されていた


「痛い…痛い痛い痛い痛い痛いよー!」


「ちっ、ミズ、こっからゴブリン撃てるか?」


「少し遠いかな……もう少し近づかないと」


勇者が痛みに悶えているのをゴブリンは踏みつけたりナイフで刺したりしていた。距離は離れており、届かないため弓矢は使えないのだ。


「なら接近しないと……俺は回り込む、ミズは射程範囲に入ったら撃ってくれ。」


「わかった」


全てのゴブリンの目線が地面を転がる勇者に向いているため、二人は気づかれずに移動できた。


「……まずは一匹…」


背後に回り込んだフユがゴブリン一体の首を小太刀ではねた。首から大量の血が吹き出し、周りに飛び散る…フユはゴブリンの血で服や体が汚れた。

突然の奇襲にゴブリンは戸惑い、全てのゴブリンがフユに視線が行った


「グギャ!」


ゴブリンの頭に後方から飛んできた矢が刺さり、刺さったゴブリンは倒れた後少し痙攣し、動かなくなった


「……後6匹…」


「燃え上がる炎よ我の意思に従い敵を焼払え!バーンピラー!」


ゴブリンの足元から伸び上がった火柱がゴブリンを飲み込んだ。火柱が消えた後には黒く焼け焦げたゴブリンだったものがあるだけだった


「魔法?」


「出来た……俺魔法が使えたよ!」


城壁の方ではソウが魔導書を持って喜んでいた。

ミズも戦闘が終わり安心していたが、フユの表情は暗かった





「お主らご苦労であった……勇者はどうした?」


「勇者は死にました……俺達が間に合えば勇者も…魔導師の人も」


「勇者が死んだと!?勇者には悪い事をしたかも知れぬな……アイツも逝ったのか……しかしアイツも魔導書を継ぐものが現れて奴も本望だろう。……そのものはなぜ落ち込んでおる?」


起こった事を国王に説明したら国王は魔導師と勇者の死を惜しみ……国王はフユを気にかけた


「……魔物とはいえ、俺はこの手で命を奪った…感覚はまだ残ってる……国王、頼みがある」


「なんだ?」


「俺が壊れる前に俺を殺してくれ」


「「「!?」」」


「ふむ……断る」


国王はフユの言い方から命を奪った事を気にしていた事を察し、フユからの頼みを断った


「なぜだ国王!」


「なぜ?一体ゴブリン殺して壊れるなら皆とっくに壊れとるわ」


「俺はあんたらとは違う!戦いもなく平和に過ごしていた!」


「まぁよい、とりあえずお主らは今日は休みたまえ、この者達を風呂場に案内せよ」


三人は風呂場に案内され、体を洗われた後部屋に案内された。それぞれ個室である


「帰れるのかな……オレ達」



「いろんなことがありすぎたな」



「………はぁ……」


それぞれの思いを持ちながら夜は過ぎていく

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