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僕達の異世界生活  作者: 真島 真
『かわいい』あの子と『最強』と『最恐』
46/102

第46話『ギルド(1)』



総合PV10万・ユニークアクセス2万突破!!

今後ともよろしくお願いします。





朝食を食べ終わった後。すなわち朝食後、僕たちはギルドへ向かっているところだ。




「そのギルドカードってフェリシアは持ってるの?」

「当り前じゃない、と言うか持ってるのが普通よ」

「そうなんだ、見せてギルドカード」

「あのねカオル、言っておくけど、そうホイホイと見せる物じゃないのよ、ギルドカードって」

「何で?」

「何でも何も、その人の個人情報が全て載ってるからよ、はい、コレが私のギルドカード」

「見せてはくれるんだ!?」

「そりゃあ、カオルの頼みだからね」

「ほれカオル、儂のギルドカードも見なさい」

「ゼイスさんに至っては押し付けてきた!!」




二人が半ば押し付けてきたギルドカードを見る。

金属製の薄い板。金属で出来ているのは分かるが、その金属が何かは分からない。カードと言うだけあって手のひらサイズ、名刺代の大きさ。カード自体について分かるのはこれぐらい。次に書いてある(彫ってある?)内容を見る。カードの表、そこには二人の個人情報が載っていると言う。




名前 フェリシア

種族 犬狼族

職業 学生 軽戦士

所属 国立第一学校高等部Sクラス

称号 『俊足の双剣士』『賢者の弟子』


レベル 25

HP1270/1270

MP600/600

力  18

魔力 31

体力 17

知力 27

器用 25

敏捷 20

学力 120


スキル 『剣術』『魔法』『古代魔法』




続いてゼイスさんのカード。




名前 ゼイス・スタンフォード

種族 人間族

職業 賢者

所属 なし

称号 『森の賢者』『殲滅の魔導師』『決戦の終止符』


レベル 100

HP7560/7560

MP9999/9999

力  197

魔力 255

体力 220

知力 255

器用 180

敏捷 160


スキル 『剣術』『棒術』『拳術』『杖術』『盾術』『斧術』『馬術』『魔法』『古代魔法』

 ・

 ・

 ・

 ・

 ・




ゼイスさんのギルドカードについてツッコミたい所は多々あるが、今はソレよりもフェリシアに聞きたいことがある。




「フェリシア、この名前の横にあるマークと、ゼイスさんのには無い学力ってパラメーターはなに?」

「そのマークは学校の紋章。そのカードは学生証も兼ねていて、その一環で学力も表示されるのよ」

「ふーん、このステータスって普通の人はどれくらいなの?」

「そうね~、18から23って所かしら?」

「じゃあ、フェリシアは優秀なんだね」

「そりゃあ、まぁ、じゃなかったら第一のSクラスなんか入れないわよ」

「学力120なんて」

「ウソっ何それ!?学力のパラメーターだけは最高値が決まってるはずなのに!!しかも100よ100!!何なのよそのデタラメなパラメーター!!」

「・・・そんなの知らないよ、うぅ」

「あぁ!!ごめんねカオル!!そんな気は無かったの!!・・・でもね、おかしいのよ、ちょっと見せて」

「・・・うぅ、はい」

「・・・確かに・・・120になってるわね、前まで35だったのに」

「何でだろうね?」

「まぁ、どうせギルドに行くんだし、そこで聞けばいいか」

「うん」

「のうカオル、儂のカードについてなんか言う事はあるかの?」




ゼイスさんが僕の反応を楽しみに待っている。いたずらっ子かあんたは!!




「別に無いです」




ゼイスさんは撃沈した。










「ここが国営職業斡旋所、通称ギルドよ」




外観はこちらの世界には珍しく五階建てのビルの様な感じ。ゼイスさんが両開きの扉を押し開け中に入る。

中は意外とすっきりとしている。ゲームでよくある一階が酒場だとか、依頼書が沢山張り付けてあるボードがあると言ったことも無い。むしろ椅子や机が並んでいて、病院や役場のような印象を受ける。受付カウンターみたいな物があり、その奥では職員たちが忙しそうに働いている。



「御用の方は番号札をお取りになって、座ってお待ちください」




受付のお姉さんは、そう事務的に言うと機械を指し示した。役場みたいだ。と言うか完全に役場だ。周りを見回す。もっと人が沢山いて五月蠅いのを想像していたが、とても静かだ。




「ギルドってこんなに静かなモンなの?」

「あぁそれはね、冒険者や傭兵、商売をする人はもっと早くに起きて仕事を探したりしてるから。遅くに来た私たちとは時間がずれてるのよ」

「そうなんだ」

「番号札6番でお待ちのお客様、2番カウンターの方までお越しください」

「6番、私たちね」

「じゃあ行こうか」










「この娘のギルドカードを作りたいんじゃが」

「ん?今の発音おかしくなかった!?子だよね!?」

「畏まりました、ではこちらの書類をご記入ください」

「うむ・・・ほれ」

「・・・はい、確認いたしました。ではこの水晶に手を置いて下さい」

「置けばいいの?」

「はい」




その水晶はハンドボール位のサイズのとても大きいものだ。コレを持って帰って売ればいくらになるだろうか。手を置くと、フラッシュのように一瞬光りまた元に戻った。




「はい、手続きはこれで完了です。ギルドカード作成に少々時間がかかります。その間にギルドとギルドカードについてご説明いたしましょうか?」

「結構じゃ」

「畏まりました。では、お掛けになってお待ちください」

「うむ」












「国営って事は、ここもサトーさんが作ったの?」

「そうじゃ」

「ふ~ん」

「確かその時は、『なんで!ギルドが!!無いんだぁぁぁぁ!!!』と叫んでおったのう」

「サトーさんはいつも叫んでたんですね」

「そうじゃのう、四六時中叫んでおったのう。そう言ったら彼は『お前らが原因だぁぁぁぁ!!』とまた叫んでおったわい」




サトーさんは面白い人だと思う、本当に。





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